寝ても、覚めてもブログ

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【映画】「疑いの中で(邦題)」老女と青年の報われないラストの後味が今期最大にヤバイ【せめてもの救いは視聴者の中だけって辛くない?】

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こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます

今回は2019年公開のチェコの映画「疑いの中で(邦題)」の感想・レビュー記事です

いやー、本当にこの映画、後味がやばいです

もちろん悪い意味で

これから見られる方のために、極力ネタバレは避けていきたいものの、見た方向けの感想・レビュー記事として、書いていこうと思います

書かないと、なんだか心がずっと晴れないので、自分のスッキリ感のためにも書いていきます

それでは、どうぞ

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「疑いの中で(邦題)」概要

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歳をとり、誰も自分を必要とていないのではないかと寂しい思いをしていたガリア婦人。ある日、遠い親戚を名乗る男が突然現れる。二人は打ち解け親戚話にふけるが、すぐに何かがおかしい事に気付く。
Amazon Prime Videoより引用

疑いの中で - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

マイナーな映画なので、あんまり情報ありませんでした

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「疑いの中で(邦題)」感想・レビュー

アメリカ映画とはちょっと違う感じがグッド

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派手な展開が多く、分かりやすいストーリー展開のアメリカなどの作品と異なり、全体的にどんよりとした雰囲気に包まれており、それがさらに作品のよさを引き出している点においては、グッドだと思います

特段美男美女が出てくるわけでもないですし、感動するシーンがあるわけでもなく、最初から最後まで湿っぽい展開が続きます

それが、なんだか魅力に感じました

個人的な感想ですが、端くれでも英語を噛んでいる身なので、どうしても英語の作品を見ると、リスニングの方に力がこもってしまい、作品全体のことや細かい描写などが漏れがちです

しかし、全く知らない言語の作品だと、こうして言葉よりも役者さんの動きひとつだとか目線の動かし方ひとつだとか、そうした見逃しがちなところに目が行きます

そうすることで、より作品の世界観に浸ることができるので、なんだか良い発見をしたなぁという気持ちです

ハリウッドが映画のすべてではないですからね

異国に触れるという意味でも、全く知らない言語との出会いもあって、いいなぁと感じました

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切なさが随所ににじみ出る作品

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設定からすでに切ないんです

主人公は、もう良いご年齢の老女

旦那には先立たれ、一人暮らしをもう十年以上もしており、「自分はもう誰にも相手にされていない」と思っているシーンが物語前半に撒き散らされています

正直見ていて辛かったです

明日は我が身ともよく言ったものですが、誰しも老いはきますし、大切な人との別れも必ずやってきます

私もいずれこうなるのかなぁと思うと、途中何度か見るのを辞めようかなとも思いました

せっかく居場所を見つけた協会でも、長らく慕っていた神父が異動となり、新しい神父とはうまくやっていけず、「私はもう必要じゃないということね」と物語の確信に迫るような台詞を吐いたりします

初っぱなには、「ようやく話し相手が来た!お茶を用意して待っていよう!」とワクワクしていたのに、「忙しいから」と断られて、いそいそとティーカップを片付ける姿はもう哀愁しかありません

切ない…

その中で出会った青年、こいつがまぁ結構曲者なんですが、老女にとっては本当に嬉しかったでしょうね

ごはんを作って外でカフェをして、乾杯酒を飲んで、話し相手になってくれてね

しかしですよ、そこからの大どんでん返し

この青年も色々と同情はできますが、肩は持てませんね

もっとできることがあったでしょうに、そこまであのアパートにしがみつく理由がわかりません

二人に共通して言えることがあるとすれば、「もっと他者に救いを求めるべきだった」と思います

老女は通っている協会で話し相手を見つけてもよかったと思いますし、近所にもっと絡んでいったらこんなことにはならなかったのかなと思うと不憫でなりません

青年も、友達が何人かいれば、お金の問題も解決できたのかもしれません

しかし、これは映画だから特別な表現をしているわけではなく、どこにでも、どの国にもいる普通の人間が抱えている問題なのだと思います

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ラストのオチは最後まで分からない

いやー、このオチ、もっとなんとかならんものかなぁと今でも思います

スピンオフでもいいので、後日談的にハッピーエンドにして欲しいと強く願うほど、バッドエンドです

えぇ、そうです、私の苦手なバッドエンドです

途中、「お?これはハッピーエンドか?」と期待させるような展開を挟んでのバッドエンドなので、見ているこちらの落ち度も半端ないです

どうなればよかったのかな?と映画を見てから2、3日ほどずっと考えていました

演技かもしれませんが、青年が優しい心を取り戻したときに奇跡的に扉が開いて、お互いに嫌な思いをしたねで終われれば良かったなぁと、しみじみ感じます

私が思い描いていた一番最悪の落ちでしたね

老女はあぁなってしまいますし、青年はせっかくゲットしたビックチャンスを棒に降ってしまうことになり、挙げ句の果てにはもう二度と演技なんてできないでしょう

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タイトルの意味を考察

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原題のタイトルを日本語の意味にすれば、「檻」となるようです

「疑いの中で(邦題)」というタイトルはすごく秀逸だと思います
老女の心のうちをどんびしゃで示しており、視聴者にいろいろと想像をかきたさせてくれるタイトルで、いいなぁと感じました

原題の「檻」から察するには、まずあの玄関に取り付けられた「檻のような鍵」が始めに出てくると思います

本来であれば自分のを守るはずの鍵は、外から見ても内側から見ても「檻」のように厳重で、それこそ命を守ってくれます

しかし、今回は老女が鍵を外にポイしたことで一変し、外に出られない「檻」になったとすると、本末転倒的に悲しいですね

閉じ込められ、閉じ込める「檻」は象徴的なキーワードでした

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鈴虫の持つ意味とは?

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作中にちょこちょこ出てきていた鈴虫さん

この鈴虫になにか意味があるかを見てみました

老女が熱心なキリスト教徒だったので、「キリスト教 鈴虫」「キリスト教 虫」で検索してもなにもヒットせずで、考察を深めることが難しくなりました

個人的な課題解釈にはなりますが、鈴虫と人間の対比なのかなぁと感じました

人間は何か訴えるときには声を出したりしないと行けませんが、今回の映画では老女も青年もどちらも心の声を殺してアウトプットしていません

その結果、最悪を招きましたが、逆に鈴虫は虫の性質かもしれませんが、ずっと泣くことができます

アウトプット祭りというわけです

そうした意味で、鈴虫は彼らの助言的な存在を示唆していたのかもしれません

もっと外に助けを求めていたら…そう思うと心は晴れませんが、私たちも何か助けがは必要なときは最悪を招かないためにも、もっと声をあげるべきなのかもしれませんね

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最後に

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以上、「疑いの中で(邦題)」の感想・レビュー記事でした

タイトルの通り、「疑いの中で」老女は嘘だと分かりつつも安らぎを求めて青年に心を開いていき、「疑いの中で」青年は外の世界に助けを求めたり栄光をつかもうとした

人間らしい欲求であり、本来はハッピーエンドになるはずの要素が最悪の結果になったのは、反面教師としたいところです

梅雨のじめじめした時期に、真っ暗な部屋の中で見ると病みそうなので、カラッと晴れた青空が素敵な日にカーテン全開でコーラとポップコーンを食べたなら明るく見てください

気持ちを沈めたい方にはお勧めです

(ちらっとですが、「日本」というワードも出てきて、若干テンションあがりました

良い意味では使われてなさそうでしたが(笑))

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます

お楽しみいただけましたら、幸いでございます

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