こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は久々に映画レビュー記事です!ようやく映画を見ることができました
なんと1カ月ぶり…!前までは3日に1本以上見て年間100本も見ていたのに、今は育児と勉強で映画の優先順位がとても低くなって来ました
それでも今回の『MEN 同じ顔の男たち(邦題)』は、久々に「これだ!」と直感的に面白さを感じる作品でした
なんと後から知ったのですが例の驚異的なホラー映画『ミッドサマー』の監督作品だったんですよね
どうりで…というシーンもありましたが、全体的に考察が進むような私好みの作品でした
グロテスクなシーンがありますので、視聴の際はご注意を!
それでは、感想・レビューです!
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『MEN 同じ顔の男たち(邦題)』あらすじ
Amazon Prime Videoより引用
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『MEN 同じ顔の男たち(邦題)』感想・レビュー
イギリスの雄大な自然がどこまでも美しい
徹夜して見ました
子供の夜泣き対応をしながら食い入るように深夜2時30分mで試聴してしまうほど、落ちが気になってしまった映画です
「タイトルの”同じ顔の男”ってどういうこと?」とその答えが欲しくて見るのをやめることができなかった、久々に興奮した作品です
物語は雄大なイギリスの自然を背景に展開されるのですが、その自然の美しいことと言ったらもう過言ではありません
やはり日本のような自然とは異なり、ザ・海外を彷彿をさせるこの自然美はどこを切り取っても美しい一枚絵になります
心を癒すために探し出した場所ですが、この美しい自然がそばにあれば、傷ついた心もきっと薬を得たかのように癒えていくのだと思います
でも、やはりこの作品の根っこにあるのはホラー
しかも、日常的な恐怖を描いているとのことで、自然の中にもやはり物言わぬ恐怖を感じているような主人公の描写があります
自然って、いつもそこにいて、私たちを見守ってくれているようで、実際森の奥深くには未だ見ぬ得体の知れない存在がいるような気もしますよね
たまに何かの気配を感じたり、ちょっと後退りをしたりするのは、自然であっても人であっても同じですね
知っているようで知らない存在の恐怖もちょっとだけ主人公と一緒に体験することができます
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テーマは一言では言い表せず
この映画は加速度的に後半にぐっと盛り上がるのですが、後半10分が特にカオスです
日本人ならお馴染み(?)の”進撃の巨人”に影響を受けた監督が描くあのシーンは人によってはトラウマですね
私はなぜか懐かしさを感じてしまいました(笑)
それもそのはず!昨年下の子を出産した時のことを思い出したからです
YouTubeでいろいろな方の出産動画を見て「あー、こんなかんじ、こんなかんじ」とか「赤ちゃんって生まれた瞬間本当に赤いよね、しかもちょっと血がついているよね」とか「そうそう、羊水を破る時ってこんなかんじだったよね」とか、そうしたものに似ています
ただ男性とかはこうした出産シーンは見ていてきついものがあるかもしれませんね
後半は穴という穴から飛び出して来ていましたからね(笑)
この作品は、前述したとおり、日常的なホラーを描いているので、愛がテーマとか男女の関係とか性的なものとか複合的に動いていて、これ!と一言でまとめるのが難しいと思います
それでも個人的に感じたのは、”生”ですかね
聖書を重んじたかのように禁断の果実を食べたイブとアダムのような存在の同じ顔の男たち
イブを唆した蛇はどこにいるのか分かりませんが、知恵を得たイブは不可解な経験をしていきます
そして終始触れられるのは、”性”という影のテーマです
女性の陰部をデフォルメしたかのような石造と、その本来女性しかできなはずの生の誕生をやってのける男性という存在
もしもアダムとイブがずっとエデンにいたのであれば、おそらくMENで描かれるような憎しみを持ったり、暴力をふるったり、罪になるような行動をする男にはならなかったはずです
主人公のハーパーが夫の死に罪悪感を感じているように、イブも禁断の果実に手を出したことに後悔を罪の意識を感じているはずです
自らの行動でエデンを壊してしまったのはハーパーととてもよく似ています
幸せだった結婚生活(エデン)は壊されてしまったのです
