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【映画】『君たちはどう生きるか』宮崎駿監督が伝えたかったメッセージとは?【個人的おすすめポイント3つ!未公開だからこそ&他作品のオマージュ&メッセージ】感想・レビュー

こんにちは、ぽんです

いつも訪問ありがとうございます

 

見てきました!スタジオジブリ最新作の『君たちはどう生きるのか』

人生で初めてスタジオジブリ作品を映画館で見ることもでき、またポスター以外何の前情報もないという好奇心をそそられるしかないシチュエーションでの映画は最高ですね

 

感想を一言にまとめるのがなかなか難しい作品でしたが、宮崎駿監督のやりたいことが凝縮された傑作だと感じました

 

若干のネタバレも含みますので、あらかじめご了承ください

それでは、感想・レビューです

 

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『君たちはどう生きるか』あらすじ

戦争が始まってから3年後に、牧眞人は実母・ヒサコを失う[6]。軍需工場の経営者である父親のショウイチはヒサコの妹、ナツコと再婚し、眞人は母方の実家へ工場とともに疎開する。疎開先の屋敷には覗き屋のアオサギが住む塔がある洋館が建っていた。不思議に思った眞人は埋め立てられた入り口から入ろうとするが、屋敷に仕える[7]ばあやたちに止められる。その晩、眞人はナツコから塔は、大叔父様によって建てられ、その後大叔父様は塔の中で忽然と姿を消したこと、近くの川の増水時に塔の地下に巨大な迷路があることからナツコの父親(眞人の祖父)によって入り口が埋め立てられたことを告げられる。 

ja.wikipedia.org

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『君たちはどう生きるか』感想・レビュー

前情報がないからこそいい!まっさらな状態で楽しめる作品

圧巻」「よく解らん」 宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」に感想続々 - 産経ニュース

メディアでも取り沙汰されていましたが、ポスター以外何の前情報もなかった本作です

「一体どんな話なのか?」「ポスターの白い鳥の正体は?」と創造力がかきたてられますね

 

作品を見ているときも、「あの鳥はいつ出てくるのか?」「役目は何なのか?」「オチは何なんだ?」「どう展開されていくのか?」「どんなつながりを見せるのか?」と次から次へと涌き出てくる疑問との答え合わせをしていくのが楽しかったです

 

「もしかしてこうなのかな?」「いや、違ったかー」と想像の斜め上を越えてくる展開ばかりで、宮崎駿監督の頭の中は一体どうなっているのか、圧倒されました

 

あんな展開、誰が想像できたでしょう

世界観がまさにジブリで、一気に現実から切り離される感覚が心地よかったです

 

はじめは「あ、これ、悲しい話なのかな?」と不安になるのですが、それも折り込み済みの演出なのでしょう

そこからのポップ(コミカル)な展開(おばあちゃんたちの登場など)もあったり、抜いてくるところは抜いてきて、ずばっと差すところ(火事のシーンや出征のシーンなど)は差してくる、メリハリがあるところもスタジオジブリらしいなぁと感じました

 

しかし、時代背景はのちのちあまり重要ではなくなり、別の世界での話についていくのがやっとで、だからこそ前のめりに見ることができた作品です

 

もしも前情報があったら、自分の中である程度予想をしてしまい「こうなんだろうなぁ」と良い意味でも決めつけをして鑑賞をしてしまうので、ゼロベースで見る作品の面白さが義ゅっと詰まっていると感じました

 

誰にも邪魔されない、自分だけの世界をもって見ることができます

 

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モブの描き方、躍動感、他作品のオマージュも見所

作品がオブラートに包まれて公開された魅力の他に、もちろん本作ならではの魅力も感じました

そこまでジブリには深い知識はないものの、ジブリを一般的に見てきたしろうとの私でも分かるくらいに「おぉーっ」と、圧巻されるシーンがたくさんありました

 

まずひとつ目は、モブの描き方です

これは結構有名な話ですが、宮崎駿監督のスタジオジブリは、モブと言われる主人公やメインキャラクター以外に画面に登場するキャラクターたちもストーリーが思い浮かべられるくらいに生き生きと描かれることが多いです

 

