こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は、現在劇場公開中の”すずめの戸締り”の感想・レビュー記事です
月1の夫婦の日に、「久々に映画見たいね〜」と旦那と話をしていて、「見ている人多そうだし、見てみようか!」となり、早速劇場に足を運びました
端的な感想だと、「観る人を選びそう」な作品だと感じました
大衆受けではないかもしれませんが、新海誠監督が作品に込めた熱い思いや彼の表現力の賜には圧巻されまくりです
若干のネタバレも含みますので、記事の閲覧時にはご注意ください!
”すずめの戸締り” 概要
2023年9月。九州の静かな町で暮らす、17歳の女子高校生・岩戸 鈴芽(いわと すずめ)は、ある日の登校中に扉を探している青年・宗像 草太(むなかた そうた)に出会う。彼の後を追って山中の廃墟で見つけたのはある一つの扉だった。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばす。そこにあったのは広い草原と全ての時間が混ざりあった空だった。
その後二人の前に人間の言葉を話す謎の白い猫・ダイジンが現れ、「お前は、邪魔」と話した瞬間、草太は鈴芽がまだ幼い頃に使っていた椅子に姿を変えられた。やがて、日本各地の「災いの扉(後ろ戸)」が開き始める。
www.youtube.com映画『すずめの戸締まり』公式サイト
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物語の重要なキーは、”震災”
これから見る人、見て後悔して欲しくないので、先に言ってしまうと、物語の根幹にあるのは”震災”です
これが結構表現がきついものがありました
それは私が実際にあの東日本大震災を岩手県で体験して被災した身だからなのかもしれませんが、正直ここの描写が結構キツかったです
あまり直接的に表現はされていないものの、画面からのインスピレーションでかなりメンタルにダメージをくらいました(笑)
見ていると、誰もが「ああ、これ被災関係か」と分かるようなシーンがいくつもあるので、きっと日本人には特に深い映画になるのかもしれないです
作品としては、ダイレクトに”3月11日”の日付があったりしたので、この日に特に強い思い入れがある方は視聴要検討かもしれないです
”風立ちぬ”ほどの地震の表現はありませんが、結構地震速報とかが頻繁に出てくるので、SAN値削られます…
そういった意味では、新海誠監督の”挑戦的”とも言える作品だったのかもしれないですね
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あと、個人的に辛かったのは、最後のシーンですね
泣いたのは泣いたのですが、子供を持つ母だからこそ、より傾倒してしまいました
子供って、お母さんが無条件で好きなことってありますよね
どんなに叱られても、どんなに怒られても、「ママがいい〜」となることがあると思います
そんなとき、ママがいなくなったら…
ママがいないとわかっていても、探しにいきたくなる気持ち
そんな我が子の気持ちを考えたら、胸が苦しくなりましたね
(旦那は泣いてなかったですが(笑))
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小説を読んでこその深い考察ができそう
物語の大枠は、わかりやすいので大筋はすぐに理解できました
しかし、細かいディディールを見ると「???」と思うところもあり、この点は小説版での保管が必要だと感じました
映像ではあまり主人公の鈴芽ちゃんと環さんのギスギスは映画冒頭ではあまり分かりにくいですが、後半に心の内を吐き出すシーンで「ああ、やっぱりそうなのか」と思わされます
表面的には”鈴芽と草太”のロードムービーなんでしょうが、裏側には”家族のあり方”なるものが隠されているように思いました
血が繋がっていようがいまいが、思うことはあるでしょうし、鈴芽を預からなければいけない事情もあったりして、複雑な心境が二人に渦巻いていた、ということなのでしょう
個人的には、苦楽を共にした草太への思いの強さだったり、愛だったりそうしたものがもう少し分かりやすかったら良かったなという点と、ダイジンの自由奔放さの意味をもう少し知りたかったですね
草太へは一目惚れだったり、吊り橋効果で思いが高まったのかもしれませんが、あまり恋愛色のない作品だったので、それは逆に好感を持てる人もいると思います
ダイジンは結局収まるところに収まりましたが、であれば「遊ぼう」とかではなく、もっと伝えるべきだったのかな…と
それがある意味で良いミスリードになっていたり、白い猫型の生き物は往々にしてトラウマがあるので(キューべーね)いろいろ考察できて楽しかったです(笑)
続きは、小説でってことなんですかね^^
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RADWIMPS色の少ない音楽の美しさもあり
新海誠監督との作品と切り離せなくなってきたのが、RADWIMPSの存在だと思います
”君の名は”や”天気の子”では、それこそRAWWIMPSが全面に出ている音楽の側面が大きかったと思います
まあ、一番はボーカルの野田洋次郎さんの声がRAAWIMPSたらしめている一番の要因だとは思います
今回も全面的に楽曲提供をしているようですが、あまりRADWIMPS感はなかったようにも思えます
ただ、言葉のチョイスだったり音楽の緩急だったり、独特のリズムやメロディの刻み方はRADWIMPSの息遣いを感じることができたので、そこはより深く聞いていくことの楽しさなのでしょう
あまり「名曲を作ろう!」とした作品ではなかったのは確かだと思います
耳に残るテーマソングはありましたが、「みんなでカラオケで歌って盛り上がろう!」というものではなく、雰囲気を全面に押し出した曲だと思います
逆にそうした先入観をなくした作品にしたかったのかもしれないですね
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ベースは日本神話?
こちらは私の個人的な見解になりますが、登場人物たちの名前をパッと見て、まず思い浮かんだのは、「日本神話っぽいな〜」という印象でした
主人公の”岩戸鈴芽”の苗字は、”天の岩戸伝説”を彷彿とさせますし、イケメンの”宗像草太”は実在する”宗像神社”を思わせます
なんとなくこじつけですが、”すずめの戸締り”と共通する箇所も多いように感じます
また、イケメンの苗字が表象的に”要石”のようなイメージを抱かせるのは、きっと私だけではないはず
この辺りは、深い考察ができそうで楽しいかもしれないですね
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最後に
新海誠監督は、背景とくに空の青を美しく表現する方だなと思いました
昔何かのインタビューで宮崎駿監督が言っていましたが、「映画は背景で決まる」みたいなことを言っていて、新海誠監督の作品にも同じことが言えるなと感じました
どこを切り取っても美しい作品です
もともと新海誠監督は裏側に潜むダークなテーマなどを扱っていたので(”言の葉の庭”とか”秒速5センチメートル”とか)、こうしたテーマを選んだのは珍しいことではないなとは思いました
彼の挑戦的な作品
素敵なので、良かったら見てみてください!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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