そして、もしもイブが知恵をつけなければ、アダムや映画で描かれるような男たちの愚かな側面を知ることはなかったでしょう
ハーパーが見た男たちの姿はごく一部だと思いますが、お節介焼き(家主)や傲慢(警察官)、性的欲求・衝動的(裸ん坊)、子供っぽい・感情的(お面)、二枚舌・性的欲求(教会の人)などを表しているように思えました
イブが犯した罪が、こうした存在を連鎖的に生み出しているこの世の中を皮肉っているようにも感じました
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どこまでも考察のしがいがある映画
象徴的なアイテムが多数登場する映画です
個人的なものをいくつか個人的な解釈で書きたいと思います
- 鹿:作中に出てくる鹿は”愛する人”を意味しているようです。この鹿が息耐えたということは、ハーパーの夫も亡くなったことを意味しており、このことを示唆していると思われます
- りんご:禁断の果実。食べることで知恵をつける。初めての果実は感情が豊かになる作用があるのだとか
- 赤:主にハーパーに使われていた色。意味は愛だったり火だったりいろいろですが、物語後半に”愛”に関わる発言があったり、亡くなった旦那がハーパーの愛を求めていたりするのでハーパーは一種の愛の象徴なのではないかと思います。また、母は愛の象徴とも言われたりしますよね。終始ハーパーの新しい家の壁紙が赤だったりワンピースも赤系だったり、テーマカラーだと思います
- 緑:希望、忍耐の意味を持つ。ここは主に森や自然などで使われる色で、物語序盤にハーパーが過去を乗り越えるような希望的な意味合いを示唆していると思われます。物語の最後に緑の園庭にいるのは希望的な終わり方であって欲しいです(旦那の死を乗り越えたとかね)
- 青:神聖な色、天界などを意味することも。これは主にハーパーの友人に使われていた色で、友人は青いワンピースも着ています。それになんと友人は妊娠をしたことから、聖母マリアを意味している可能性もありますね。新しい命を身籠る彼女はまさに天界と通じる存在で、聖書をモチーフにしたこの作品を考えると、なんだか共通性を感じます。それに、性の象徴のような存在だったハーパーは最後まで身籠ることはなく、子供がいないハーパーと子供を宿した友達の対比が絶妙だとも感じました
- トンネル:母体から子供が生まれる胎動を意味していたら深い!
- たんぽぽ:春に咲く花はキリストの誕生を意味しているのだそう。つまり、話はあっちゃこっちゃ行っていますが、これも新しい命の誕生を意味しているのだと思います。また、考えすぎの考察ですが、目に見える形で男性の射精を表して受精を間接的に表現していたらすごいですよね
- ポムグラネイト(ざくろ):キリスト教復活の象徴だったり、生命の誕生を意味する。これは、家主がパプでクロスワードを解いているときの言葉ですよね。脚本に無駄がないのであれば、これもきっとハーパーの友人の赤ちゃんや物語後半の連続誕生を示唆しているかもしれませんね
- カラス:嫌われ者、裏切り者の意味もあるのだとか。全体的に聖書では黒いものはあまりいい意味を持たないですね。これはハーパーの亡くなった旦那さんを意味しているのか、「翼が折れた鳥は使い物にならない」=「妊娠・出産できないものは意味がない」とも言っていたら恐ろしい作品です。単純に悪いことの前兆くらいに抑えておいてもらえたらと思いますね
- モンローのお面:セックスシンボルとも言われていたマリリン・モンローもきっと何か意味があるはずです。外側はそうした側面を見せていて本音は違ったということです。つまり、ハーパーと夫はそうした性生活にも問題を抱えていて、それも離婚につながった原因なのではないかなと思います(離婚理由は直接触れられていないですよね)
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最後に
面白い作品でした!でも結構エグいシーンが多くて、ホラー映画をたくさん見て来た私でも声を出してしまうほどでした
デフォルメされているとは言えども、刺さった手や死んだ鹿や出産シーンやドアで手(腕)が裂けるシーンは2回見たいと思えませんでした
それでも結構私は好きですが、見る人によってはあまり受け付けないのも事実でしょう
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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