今週のお題「わたしの体調管理法」
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アニメ『BEASTARS』の見どころ!

―獣たちの仮面の下にある「本能」と「愛」と「社会」―
アニメ『BEASTARS(ビースターズ)』は、一見すると“ケモナー向け”の作品に見えるかもしれません。しかし、その実態は、人間社会そのものを動物の姿を借りて描いた、極めてリアルで深い群像劇です。
肉食獣と草食獣が共存する世界で描かれるのは、「違いをどう受け入れるか」「本能と理性の間でどう生きるか」という、私たち人間にも通じるテーマ。
今回はそんな『BEASTARS』の見どころを、キャラクター・ストーリー・テーマの3つの観点から紹介していきます。
■1.あらすじ ― 動物たちの学園に潜む“獣の本能”
物語の舞台は、肉食獣と草食獣が共存する社会。
チェリートン学園という全寮制の学校では、演劇部が人気を集めていました。
ある日、草食動物のアルパカ・テムが、何者かに食い殺される事件が発生します。
犯人は肉食獣の誰か――それは明かされぬまま、学園には緊張が走ります。
その事件の影で静かに生きていたのが、ハイイロオオカミのレゴシ。
彼は肉食獣でありながら、穏やかで優しい性格。
しかし、心の奥底には抑えきれない“捕食者の本能”が眠っていました。
そんな彼が出会うのが、小柄なウサギのハル。
彼女は草食獣でありながら、孤独を抱え、周囲から誤解される存在。
レゴシはハルに惹かれていく一方で、「食べたい」という本能にも苦しむようになります。
この恋は“恋”なのか、“捕食”なのか。
優しさと本能の狭間で揺れる彼の心は、まさに人間の「理性と欲望」を映す鏡のようです。
■2.見どころ①:レゴシの「自己との闘い」
『BEASTARS』の中心にあるのは、レゴシの“内なる獣”との葛藤です。
彼は自分の中にある「暴力性」を否定したいと願いながらも、それが自分の一部であることも理解している。
アニメではこの心理描写が非常に丁寧に描かれており、
レゴシがハルに惹かれる場面では、まるで“恋のドキドキ”と“狩りの興奮”が混ざり合うような緊張感が漂います。
「彼女を守りたい」という気持ちと、「食べてしまいたい」という衝動が同居する――。
この矛盾を抱えたレゴシの姿は、私たち人間の中にある“理性と本能”のせめぎ合いを象徴しているようです。
声優・小林親弘さんの繊細な演技も見逃せません。
抑えたトーンから爆発的な感情表現まで、レゴシというキャラクターの二面性を見事に演じ切っています。
■3.見どころ②:ハルとジュノ、対照的な“女性像”
ウサギのハルは、小動物でありながらも強く、しなやか。
周囲から浮いてしまっても、彼女は自分の弱さを隠さずに生きています。
その生き方は、決して完璧ではありませんが、どこか人間臭くてリアル。
一方で、レゴシと同じオオカミであるジュノは、
まっすぐで、理想を信じて突き進むタイプのヒロイン。
彼女の中には「肉食獣の誇り」があり、レゴシに対しても同じ種としての共鳴を感じています。
ハル=“儚くも自由な存在”、ジュノ=“強く社会に適応する存在”。
この対比は、現代の女性像の多様性をも映し出しており、
どちらも正しい、どちらも愛しいというメッセージを感じます。
■4.見どころ③:動物社会の“リアルな社会問題”
『BEASTARS』は学園ドラマでありながら、社会風刺としての側面も非常に強い作品です。
肉食獣と草食獣の間には、明確な“差別”と“偏見”が存在します。
食料問題、就職差別、警戒心、そして抑圧された本能。
それはまるで、人間社会における人種差別や性差別、貧富の格差を思わせます。
アニメではこの「見えない壁」を象徴的に描いており、
登場人物たちが少しずつ理解し合おうとする姿に、温かさと痛みが共存しています。
“異なる存在をどう受け入れるか”――それは、現代社会に生きる私たちへの問いでもあります。
■5.見どころ④:独特のアニメ表現と音楽センス
『BEASTARS』の映像美も、忘れてはいけない魅力のひとつです。
CGアニメという形式を採用しながらも、**オレンジ(制作スタジオ)**による滑らかなモーションと質感が、キャラクターの感情を生々しく伝えています。
特に第1期オープニング「Wild Side」は、
ストップモーションアニメで表現された幻想的なダンスシーンが圧巻。
まるで舞台劇のような照明と動きで、
“獣たちの恋と葛藤”を象徴的に演出しています。
音楽面では、YABAI T-SHIRT YAZAWA…ではなく(笑)、
神前暁やSatoru Kosakiらが手がけるサウンドが印象的。
ジャズやクラシックを基調にしたBGMが、登場人物たちの緊張感と哀しみを際立たせています。
■6.見どころ⑤:タイトル「BEASTARS」に込められた意味
タイトルの「BEASTARS(ビースターズ)」とは、
“獣たち(Beasts)”と“スター(Star)”を掛け合わせた造語。
物語の中では、社会を導く象徴的存在=「ビースター」と呼ばれる者が登場します。
つまり、種族の違いを超えて、世界に希望をもたらす存在のこと。
レゴシやルイ(シカの演劇部長)は、それぞれの立場から「ビースター」を目指していく。
彼らの生き方や選択は、
“誰かを照らす光になるとは何か”を問いかける壮大なテーマへとつながっていきます。
■7.見どころ⑥:肉食獣ルイの存在感
忘れてはならないのが、もうひとりの主役とも言えるルイ先輩の存在。
彼は草食獣でありながら、圧倒的なカリスマ性とプライドを持つシカ。
演劇部の頂点に立ち、誰よりも努力を重ねてきた完璧主義者です。
彼の苦しみは、“草食獣としての限界”と“社会の壁”にあります。
それでもルイは、肉食獣たちの中で戦い、誇りを失わずに立ち続ける。
この姿は、現実社会で少数派として生きる人たちへの強烈なメッセージにも感じられます。
レゴシとルイの関係は、友情とも対立とも呼べない複雑な絆。
理想と本能、理性と情熱が交錯する二人の関係性は、物語の最大の魅力です。
■8.まとめ ― 『BEASTARS』が教えてくれるもの
『BEASTARS』は、“獣の姿をした人間の物語”ではなく、
“人間の姿をした獣たちの物語”です。
そこに描かれるのは、
・愛するとは何か
・自分を受け入れるとはどういうことか
・違いを認め合う社会は可能なのか
という普遍的なテーマ。
アニメとしての完成度の高さはもちろん、
一度見始めると、「これがケモノの話とは思えないほど深い…!」と感じるはずです。
レゴシの苦悩も、ハルの孤独も、ルイの誇りも――
結局は私たち自身の心の中にある“獣性”と“人間性”のせめぎ合い。
『BEASTARS』はその境界を丁寧に描きながら、
“本能のままに生きる”ことと“理性を持って生きる”ことのバランスを問いかけます。
アニメを見終えたとき、きっとあなたはこう思うでしょう。
「自分の中の獣を、少しだけ愛してみよう」と。
■おすすめ視聴方法
『BEASTARS』は現在、Netflixで全話配信中です。
シーズン1・2に加え、最終章の制作も進行中。
原作の緻密な世界観をCGアニメでここまで表現した作品は他にありません。
ぜひ、あなたも“獣たちの青春”に心を奪われてみてください。
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