こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は、2010年公開の映画『ブラック・スワン』の感想・レビューです
いやー!ようやく見れた!公開時からずっと気になっていたものの、タイミングがなく今回ようやく見ることができました
公開時にバイトの先輩が映画館で見て衝撃的だったと聞いて、その答え合わせが10年越しにできそうです
それでは、どうぞ!秀逸な考察記事はネットにごまんとあるので、そちらをお楽しみください(笑)
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『ブラック・スワン』あらすじ
娘盛りのニナ(ナタリー・ポートマン)は、ニューヨークのある一流バレエ団に所属し、バレリーナとして人生の全てをバレエに捧げる日々を送っている。一緒に住む母親エリカ(バーバラ・ハーシー)は元バレリーナで、今では絵画を描く日々を送っているが、自分が果たせなかったバレリーナとしての夢をニナに託すステージママとなっており、彼女に対して過剰なほどの愛情を注いでいる。
ニナの所属するバレエ団は次の公演『白鳥の湖』の上演準備に入り、バレエ団のフランス人の演出家トマ(ヴァンサン・カッセル)はこの演目のプリマ(主役)を選ぼうとしていた。『白鳥の湖』の主役「白鳥の女王」は、純真で無垢な「白鳥」と、官能的で邪悪な「黒鳥」の二役を一人で踊るため、相反する事柄を一人で表現する実力が必要である。トマは年を取ったプリマバレリーナのベス(ウィノナ・ライダー)を白鳥の女王役には用いず、新人のリリー(ミラ・クニス)やヴェロニカ(クセニア・ソロ)、そしてニナを候補者に挙げ、ニナにプリマとなる機会が巡って来る。
しかし、ニナの生真面目で几帳面な気性は白鳥役には向いていたが、黒鳥を表現し切れず、トマはヴェロニカを主役に選ぼうとする。ニナは再考を懇願しにトマの所へ行くと、トマに突然キスをされ、ニナは思わず彼の唇を噛んでしまう。ニナに意外な面があることに気付いたトマは考えを翻し、ニナを主役に抜擢する。バレエ団は次の公演の為に宴会を開き、トマはバレエ団のプリマ・バレリーナだったベスの引退を発表し、さらにその場でニナを新しいスターとして招待客に紹介した。
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『ブラック・スワン』感想・レビュー
狂気と歓喜と損気と勇気
最初は単調な映画かな〜と思いきや、後半に行くにつれて、どんどん狂気のボルテージが上がっていく映画でした
瞬間瞬間で、目を背けたくなるシーンもあったりして(病室のシーンとか舞台個室のシーンとか)インパクトは大です
映画館で見たらちょっと泣いていたかもしれません(笑)
現実を侵食する狂気というのは、ゲーム”サイレントヒル”でクセになる程堪能してきて、こうして本作でじっくりと味わうことができて、映画冥利に尽きる体験ができました
彼女にとっての狂気は、理想とする自分自身へと生まれ変わる歓喜だったり、控えめな性格で何かと自分を認めてあげられない損気な彼女がプレッシャーに押しつぶされそうになるときでも小さじ1杯もない勇気を振り絞って、ナイトクラブや外食に行ったりする姿は見ものです
こうしたコンプレックスは人間誰しも持っている物です
そうした日常的でとても身近にあるコンプレックスをバレエという舞台とテーマを通して実感できる作品だと思いました
自分自身もこうした妄想に陥ってしまうことがあります
うまくいかない育児や仕事に追われていると、嫌な妄想もしてしまうものです
そんな他人事を思えない映画だと感じました
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”完璧”なのは舞台だけではなく〇〇
ラストがとても印象的だったのがこの映画
「完璧だったわ」と満足げな笑みを浮かべて映画は幕を閉じます
私が思うに、彼女のが求めた完璧はいろいろな意味があると思います
- 主役を演じることができた
- 母の呪縛からの解放
- 引っ込み事案の自分からの解放
- ライバルに打ち勝つことができた達成感
- 相手を許すことができた安堵感
- 妄想から解き放たれた開放感
- なりたい自分になれた満足感
- 求められて達成できた自己肯定感
- 最後までやりとげられた満足感
- 舞台の成功で認められる自尊心
- 性の解放
こんな感じと、コンプレックスにまみれていて、自分に自信がない彼女は最後に最高の感情を味わったのだと思います
アドレナリンも出ていたでしょうし、妄想と現実の区別がつかないくらいの精神状態だったので、自傷してしまったことも気がつかないくらいに、むしろそれを凌駕するくらいに人生最高の満足感を得たことでしょう
それはこの舞台で達成されたというわけです
まさに白鳥の湖のように、1回死んだ(=新しい自分に生まれ変わった)というわけです
長らく求めていた自分の欲求を解き放つことができた安堵感は何にも勝りますよね
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ラストはハッピーエンドだと思いたい
基本的に私はハッピーエンド大好きマンなので、この映画も最後はハッピーエンドだと思いたいです
まず、舞台としてはスタンディングオーベーションだったので、大成功の大成功なのでここはハッピーです
そして自分が表現したい白鳥や黒鳥、そして性の解放だったり、母からの離脱、少女から女性への進化と変化(ぬいぐるみを捨てたりしていましたよね)についても達成できたのでハッピーな着地です
しかし、重要なのが最後の最後
彼女は生き残ったのか?それとも息絶えてしまったのか?ということです
私は生き残った説を推したいです(無理やりにでも)
彼女は半分母からの押し付けに近い形でバレエをやっていたことでしょう
母の夢=自分の夢ということで、本当に心の底から叶えたい夢は別にあったはずです
しかし、こうして舞台が成功することで一旦バレエの夢は達成といってもいいでしょう
それに、彼女は癖強のライバルたちと毎回公演の度にぶつかり合う性格ではないので、この白鳥の湖の舞台を分岐として、一線を退いて小さなバレエスタジオで子供たちにバレを教えているような小さな幸せを見つけて行って欲しいと願います
性の楽しさを知り、母との軋轢も解消され、友達との交流も楽しみつつ、男性と恋をして、ひとりの普通の幸せな女性になっていって欲しい物です
そうした意味で、ハッピーエンドになって欲しいです
あまり医学のことは詳しくないのですが、あの傷ならまだそこまで致命的ではないと思うのです
出血は多いですが、きっと一命は取り留められるはず
そうして、彼女が見た光はこれからの楽しくて明るい未来を示してくれているのだと思いたいです
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最後に
以上、『ブラック・スワン』の感想・レビューでした
ナタリーの美しい容姿や華麗なバレエ姿も本当に見ものです
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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