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【映画ネタバレ感想】「みなに、幸あれ」奇怪怪怪な村の儀式が孫を変える。幸せは誰かの犠牲で成り立っている(物理)

【映画ネタバレ感想】「みなに、幸あれ」奇怪怪怪な村の儀式が孫を変える。幸せは誰かの犠牲で成り立っている(物理)

ネタバレ】映画『みなに幸あれ』結末は?タイトルの意味や“世界の仕組み”とは?歴史を塗り替えるJホラー作を徹底解説 | FILMAGA(フィルマガ)

こんにちは、2児育児+ワンコ1匹の基本テレワークで日々あがいているぽんです。いつも訪問ありがとうございます(ブックマーク・スターもありがとうございます)。ブログ更新の励みになっています。

今回は、映画「みなに幸あれ」の感想記事です。いや〜、やってくれましたね。こういう作品本当に好きです。旦那に興奮して「面白い映画見つけた!」と言ったら「俺はこういうのこそ分からない」といった反応でした。でもこういうのが好きなのです。しかも前評判を聞くことなく、なんとなく見た作品がとても個人的ヒットなのはとても嬉しい限りです。

皆さんはこの映画を見てどう感じましたか?そして、皆さんの幸せって、誰かの犠牲だったりしませんか?そんな映画です。

概要

映画『みなに幸あれ』公式サイト

看護師の専門学校に通うため東京で一人暮らしをする主人公の女性(「孫」)は、実家の両親や弟と共に田舎の祖父母の家に帰省することになった。しかし、当日に母親が熱を出し、一人だけ先着する「孫」。「孫」と両親は彼女が幼い頃、この家で祖父母と同居していたが、「孫」にとっては夜中に誰も居ないはずの2階から物音が聞こえたり、トイレから呻(うめ)き声が漏れる気味の悪い家だった。

懐かしそうに「幸せか?」と「孫」を迎える祖父母。入ったことのない2階の奥の部屋が妙に気になり、祖母に尋ねると、祖母は「人が住んでいる」と答えたが、すぐに物置きだと言い直した。みなに幸あれ - Wikipedia

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誰かの幸せは、誰かの不幸の上に成り立っている

古川琴音の主演作「みなに幸あれ」2023年公開、日本ホラー映画大賞を長編化(コメントあり) - 映画ナタリー

作品のテーマでもあるように、”誰かの幸せは、誰かの不幸で成り立っている”のを体現的に示した作品です。いやー、好きですね。こうした作品。そして、一回見ただけじゃ、「ここってどういうこと?」「つまりこういうことだよね?」と自分の中で考察が進むのがいいです。わかりやすいです映画も好きですが、こうした少し捻った作品も大好きです。この監督の次の作品も見てみたいと思える出会いでした。

ネタバレでの感想になりますが、この作品では、誰かの不幸のおかげで、誰かの幸せができています。この村には代々、誰か生贄と呼ばれる犠牲者(?)がおり、犠牲者の不幸のおかげで、その家の幸せが成り立っています。その生贄がいなくなれば、別の生贄を探さないと、普通の生活もできません。ゲームをし続けると「赤い、赤い」と目が真っ赤になり、目から血が出てきます。くしゃみから始まり、咳、吐血と、死に至るのです。

そんなことを知らずに生きてきた「孫」。小さい頃に2階の物置部屋で感じた違和感はまさしく、2階には両手両足をくくりつけられ、パンツ一丁で監禁される謎の男性が。しかも口も目も糸で縫われています。つまり、この老人がいたからこそ、この家族の幸せは成り立っていたわけです。

最終的には「孫」もこの運命を受け入れ、なんと最後は同級生(しかもちょっといい感じの関係)を自ら生贄として家に捧げるのでした。「おいおい」とツッコミどころもがいい意味で満載で、本当に好きです。グロテスクなシーンはありますが、ホラーを見慣れている方であれば、なんてことはないです。頭に斧が刺さるくらいです。

そう言えば、物語でいい味を出してくれた逃げた父の姉。実は彼女も向こう側の人間だったとわかった時は、どこまでも絶望を持ってきてくれる監督だなと感じました。「こんなの間違っている」「こんな村おかしい」と感じた孫であり、父の姉も自分と同じ考えだと思い、山に行くわけですが、見つけてしまいますよね。生贄を。どうりで、あんなにも満たされたような幸せな顔をするわけです。この父の姉の発言が個人的に印象に残っていまして、いきなり「VRが〜」や「生まれ変わったら〜」といい感じにコスモ発言で、現場(見ているひと)を混乱させてくれるのが好きです。