今回もモブたちはメインキャラクターに並ぶくらいに生活感をありありと出して画面いっぱいに描かれていましたね

個人的にはやはり冒頭の町を駆け抜けるシーンでのモブの描き込まれ方がすごいなぁと圧倒されました

主人公に目がいかなくなってしまうくらいなんですよね

水を組み上げている人々や火の粉を払う人々など、色彩こそ違うのですがワンシーンずつじっくり吟味してみたいくらいです

それぞれに名前な割り当てられていてもおかしくないくらいに主張されるモブに見とれてしまいました

(昔何かの記事で、宮崎駿監督が庵野秀明監督の作品に対して「彼はモブを書かない」みたいなコメントをしていて、そこからモブにも目がいくようになりました)

 

二つ目は、躍動感の描かれ方です

これも特に印象に残ったのが冒頭のシーンなのですが、あの階段のシーン、かなり脳裏に焼き付けられる描かれ方だと思います

主人公の焦る気持ちや急ぐ思い、心の葛藤や不安などが手に取るように分かるのです

あのシーンでもう心を鷲掴みにされました

ワンクールやツークールで終わる一般的に娯楽で楽しまれる深夜アニメとはまた違う、長篇アニメーションで、なおかつスタジオジブリだからこそ、あの真に迫る手に汗握るアニメを越えた表現ができたのだと思います

 

あのシーン、何度も吟味して見たいですね

早く手元に残る映像化がされないかなぁ~

もちろんこのシーン以外にもリアルすぎるくらいの表現がされたシーンもあり、どこを切り取っても額縁に飾りたいほどの迫力ある場面ばかりです

 

最後三つ目は、他作品のオマージュです

きっとジブリマニアならもっと楽しめたでしょうオマージュと思われるシーンが至るところに使われていた気がします

私の完全な勘違いかもしれませんが、スタジオジブリの他作品とアングルが似ていたり、背景が似かよっていたと思われる場面がいくつかありました

 

例えば冒頭の階段のところは、どことなく『千と千尋の神隠し』に出ていたような気がしますし、火事が来るシーンは『蛍の墓』や『風立ちぬ』で地震が来るシーンにも似ていたと感じました

 

他にも『もののけ姫』でアシタカの顔のアップに主人公のアングルが似ていたり、海のシーンは『崖の上のポニョ』を彷彿とさせるシーンもありました

 

また、『千と千尋の神隠し』で登場した黒くて半透明な不思議な人間も出てきましたし、『もののけ姫』のコダマのような生き物も出てきて、思わずほっこりしました(笑)

 

さらには、『風立ちぬ』や『ハウルの動く城』のような丘の上の場面もあったりと、いままででのジブリ作品を見返して、比較したいくらいの情報量でした

これはきっとジブリファンなら感じるところがあったと思うので、実際どうかは続報を待ちたいですね

 

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テーマを考えるのも作品の魅力のひとつ

宮崎駿 - Wikipedia

やはりどの作品にも思いやメッセージがあるものです

『君たちはどう生きるか』はまさにタイトルがメッセージのようにも感じるインパクトがあるものですが、実際はどうでしょう?

 

私は“バトンタッチ”や“世代交代”、“継承”、“新時代”などが当たるのではないかと感じました

そう思える理由としては、キャスト(配役)と映画のストーリーから伺えます

 

まず、明かされていなかったキャストについては、新しい風のように感じました

シークレットだったこともありますが、これまで何度も登場してきた声優陣もいれば、新しく起用された人もいて、新旧融合した新しいスタイルになったように思えます

 

それも、スタジオジブリが新しく生まれ変わる、次の時代に継承されることを意味しているのかなと感じました

 

ストーリーとしても、そう捉えることができると思います

直接的に語られている部分(=世界を継いで欲しい)という部分もありますし、新しい命が生まれる(=次の世代への橋渡し)ということからも伺えます

アニメーションもスタジオジブリも、世代もこうして引き継がれていくということを示唆しているように思えます

 

生きることは、つなぐこと

そんなテーマが込められているように私は感じました

 

そのために、数多くの判断をしていかなければいけませんし、時には辛い別れもあります

しかし、私たちはそれでも扉を開けるのでしょう

扉の向こうに、誰かが待っているのであれば

思いは、必ず引き継がれていくから

 

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最後に

以上、『君たちはどう生きるか』の感想・レビューでした

百聞は一見に如かずという諺もあるくらいなので、他の人のレビューや評価を見る前に一回自分の目で確かめてみるのが良いでしょう

評価はあくまでも他人がつけているものなので、自分の中の基準をもって、見てみるとまた新しい発見や気付きがあって楽しいと思います

 

私は好きですね、この映画!また見たいと思います(早く地上波で放送されないかな~(笑))

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます

お楽しみいただけましたら幸いでございます

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