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【映画】「Room(原題)」全員がこの映画に引き込まれる【“へや”を飛び出し“世界”に入った親子の葛藤と愛の物語】感想・レビュー

こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます

今回はAmazon prime videoにて公開されている2015年の映画「room (原題)」の感想・レビュー記事です

有名な映画で貸数々の賞を受賞しているため、知っている方もいらっしゃるかと思います

繊細な心理表現、心の成長の表現、人間の葛藤、雰囲気づくり、どれをとっても最高の映画だと言えるでしょう

家族がいる人は、涙なしでは見ることができない、そんな感涙必須の映画、よかったら見てみてくださいね

「Room (原題)」概要


5歳の男の子、ジャックはママと一緒に「部屋」で暮らしていた。体操をして、TVを見て、ケーキを焼いて、楽しい時間が過ぎていく 。この扉のない「部屋」が、ふたりの全世界だった。 ジャックが5歳になったとき、ママは何も知らないジャックに打ち明ける。「ママの名前はジョイ、この「部屋」の外には本当の世界があるの」と。混乱するジャックを説き伏せて、決死の脱出を図るふたり。晴れて自由の身となり、すべてが解決して幸せになれると思っていた。
ルーム (映画) - Wikipedia

映画『ルーム ROOM』 公式サイト TOP

www.youtube.com

ルーム (映画) - Wikipedia

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「Room (原題)」感想・レビュー

もういろいろと感じるものが多すぎて、なんとことばにまとめていいやらと、一晩少し考えながら記事を書きました

うまくまとめられていない・表現て来ていないところもあると思うので、一度ご覧になって自分の目で感じていただくと、より良いと思います

ありありと繊細に表現された心理描写、心の葛藤と成長

普段はライトなラブロマンスを好んで見る私にとっては、かなりの衝撃作品でした

アマプラの映画のあらすじが

[部屋]から脱出した母と息子。衝撃と感動、その先にあるものとは-!?

だけだったので、てっきり「パニックルーム」や「SAW」などといったスリル映画かと思って見始めたら、とんだ大どんでん返しでした

まぁ、ある意味ではサイコスリラーに近いよう世を含んでいますが、とにかく雰囲気がやばい

この“へや”に冒頭わずか何秒かで引き込まれます

最初は特にこの“へや”の説明もなく、ただ楽しげな親子が二人過ごすだけですが、やっぱり違和感があるんですよね

外の描写もなく、不意に画面に入る厳重で重厚すぎるドアと、唯一無二自然のものである天窓が、より不気味さを醸し出していて、「この後どんな展開になるのか?」と見ているものをワクワクさせてくれます

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子供が五歳になったことをきっかけに、少しずつ物語が動いていきますが、そこに至る母親の考えてきた年月や思考量だったり、理不尽なことをお願いされて葛藤する子供の気持ちが、本当に手に取るように表現されていると感じました

例えば、作戦として仮病を使って外に出ようとするときの子供の震え方とか、カーペットにくるまって転がる練習をするのを嫌がるシーンとか

イライラしてついきつい言葉で子供に当たってしまった母親のケアの仕方など、リアルすぎるくらいの、眉間にシワを潜めてしまうほどの繊細な表現のされ方でした

また、子供の純粋な興味というか、子供はこうして“世界”を覚えていくんだなという表現が、子供の語りだったりから読み取れるので、忘れていた・意識していなかった“世界”との関わり方をひとつ、気づかされました

話は前後しますが、楽しいはずの家族団らんの食事では、ヒロインの父親が「お前の子供を見られない」といったときは、「犯人の子だから」という堅気な性格をよく表現さしてる象徴的なシーンでした

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話は戻って、子供が初めて“世界”を知ったときのこと

それはそれは本当に衝撃的だったと思います

大きな空、電信柱、走る車、飛ぶ買う鳥たち、そして茶色い葉っぱをつけた木々たち

初めて世界と対面した興奮とミッションを行わなければいけない焦りが手に取るように伝わってきます

緊張が止まらないシーンが続きますが、本当にこのシーンは「世界はこんなにも美しかったんだ」と思わせてくれました

大きすぎる音や反響する大人の声、眩しすぎる世界の表現方法が、子供に寄り添っていて、同じように体験できるのは貴重なことだと感じました

きっと私たちも昔はこのように感じていたのかもしれませんが、大人になると忘れてしまいますよね

どのシーンを切り取っても美しい映画ですが、このシーンは一際印象的で、大きく空気を吸いたくなるような、少し肩の力が抜けるような時間でした

心の成長は物語が動き始めた物語後半から何度も目にすることができます

まず病院で脱いパンツを捨てるシーンは、これまでの世界(母にとってはもともの世界、子供にとっては新しい世界)との断絶を示しています

いちばん大きなところは、やはり「Goodbye, lamp. Goodbye, sink...(サヨナラ、ランプ。サヨナラ、洗面台)」と「Good morning, lamp. Good morning, sink...(おはよう、ランプ。おはよう、洗面台)」と映画冒頭と終盤の対比いうのは、誰もが思ったことだと思います

