こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は、2016年の映画「グッド・ネイバー(邦題)」の感想・レビュー記事です
Amazonプライムビデオでなかなかの評価だったので(私が見たときは、500以上のレビューがありました)、ワクワクしながら見ました
きっと良作なんだろうな~という期待と、「このジジイ、まじでヤバイ」という煽り文言にまんまと引っ掛かりました
しかしですよ、この煽り文言、結構賛否両論というか、否定の言葉の方が多い気もしますが、配給会社の策略なのか単なる怠慢なのか…それは後述したいと思います
しかしながら、やっぱり百聞は一見に如かずで、人生で見てよかった映画100には入ると思います
先入観なしで、見てみることって大切ですね
それでは、感想・レビュー記事です
「グッド・ネイバー(邦題)」概要
ひとり暮らしの老人の家に侵入し、ドッキリを仕掛けたショーンとイーサン。ドアが急に開閉、クーラーの急稼動などさまざまな仕掛けで驚かせ、反応を楽しもうと隠し撮りカメラの映像を家のパソコンに映し出すが、その反応は冷静なもので、逆に老人の常軌を逸した行動に奇妙さを感じる
Amazon Prime Videoより引用
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「グッド・ネイバー(邦題)」感想・レビュー
現代の“バズりたい”“有名になりたい”“注目されたい”、少年法を風刺
他の方もレビューで書かれていましたが、現代の人々の承認欲求を風刺的なニュアンスで描いた作品だと思いました
若者二人が老人の家に監視カメラを勝手に設置して、いろいろといたらずらをしていく様子を録画していく話の流れなのですが、人と違うことをして楽しみたい!というよりも、いかに他社に認められるかを意識しているのがよく表現されていると思います
結果的に裁判沙汰になり、二人の青年は前科がつくことになります
この件はマスコミもかなり注目していたらしく、裁判所の外には無数の人だかりができています
意図しない結果になったものの、世間の注目の的になったので、二人の少年の願いは叶ったわけです
最後に少年の一人が不適な笑みを浮かべるのですが、それがなんとも言えない表情で、解釈が別れるのが面白いなと思いました
バズりを目的にしていたものの、「この程度で済んで良かった」と、この事件をきっかけに丸くなって全うな生活を送るのか、「よし、ようやく有名になったぞ」とこの事件を踏み台にして更に知名度を上げていくのか…
個人的には後者の方だと感じました
少年二人のうち、一人はこの“実験”の途中から「辞めよう」と言っていたので、静かな人生を送る思いますが、もう一人は行けるところまで行こうと画策してるんじゃないでしょうか
あまりにも軽すぎる刑に、「しめた!これはチャンスだ」とも思ってるんじゃないのかなと
過去のガールフレンドたちが離れていっても、相方も共に時間を過ごさなくても、彼はきっと“痛みからの学習”をせずに、生きていくのだと思います
隣人を勝手に撮影している時点で、プライバシーの概念は既にぶっ壊れていますし、友達のピンクなシーンまで監視しているレベルになっていたので、この少年はもう手遅れな域まで来ていたのかもしれません
そうなると倫理観とかもうないですからね
ダメだとわかっていることでも、人の目を引くためならやってしまうのは、テレビのニュースでも取り上げられる迷惑行為だったり、飲食店でのおふざけだったり、何かと定期的に発生していますよね
そうした若者たちへの勧告や風刺を含めての作品なんだと感じました
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第三者目線のカメラアングルが面白い
“盗撮”をひとつのテーマにもしていることから、第三者のようなカラメアングルでの展開になります
この演出が良いなぁと感じました
煽り文の「このジジイ、まじでやばい」という言葉に翻弄されていたので、「もしかして、逆に老人も若者たちを盗撮していたのかな」とか想像をさせてくれます
また、「パラノーマルアクティビティ」を彷彿とさせてくれるような、客観的視線、第三者視線で作品の世界観を楽しむことができます
それが臨場感を増していて、「どうなるのか」とワクワクさせてくれます
予算的にはとても安く抑えられる映画表現の工夫だと思いますが、「これっていま誰のアングル?視点?」と興味がどんどん深まってく工夫はさすがですね
本当に映画が好きな人が作ったんだなと感じました
映画への愛を感じますね
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老人の純粋な愛、それが裏目に出た最悪の結果
この映画の醍醐味というか興味深い点は、やっぱり老人の愛の深さだと思います
配給会社の策略なのか分かりませんが、視聴者もここまでの展開を予想できていなかったと思います
さらに言えば、若者たちが仕掛けるいたずらがうまいこと老人のかこの思い出とリンクしていて、それが悲劇的に美しいオチになっていると感じました
若者たちのエゴの結果、悲しい結末になってしまいましたが、逆に老人の真実の愛に気づかされるので、その点だけは救いだと言えると思います
頑固な隣人は、純粋に亡くなった妻との時間を過ごすために頑なに家にいたかっただけんなんですよね
家の中に妻のものがあると思い出してしまって辛くなるので地下に思い出の品々を集めていたのでしょう
でも、妻を思うがゆえに手放せなかった鈴や写真たち、薬の数々は、思い出すと胸が締め付けられそうになりますね
彼はこれらのものを見ながら、「もしかしたら妻が来たのかもしれない」「妻が自分を必要としているのかもしれない」「呼ばれている、行かなければ」と感じた結果なのでしょう
手にした拳銃に迷いがなかったことから、もしかすると、その時を待っていた、その時が来てもいいように心づもりや準備をしていたのかもしれないないですね
そう思うと、より彼の毎日過ごしていた日々の重さを感じずにはいられないです
鈴のシーンとか、おそらく病気を宣告された日など、もう悲しいなんて表現では足りません
おじいさんの幸せな最期を祈るだけが、ハッピーエンドです
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最後に
以上、「グッド・ネイバー(邦題)」の感想・レビューでした
予想の斜め上をいく展開に、もっと評価されるべきだとか隠れ名作だとかいう声も多くありました
また、配給会社のセンスを疑うような煽り文言に対する気持ちも感想としてありましたね
どちらにせよ、このジャケットやミスリーディングが、作品のよさをよりはっきりとさせているのは間違いないので、そこは配給会社の勝ちですね
でも、映画を何回見ても、「何がヤバイのか」がはっきり明示されているわけでもないので、スッキリ感がないのはいなめないです
もしもこの映画が「老人の妻に対する深い愛」と明言して公開されたのなら、「あぁそうね」となっていたと思うので、そうなると「普通の良い映画」止まりだったかもしれないことを考えると、あっても良い姿だったのかなと思います
また、原題の煽り文言を翻訳すると「誰が見ているかなんか分からない」というものになります
これは、単純に若者たちが監視カメラを設置して、誰が見ているか分からないという意味と、おじいさんが妻を見ている・妻がおじいさんを見ているということから、誰が見ているか分からないという解釈もできます
配給会社への賛否両論はありますが、そもそもの原作のポスターも拳銃を持ったカットやおじいさんが怖い顔で見ている写真などを使っているので、日本版もその雰囲気をそのままにしていることは評価というか納得できる点です
でも、「ヤバイ」と煽り文に書くならせめて「何がヤバイか」くらいはわかるようにして欲しいですね
配給会社がなんだかんだ一番ヤバイかもしれないですね
タイトルの「グッド・ネイバー」は、そのまま「良い隣人」です
頑固で物分かりが悪そうなおじいさんは、本当はただの”良い隣人”だった
”善良な隣人”が、尊い犠牲となった作品です
結構深い作品で、あとから本当にじわじわくるので、ぜひ人生で一度は見て欲しいですね
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら、幸いでございます
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