こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は2003年公開の映画「青の炎」の感想・レビュー記事です
当時まだ幼かった私ですが、CMでのインパクトはとても印象深く残っています
ただ、その頃(今も)私の住んでいる街に映画館なんてありませんでしたし、ネットで映画を見るなんて違法くらいだったので、大人になってから見ようと思っていました
月日は流れ、ようやくこの間見ることができました
今思えば、当時見ていなくて本当によかったなと思っています
きっと感化されていたり、トラウマになっていたりしたと思います・・・
そのくらい衝撃的な作品でしたし、心に深く刺さるものがある映画です
よかったら見てみてくださいね
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「青の炎」概要
湘南に住む櫛森秀一は名門高校に通う優等生。ある日、10年前に母と離婚した養父、曾根が現れた。横暴な曾根から家族を守るため、秀一は法的手段に訴えたが、大人の社会の仕組みは、秀一のささやかな幸せを返してはくれなかった。母親の体のみならず妹にまで手を出そうとする曾根に、ついに秀一の怒りは臨界点に達する。
激しい怒りは、静かな激怒へ変わり青い炎が、秀一の心に燈った。自らの手で曽根を殺害することを決心した秀一は、完全犯罪を計画する。
青の炎 - Wikipedia
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「青の炎」感想・レビュー
タイトルの意味「青の炎」を考える
個人的な尺度で映画タイトルの「青の炎」の意味を考えてみました
1つ目は、青春時代のパッと燃える衝動のような青
2つ目は、高い温度で燃える青い炎をイメージ
3つ目は、チェレンコフ放射とかけた炎
詳しく考察していきたいと思います
1つめの春時代のパッと燃える衝動のような青は、舞台である湘南の海がさらに青さを増していると思います
青春という文字のとおりにあるように、青い春ということで、まだ幼くこれから大きく成長していく少年の成長段階の燃えるような衝動を描いていると考えました
この時代の青少年の勢いというものは凄いもので、生きるエネルギーややりたい気持ちが爆発に等しいほどに花開く時期でもあると思います
そうした気持ちを表したのが「青の炎」なのでしょう
また、2つ目の高い温度で燃える青い炎をイメージというのは、1つ目にも関わりますが、炎って実は青の方が温度が高いんですよね
酸素を多く取り込む青の炎は、高温で力強い
青春時代の衝動や葛藤とも似たところがあると思いませんか
3つ目のチェレンコフ放射は、実際の作中でも出てきた印象深いシーンでした
Wikipediaを見ても、ちょっと難しすぎてピンときませんでしたが、放射線というキーワードでなんとなく良いものではないのかなと感じました(素人目線ですが)
本来であれば青春時代のこうしたエネルギーやパワーは、自分の人生を形作ったり、アイデンティティの確立をする際に用いられるものですが、不運な境遇に見舞われた少年は、このエネルギーを別の方向に向けてしまいました
もちろん”良いこと”をしているつもりですが、良いことというのはひとそれぞれ尺度が違うので、”悪いもの”になってしまったが故に、放射線のようなものを巻きながら周りとすれ違ってしまったのでしょう
まさに、青春時代のある一片(フレグメント)を象徴的に表した絶妙なタイトルと言えると思います
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手遅れになる前に、手を差し伸べたい
作品を見た人の中では、こういう風に感じる方もいると思います
「もっと早くになんとかしてあげられたら」と
私もその内のひとりです
もっと違う方法があったのでは、と悔やんでも悔みきれない後悔の念を感じました
「もっと早く父が癌であることを教えていたら」
「もっと早く兄弟の謎が解明できていたら」
「もっと違う形で少年のストレスを発散できていたら」
たらればの話をしても全く意味がないですが、そう思わざるを得ないのがこの映画です
反面教師として、この少年に続かないように、私たちも後悔のないように、最悪の結末に達しないように、まずは身近な人から手助けしていきたいなと思うそんな映画でした
「すぐ戻るよ」と主人公の少年が笑顔で妹に言ったときの心境を考えると、すごく胸が苦しくなります
最後まで妹のお兄ちゃんでいた彼の勇姿は、相当なものだったと思います
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美化していないからこそ美しい作品
残念な話ですが、この映画が高く評価されている理由というのが、完全犯罪が完全でなくなったことだと思います
完全犯罪で「めでたし、めでたし」とならないのが、この映画の良さをさらに引き立たせている味噌であり、いちばんの分岐点なんだと感じています
順調に見えた計画でも、穴があったというわけです
完全犯罪で美化されたのであれば、ここまで評価は高くなかったと思います
未完で終わったからこそ、よりいっそう私たちの胸に強く残っているだと感じました
最後は意味深なトラックに向かってロードバイクを走らせるシーンで終わりますが、これは少年の死を意味しているものだと誰もが思ったと思います
しかし、私は少年に生きて欲しいので、トラックと事故をしたけれども、最終的には助かって、家族と一緒に罪を背負って精算しながら生きた未来を思い描きたいと思います
確かに、人を二人殺めておいて、少年だけがハッピーになるエンドは報われないと思います
その上でも、もう結末がどう転んでもバッドエンドなので、せめて未来に続く物語であって欲しいと願います
誰もがこうした葛藤と衝動を感じながら生きていると思います
その上で、第二の少年にならないためにも、私たちは何ができるのかを考えていきたいなと思わせてくれます
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最後に
以上、映画「青の炎」の感想・レビューでした
生々しすぎる描写もあるので、閲覧は十分に注意が必要ですが、リアルだからこそ胸に刺さるものがあります
やや昔の映画ですが、全くその気を感じさせないほどの演技力も同時に感じます
個人的な解釈ですが、主人公は映画冒頭から手を差し出すようなシーンがあったり、ヒロイン(松浦亜弥)に手を差し出すシーンもありますが、結局何にも触れられず、誰の手も取れないまま手を下ろしてしまいます
これは、誰も彼を救えなかったことを示唆していて、水槽越しの世界は彼と世界との断絶を意味しているのだと感じました
世の中から少しでも水槽の中にいる少年少女を救えますように
そう願ってしまう映画でした
映画の季節でもある夏にぜひ見ていただきたい作品ですね(より盛り上がると思います)
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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