今週のお題「コーヒー」
こんにちは、2児育児+ワンコ1匹の基本テレワークで日々あがいているぽんです。いつも訪問ありがとうございます（ブックマーク・スターもありがとうございます）。ブログ更新の励みになっています
今日は2016年に放送されたドラマ『僕のヤバイ妻』について、今さらながらですが感想とレビューを書きたいと思います。
タイトルからして衝撃的なこの作品。放送当時は「ヤバイ妻ってどんな妻だよ」と思いつつ、なんとなく見るのを避けていたのですが、ひょんなことから一気見することになり……結果、完全にハマってしまいました。
「これは、ただの夫婦の物語じゃない」
「人間の欲望って、ここまで複雑なの？」
そんなことを何度も考えさせられる全9話でした。今回はネタバレありでがっつり感想を語っていきます。特にこのドラマに度々登場する「コーヒー」に注目しながら読み進めていただけると、面白さがより伝わるかと思います。
あらすじ：平凡な夫婦に起きた非日常…いや、すべて計画通り？
物語の主人公は、カフェ経営者の望月幸平（伊藤英明）。一見、優しく真面目な夫……に見えるのですが、実は彼、妻・真理亜（木村佳乃）に不満を抱え、不倫の果てに妻の殺害を計画しています。
そんな中、予定通り帰宅したら、なんと妻が誘拐されていた。部屋には血痕、そして身代金2億円を要求する脅迫状。動揺する幸平。しかし話が進むにつれて明かされていくのは、「誘拐」は仕組まれたもの。しかも、その黒幕は――妻・真理亜自身だった。
ここから、夫婦の騙し合い、裏切り、復讐、さらなる陰謀と、予想の何段階も上をいく展開が次々に巻き起こります。
木村佳乃の怪演がすごすぎる
とにかく、木村佳乃さんがすごい。怖い。完璧な妻を演じる優しげな顔と、冷酷で計算高い本性のギャップがえげつない。
真理亜は、夫の裏切りに気づいた瞬間からすべてを計画していたのですが、恐ろしいのはその手際の良さ。誘拐計画、報道操作、夫の心理操作。まさに「心理戦の女王」。一歩先を常に読んでいて、見ているこちらが翻弄されます。
伊藤英明演じる「ダメ夫」のリアルさ
逆に夫・幸平のクズっぷりがリアルで笑えます（いや笑えないけど）。
優柔不断で浮気して、殺人未遂をして、妻の掌の上で踊らされ続けて……なんでこんな人に真理亜がこだわるの？と視聴者の9割が思ったはず。
でも、こういう“見栄えは良くて中身スカスカな男”って、世の中にゴロゴロいるんだろうなとも感じました。伊藤英明さんの演技がまた自然で、「普通にいそうなダメ男感」が妙にリアルでした。
そしてコーヒーの存在が意味深
このドラマ、随所でコーヒーが登場します。
夫婦の会話のきっかけに、来客へのもてなしに、密かな心理戦のツールに――。
特に印象的だったのが、真理亜が幸平にコーヒーを淹れてあげるシーン。ふわっと香る優雅なひとときに見えて、その裏には常に何かが潜んでいるような気配。
苦味、香り、熱さ、冷める速度……コーヒーってこんなに人間関係を映すものなんだなと、妙に納得しました。
コーヒーは、この作品において「表の顔と裏の顔」「平穏な日常とその裏の闇」を象徴するモチーフだったように思います。
まさに“深煎りサスペンス”。
視聴者の声：ツッコミどころも含めて愛されるドラマ
ネットで見ても、「夫クズすぎる」「妻が天才すぎて草」「突っ込みながら見るのが楽しい」など、色んな感想が飛び交っていました。
特に、最終回に向けての畳みかけるような展開には、やや“やりすぎ感”もありますが、それがまたこのドラマの醍醐味。現実ではあり得ないけど、ドラマならではの痛快さと緻密さが共存していて、つい見入ってしまいます。
夫婦って一体なんなのか
このドラマを見て何より考えさせられたのは、「夫婦とは何か？」ということ。
信頼、裏切り、支配、依存、そして愛情――。
幸平と真理亜は、お互いに「自分が上に立ちたい」と思い続けて、傷つけ合いながらも、最後は妙な一体感を見せる瞬間があるんですよね。
壊れたようで壊れていない、壊したいのに壊せない関係。
真理亜の言葉「夫婦って、一番遠くて近い存在なのよ」――このセリフに、全てが詰まっていた気がします。
終わりに：観終わった後に、ブラックコーヒーをどうぞ
『僕のヤバイ妻』は、表面上の“理想の夫婦”というフィルターを剥がして、その奥にある人間の欲と弱さをあぶり出す作品でした。
登場人物はみんな一癖も二癖もあり、誰にも感情移入できないのに、なぜか最後まで見てしまう。
スッキリとは言えないけれど、何とも言えない余韻が残る――そんなドラマです。
観終わったあと、ぜひブラックの深煎りコーヒーを飲んでみてください。
苦いけれど、なんだか妙に心に沁みてくると思います。
おすすめ度：★★★★★（5/5）
こんな人におすすめ：
- ドロドロの心理サスペンスが好きな人
- コーヒーの香りが好きな人
- 普通のドラマに飽きた人
- 人間の裏の顔に興味がある人
それではまた次回のレビューで。読んでくださってありがとうございました！
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