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固定観念でないところがいい

第1回日本ホラー映画大賞受賞作『みなに幸あれ』1/19(金)公開!予告編&キービジュアル解禁!清水崇が総合プロデュース。

この画像のシーンも好きです。まさかおばあちゃんが赤ちゃんを産むなんて。そんなこと考えもしなかったです。

かつては父の奥さんもこの村の儀式について疑問を感じたりしたのでしょうか。それとも初めから受け入れていたのでしょうか。「幸せには限りがあるの」というように、自分の幸せのためなら、生贄が必要と思ったのでしょうか。現に母は幸せであり、母の幸せは、2階の老人あってのことだというのは間違いないでしょう。

物語冒頭、「今、幸せかい?」と祖母が孫に尋ねるのですが、文脈的には少し違和感を覚えませんでしたか?久々に会った孫に「幸せ?」と尋ねる祖母はなかなかいないでしょう。「楽しい?」と聞くのはよくあると思いますが、この時点でこの映画は何かが違うと感じてしまい、期待が高まっていました。

物語では、生贄はある意味で志願性のようでしたが、2階の老人は無理やり連れてこられたのでしょうか。そうでければ逃げ出したりはしないのですが、やはり自分の幸せを探してしまうのが人間なのではないでしょうか。

印象的で、対照的なのはラストシーンですよね。当初は道で見知らぬおばあちゃんを助けた孫ですが、村から戻ってきて婚約者と歩いているときに、孫はおばあちゃんを助けませんでした。ここには色々な考察があって、

①孫が完全に人が変わってしまった(人に親切なんて、と性格が変化した)

②おばあちゃんの幸せが誰かの不幸でできていると理解して行動しなかった(無碍な行動は誰かの不幸を搾取することになると感じた)

③自分が助けることで感じる”自分の幸せ”を安売りしたくないと思った

④自分の幸せはかつての同級生の犠牲の元にあると感じてあえて行動しなかった

などが考えられますが、孫が行動を変えたので、考え方を変えたのは間違いないです。

それまで素朴な服装だった孫も”幸せ”をうまく使って、綺麗に着飾るようになりました。

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タイトルの意味を考える

ネタバレ】みなに幸あれ|あらすじ感想と結末の評価解説。日本ホラー映画大賞監督 下津優太×清水崇による“誰かの不幸の上に誰かの幸せがある”不条理

最後にタイトルの意味を考えて終わりにしたいと思います。この作品のテーマとして、”幸せには限度がある””幸せには何か犠牲がある”というものでした。となると、映画のタイトルとテーマに矛盾が生じます。

「みなに、幸あれ。」とありますが、この映画の世界では、みんなが幸せになることは難しいです。なぜならば、誰かの幸せは誰かの不幸せでできているからです。幸せには上限値あって、自分が幸せになるためには、誰かの幸せを奪わないといけません。

それなのに、なぜこのタイトルのなのか?

まず考察・感想として、社会への風刺と考えられます。私たちは一人では生きていけないように、常に誰かから何かを与えてもらいながら生きています。それは電気・ガス・水道のライフラインだったり、食事(命)だったり、自分が何かをできるのは誰かの時間を対価にしているからです。そのことを忘れて生きるのはなんと礼儀知らずなのでしょう、という一つの社会への皮肉も込められているかもしれません。

もう一つは、それでも幸せを求めるなら、自分を変えよう、世界を変えようといった前向きな意味です。主人公の孫は最終的には運命や村の規則を受け入れたように思います。それは決して強要されたものではなく、自分を変えて、幸せの形を変えたのだと思うのです。幸せもそうなのでしょう。今の目の前にある幸せや環境に嘆くのであれば、自分で行動を起こす。そして幸せの上には誰かの犠牲が成り立っていることを知りがら生きる。それだけでも価値があると思えれば、それだけでも幸せなのかもしれません。自分の中の幸せの基準を変える。当たり前を当たり前と思わず、感謝して生きる。そうしたメッセージも込められているかもしれません。

最後は、本当にみんなに幸せを感じてもらいたいのかもしれません。逆説的ですが、自分が幸せを感じないと誰かが不幸にならないように、誰かが不幸にならないと自分が幸せになれないのです。幸せになるか、不幸になるか選べるとするなら自分が幸せになるしかないのです。だって、自分は生贄ではないので、自分の役割は幸せになることです。生贄の幸せが不幸になることなら、生贄には不幸になってもらわないと、それは彼らの本望ではないのです。不幸が幸せになっても、幸あれ、という思いかもしれません。(この説は少々強引ですね)

でも、まだまだ考察の余地がある作品でした。

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最後に

以上、「みなに幸あれ」の感想記事でした。久々に骨太の作品に出会えて嬉しいです。皆さんもぜひ見てみください。だって、皆さんの幸せは、誰かの犠牲の上に成り立っているので、皆さんは映画を観るなり何なりをして、幸せにならないといけないのですから。

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