こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は、ちょっと趣向を変えて、フランス映画のレビューです
フランス映画は、お恥ずかしながら『アメリ』や『エコール』くらいしか見たことがない者です(『アメリ』はかなり好きです)
日本にはない独特な雰囲気を持つ『エヴォリューション(邦題)』です
一度見たら、二度と忘れられない作品でした
アニメ映画の『ファンタスティックプラネット』を彷彿とさせる作品でしたね
それではどうぞ!
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『エヴォリューション(邦題)』概要
少年と女性しかいない孤島に母親と暮らす10歳のニコラ。その島ではすべての少年が奇妙な医療行為の対象となっている。「なにかがおかしい」と異変に気付き始めたニコラは、夜半に出かける母親の後をつける。そこで母親がほかの女性たちと海辺でする「ある行為」を目撃し、秘密を探ろうとしたのが悪夢の始まりだった。秘密の園の少女たちの世界を描いた『エコール』から10年。原始的な感情を呼び覚ます圧倒的な映像美でルシール・アザリロヴィック監督が描く、倫理や道徳を超えた81分間の美しい“悪夢”。エヴォリューション(進化)とは何なのか…?(C) LES FILMS DU WORSO • NOODLES PRODUCTION • VOLCANO FILMS • EVO FILMS A.I.E. • SCOPE PICTURES • LEFT FIELD VENTURES / DEPOT LEGAL 2015
Amazon Prime Videoより引用
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『エヴォリューション(邦題)』感想・レビュー
グロあり、エロあり、不気味さもっとあり
「海がきれい」で終わればよかったのですが、そうじゃないからこそ、この作品が他と差別化されて、独特の雰囲気を纏う要因なのでしょう
注射や切開のシーンがごくごく当たり前にいきなり出てきたり、かと思えばちょっと(というかかなり)理解しがたい快楽的なシーンも出たりと、頭がストーリーについていくのに必死になる映画です
(ヒトデを痛めるシーンはあまり好きじゃなかったな。。)
『エマニエール婦人』のように、微笑みながら見れるわけではなく、寧ろ不快感が増す感情に近いです
そして、最終的には示唆されますが、核心的なことは何一つ明言されません(主人公の少年の目線だからかもしれませんが)
それにしても、やはりビジュアル的に不気味さをより盛り上げているのは、女性たちの見た目でしょう
眉毛がないというか、薄い
これだけでも十分不気味ですし、さらに言えば、みんな同じように見えてしまうのです
眉毛って印象を作るためには大切なんだなと感じました
ふと、『ドラゴンヘッド』の菊地を思い出しました
眉毛って感情を表す大切なツールなんですね
これがないだけで、大分無感情な存在のできあがりになるのだと分からされた気がします
独特の雰囲気が好きな方、不気味さに囲まれたい方、分かりやすい展開の映画から少し離れたい方かつグロの耐性があればオススメしたいですね
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物言わぬ雰囲気が逆に良い!
ちなみに、フランス映画で知っている数少ない作品のひとつである『エコール(邦題)』と同じ監督だったんですよね~
これも何か運命か、それとも根っからのダークファンタジー好きが高じたのかー?
『エコール』は、あの不気味な雰囲気と「え?もさしかして、もしかするよね?」という嫌な妄想が止まらない作品で、今でもハッキリ覚えています
嫌でも忘れられない作品です
『エヴォルーション(邦題)』もそこまで台詞は多くなく、どちらかと言えば沈黙が多く、場面が流れることが印象に残る作品ですが、だからこそ色々と考えてしまうんですよね
さらに言えば、『エコール(邦題)』もそうでしたが、少年や少女のあの独特の神秘的な雰囲気がまた映画の世界観を深めているように思いました
そして、どちらの作品もある意味では閉鎖的な空間で繰り広げられる“静かな事件”であり、その静寂さがより不気味さを醸し出しているのだな、と
日常のように感情を全力で表に出さないからこそ、非日常感が増しているのだと気づきました
『ファンタスティックプラネット』を思い出したのは、別の星の生命体と唐突に出てくるグロやエロから来ているのだと感じました
まさか、人生で帝王切開のシーンをモザイクなしで見るとは思いませんでした(『ファンタスティックプラネット』同様にトラウマにはなりました)
しかし、この不気味さがどうも癖になってしまうようです
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考察(母たちは?目的は?少年はどうなった?)
映画を見ていての分かる範囲ですが、まず母親と名乗っていた女性たちは、確実に少年たちの実の母親ではないでしょう
それについては、ストーリーでも示唆されていましたね
さらに言えば、彼女たちは“人間”ではないですね
宇宙人でもなく、全く別の生命体だと思います
ネタバレになってしまいますが、背中のあの吸盤って、物語にもたくさん出てきた人手を彷彿とさせるので、ヒトデの進化系なのでしょうか?
夜中に集まってしていた儀式?(行為)も何処かヒトデを思わせるような動きに見えました
そして、そんな彼女たちの目的は、ズバリ映画タイトルにもあるように“エヴォルーション”、つまり進化、そして“子孫繁栄”です
彼女たちは単体では子孫を増やせない生命体なのでしょう
それもあって、何処かから連れてきた少年を孤島に閉じ込めて、マインドコントロールのように自分の子供のように扱い、そして新たな命を生みだす器にするのでしょう
それが、彼女たちが見つけた方法なのです
文字通り?彼女たちは、見た目の通りあまり表情もなく感情もなく淡々としています
これが人間(少年たち)と異なる大きなポイントですよね
出産シーン(帝王切開)を無表情で見られていたのものそのためでしょう
人間の出産の仕方を勉強でもしていたんですかね
主人公の少年が赤毛の女性を描いてましたが、いくら無情な彼女たちでも“興味”や“情”というのが沸いてくるのは、それ自体が彼女たちの“進化”なのだと思います
生命体の進化ってかなり繊細なもので、一歩間違えれば子孫が全滅する恐れもありますし、逆に強くなって種の存続が安泰する面もあるのです
それを考えると、ひとりの女性が見せた感情は、繁栄と出るか全滅と出るか、それは視聴者に委ねられたと言うわけです
しかし、少なくとも少年が逃がされたことは意味があり、元々の世界に戻って、実の母の元で元気に育って欲しいですね
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最後に
以上、『エヴォルーション(邦題)』の感想・レビューでした
見て後悔はしていません!トラウマにはなりましたが、奥深い作品に出会えたと思います
北欧系の作品含めて、ハリウッドとはやはり一線を画する欧米の作品、もう少し深く見ていきたいと思いました!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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