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【映画】「朝が来る」あなたは誰?14歳の少女が身篭ったことで始まるドラマ…ラスト5秒に真実が語られる胸痛作品【養子縁組・血縁関係、本当の家族って何?】感想・レビュー

こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます

今回は2020年に公開の映画「朝が来る」の感想・レビュー記事です

「朝が来る」は、本屋大賞などたくさんの有名な賞を受賞された辻村深月さんの同盟の小説が原作らしいです

いつものようにAmazon Prime videoのおすすめに来たので、割りと軽い気持ちで見始めましたが、そんな軽い気持ちで見た自分を殴りたくなるほどの衝撃作品でした

というか、殴られるくらい胸がいたい作品でした

もう学校の授業で使ってくれと思うほど親近感が沸いてしまったり、自分の状況に置き換えて考えてしまって、どうも他人事とは思えず、印象深すぎる作品でした

子を持つ親の方々、これから子供を持ちたいなと思っている方々、そんな方はある意味で覚悟して見てみてください

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「朝が来る」概要

asagakuru-movie.jp

片倉ひかりは中学生の時に、当時付き合っていた巧と性行為をしたのち、望まない妊娠をしてしまう。その後、ひかりの父母が紹介してくれた『ベビーバトン』と呼ばれる特別養子縁組団体によってひかりの授かった子供はとある夫婦に引き取られる。とある夫婦の夫清和は無精子症という病気であり、改善の見られない治療の末、特別養子縁組を組むことになり、ひかりの産んだ子供を引き取ることになる。そんなある日、片倉ひかりと名乗る人から「子供を返してください」と言われる。
朝が来る - Wikipedia

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「朝が来る」感想・レビュー

子供が欲しい家族の本音

いや~、やられましたわ

もう完全に自分の立場に置き換えたり、自分の親の立場になったりと、他人事とは思えないほどに感情移入してしまって、涙を流す余裕すらなかったです

まず、子供が欲しい親の立場ですが、これ、めっちゃ分かります

かつて私も同じような想像をしたことがありました

我が家にはいま子供が一人いますが、結婚する前はそれこそ「子供ができるとこんなところ(お洒落なレストラン)に来れないからね」と全く同じ会話をしたことを思い出しました

そしてお互いに「子供ができない体だったらどうする?」なんて話もしていました

奇跡的にいま子供がいて、二人目も考える中で自然妊娠なんて、本当に奇跡の上に成り立っているんだと考えさせられました

世の中はなんだか難しくて、子供が欲しいのに授からなかったり、後述しますが、子供が欲しいタイミングではないのに子供を授かってしまったりと、一筋縄では行かないですよね

そんな中で養子縁組でも子供を育てられる喜びって本当に計り知れないと思います

ちなみに私の友達でも夫婦共々20代後半でしたが、なかなかタイミングに恵まれず、それこそ病院に通っていたりと、相談に乗っていたこともあったので、ただの映画には感じませんでした
 
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子供を育てられない家族の本音

いろいろな事情があって、子供を育てられないことがあると思います

人の数だけ理由があって、子供の数だけパターンも存在すると思っています

そんなな中で、今回は意図せず子供を宿してしまった中学生(14歳)が背景にありました

あらすじを読んだ限りの予想では、お金欲しさに片倉ひかりさんを知る人物が彼女の過去を何かしらで知って、それを利用して永作博美さん演じる栗原沙都子さん夫婦を脅していく…みたいな話だと思ったんですが、うまい伏線がたくさんあって、これは辻村さんが一枚も二枚も上手でしたね

栗原家が見間違えるほど、片倉ひかりさんは変わってしまったと言うことです

子供を産むと、変わらない人ってあんまりいないと思うんです

子供中心の生活になりますし、それまで当たり前だった自分の時間もなくなったり、環境がガラッと変化します

それが14歳の女の子であれば、なおさらだと思います

映画のサムネイルを見た限りでは、栗原家(養子縁組を組んだ家の方)がメインになると思っていましたが、実は子供を産んだ方の片倉さんもメインの話となっていて、見所ありすぎてもう胸が一杯です

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どこにでもいる中学生

お互い惹かれあって、付き合って、そしてデートをして、心を寄せていくと、何歳であろうと一線は超える時がありますね

しかし、今回は神様が彼女に命を宿したわけです(初潮がないのに身篭るってことってあるんですね、知らなかったです)

彼女が感じたこと、心の葛藤は私も女性なのでわかる部分がありました

もしも自分が同じ立場だったらどうだろう?

もしも自分の子供が14歳で身篭ったらどうするだろう?

もしも私が14歳で母となったら、私の母はどう感じるのだろう?