サヨナラを告げて、区切りをつけた成長としての大きなシーンです

叔母と子供がカップケーキを作っているとき、「“へや”はすごく大きいよ」といった子供の言葉の裏には、当時は“へや”がすべてであり、“へや”しかしらなかったので、こう答えますが、徐々に子供は“世界”を知り、再び訪れた“へや”を「縮んだ?」と感じるようになりました

まさしく、「子供はプラスチックのように」柔軟に世界に対応できたのです

大人は子供のように「プラスチック」ではないので、母のように“先に天国へジャンプ”してしまうようなことが起きてしまったのだ思います

また、「髪にはパワーがある」と信じる子供があんなに嫌がってた散髪を自ら進んで申し出て、病院にいる母に送ろうとしたり、子供にいつの間にか遊び仲間が増えたり、と世界への柔軟性はやはり子供の方がたくましいなと感じさせられました


しかし、こうした表現は数えきれないほど映画に出てきますので、本当に書ききれないです

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答えがない親子愛のひとつの形

「本当の親子なんじゃないか?」と錯覚してしまうほどの、深い間柄を感じたのがとても印象に残っています

親子の形はよく典型的に示されるものがありますが、実はそうではないのでは?とも思わされました

まず、母がいて父がいて子がいる、これもひとつの親子のかたちですが、典型ではありません

むしろ親子の典型例って存在しないのでは?とも思いました

映画では、子供の父が誰かとは明言されていませんが、おそらく犯人の血を受け継いでいるものと思います

しかし、それもひとつの家族の形です

「愛がある人が父親」という表現を母親はしますが、それもひとつの愛の形なのだと思います

自分の思っている親子像はあくまでも自分の中の基準でしかありません

確かに母子は珍しい境遇をしたのは確かですが、それも決して何が間違っていたとか何が正しいとかではないと思います

血の繋がりがすべてではないということです

家族の数だけ親子があり、親子の数だけ、その形は存在する

それだけなのだ思います

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余談になりますが、私自身も実際に子供がいるからこそ、本当に自分自身を投影して見てしまい、もう涙が止まりませんでした

”へや”を脱出しようとして、子供を絨毯に包んで犯人に渡したときの母親の感情は、もう言葉では言い表せないほど辛いものです

この作戦がもしかした失敗してしまうかもしれない

そうしたら子供の命も危ないかもしれない

でも、やるしか選択肢はない

もう二度と子供顔が見られないかもしれない確率よりも子供の幸せを天秤にかけたときの、母親の最大の決断だったのだと思います

子供が外に出てから、再び会うまで、ずっと体の硬直が止まりませんでした

私も自分自身にイライラして、子供に少し当たってしまうこともありますが、何気ない幸せをもっと感じて、子供に最大の愛情を示していきたいと再び思わせてくれました

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人間の欲、悲しいくらいのないものねだり

人間はよくも悪くもその環境に順応していく生き物だと感じました

母親もなんだかんだ嫌だった“へや”での生活

きっと毎秒外のことを思っていたでしょう

“へや”にいるときは、「戻りたい」「帰りたい」、願わくば「子供だけでも幸せに」とそれだけを願っていたはずです

しかし、実際外に出てみると、その些細な願いは環境によって変化し、「奪われた7年間」「得ることができなかった未来」「自分の満足」に願いがシフトしていっているのを映画では随所に読み取ることができます

母親が昔の友達との写真を見ていて「私にには起こっただけ、みんなには起こらなかっただけ」というところには、嬉しいはずの帰還なのに、徐々に「奪われた」ことへ焦点が向いてしまっています

“へや”ではあんなにも楽しそうにしていた親子が、日常的に喧嘩をするようになり、変わっていってしまいます

新しい世界でも楽しいことを見つけていきますが、それでもなんだかんだ“へや”に慣れてしまったがゆえに、子供は「“へや”に戻りたい」と言いますし、口にはしないでも、母親も同じことを思ったことがあるのてはないでしょうか

悔しいから口には出したくなかったものの、ある意味で“平穏だった”世界には戻れないことを時間をかけて感じていったのだと思います


普通の生活を願うだけなのに、なぜこんなにも悲しいのか

何がダメで何が良かったのか

その葛藤を顕著に描かれたシーンが胸を抉ってきました

ただ、最終的には親子として、「新しい世界でのやりたいこと」や未来に体する希望として締め括られており、明確に過去(“へや”)を、自分達の足で去ったことで、これからも葛藤は続くものの、親子で乗り越えられていける、そんなハッピーエンドの映画でした

最後に

以上、「Room(原題)」の感想・レビュー記事でした

今回のレビュー記事に書くかどうか迷いましたが、この作品、実は実際に起きた事件が元になっているとのことです

衝撃的な事件ですので、検索後の責任はとれませんが、気になる方は、調べてみてください(元ネタとかで検索するとすぐに出てきます)

この事件から着想を得た作者の小説が映画となって「Room (原題)」として、この世に生まれました

映画というものは、ある人やものの人生のごく一部を切り取って作られるものです

その人の一生が描かれるパターンと一部にフォーカスを当てられるパターンもありますが、この作品はその映画の表現のされ方に非常にマッチした作品なんだと思います

言葉では表しきれない作品です

どうぞ、人生に一度、ご覧いただければと思います

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます

お楽しみいただけましたら幸いです


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