それを考えながら見るだけでも、もうしんどかったです

が、これが現実なのですよね

清楚系だった14歳の片倉ひかりさんは、明るく天真爛漫だった性格も変わり、親戚に拳を振るようにもなって(悔しかったのだと思います)、髪も染めて、タバコも吸って・・・

自分が”いるはずだった風景”を外から眺めて、かつて「一生一緒にいる」と約束した彼を遠目で見る

14歳の少女には重すぎる現実ですよね(何歳でも辛いと思いますが)

確か昔志田未来さんが主演で「14歳の母」っていう衝撃的なドラマが放映されていて、私も母とみましたが、それに匹敵しますよね

話の流れ的には命を授かった方は、「朝が来る」でも「14歳の母」でも同じなので、共通した物を感じました

「もしもあのとき子供を授からなかったら」と14歳の少女は何度思ったことでしょう

「もしもあのとき付き合わなかったら、私はいきたい高校に行けた」

「もしもあのとき付き合わなかったら、新聞配達なんてしなかった」

「もしもあのとき付き合わなかったら、家を飛び出すこともなかった」

「もしもあのとき付き合わなかったら、金貸しに追われることもなかった」

「もしもあのとき付き合わなかったら・・・」



う〜ん、辛いですね

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永作博美さんと蒔田彩珠さんの演技に脱帽

なんだかどこかで既視感があるなぁと思い、記憶を紐解いていくと、主演の永作博美さんは、あの「八日目の蟬」に出られていたのですね

「八日目の蟬」といえば、もう私の心を抉って止まない、見たくても見たくない映画ナンバーワン(タイタニックと並ぶ)にランクインする胸痛映画です

誘拐した子供が泣きじゃくるので、「もしかして?」と思いホテルで授乳をしようとするあの数分間はもういま思い出しても耐えがたいです

世界観はバラバラで、時系列も違いますが、「八日目の蟬」で子供を育てる喜びを知って、「朝が来る」で子供を育てられたがしかし…と妙な関係性を感じてしまいました

きっと私だけではないはず

(「天空の城ラピュタ」でパズーが「俺は海賊にはならない」といった数年後に、ルフィが「海賊王に俺はなる!」と言う感じですかね)

また、蒔田彩珠さんの演技に見えない演技には、あの若さであの表現ができるのはすごいなと思ってならなかったです

あどけなさの中に心の葛藤があって、役としての彼女の繊細さも残しつつ、それでいて垢抜けていく感じもあり、その両立をうまく表現しているのはさすがだな〜と感心させられます

表情ひとつひとつが本当に物語すぎて、年頃の女の子を表現されていると感じました

何やらこの映画は日本アカデミー賞で永作さんが主演女優賞、蒔田さんが新人賞を受賞されたのですね

納得の作品だと思います

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養子となった子供の本音、ラスト五秒の真実

いやいや〜これはもうやられまくりですね

最後、ラストシーンで産みの親に再開する場面があるのですが、ここが結構意味深で終わるんですよね

ただ、その前段には、子供への手紙で「なかったことにしないで」みたいな少女の真意を見つけることができ、男の子も生みの母に会うことができたという感動できなシーンです

それまで14歳の少女が身篭ったということで、周りの家族も「なかったことにする」ことに奔走していましたよね

その割には親戚にはしっかり話をしていたりと、少女も状況がわからなくなっていたと思います

その中でもいろんなシーンでありましたが、「ちびたんのことは一生忘れない」「ちびたんとみたこの景色を覚えていてね」とベビーバトンで見た景色や歌を子供に伝えていきます

私はエンディングに入る前は「なかったことにしない」という少女の思いが、「広島のお母ちゃんに会えた」ということで、解決された・・・!少女の思い・願いが叶ったとハッピーエンドに感じました

しかし、もっと大切なのは、エディングの後に隠されているのです!

これ、もう本当に胸痛いです

私、エンディング飛ばして「ああ・・・すごい映画だ・・・」と余韻に浸って、アマプラの感想見ていたのですが、「エンディングまで見て!」というコメントがあったので、見てみたんですよ

そしたら、ねえ?もう、はあ、言葉が見つからないのですが、まとめるとこんな感じです

エンディングテーマのあとに、辿々しく歌う子供の歌が流れるのですが、この歌は当時14歳の少女が付き合っていた彼氏を一緒に歌った歌であり、少女がベビーバトンで歌った歌だったのです

それを男の子はしっかりと覚えていたという話なのです

よく胎内記憶なんて言葉がありますが、まさにそれですよね

そして、畳み掛けるように、歌が終わると男の子の口から「あいたかった」とひとこと

これで映画の幕が完全に閉まります

「なかったことにしない」と思っていたのは、大人たちだけで、子供は始めから全て分かっていたということなんですかね

ちなみに、「朝が来る」の海外版のタイトルは「True Mothers」です

「本当の母たち」ということで、生みの親・育ての親どちらも親であることは変わりないのですね

変に難しく考えているのは、大人たちだけなのかもしれないですね

この少女が気持ちの良い朝日を迎えるシーンがあるので、その通り、新鮮な空気と朝日を浴びて、楽しい人生を歩んでいってもらえると嬉しいなと思います

原作、読もうかな・・・

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最後に

以上、映画「朝が来る」の感想・レビュー記事でした

原作は読んだことがないので差分などはわかりませんが、差分があったとしても、映画のクオリティは半端ないです

誰かか感想でも書いていましたが、これは学校の授業とかで流しもいいレベルの話だと思います

全く他人事ではないですからね

良かったら見てみてください、本当におすすめです

いや〜語りましたね、結構(笑)

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

お楽しみいただけましたら、幸いでございます

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