松木いっか先生とは?
松木いっか先生は1994年生まれの漫画家。
23歳のときに第38回Evening新人賞を受賞し漫画家デビュー。その後、2020年に『ブクロキックス』を連載、2021年から『日本三國』の連載を開始しました。『日本三國』は「マンガ大賞2023」第5位に選ばれるなど高い評価を受け、一気に注目作家となりました。
松木いっか - Wikipedia
松木いっか先生の作品一覧
現時点で商業連載作品は主に2作品です。
| 作品名 |
連載開始 |
ジャンル |
| ブクロキックス |
2020年 |
スポーツ・青春 |
| 日本三國 |
2021年 |
戦記・政治・歴史SF |
意外にも作品数は少ないですが、それぞれ方向性がまったく異なります。
デビュー連載『ブクロキックス』
あらすじ
『ブクロキックス』はブラインドサッカーをテーマにしたスポーツ漫画。
視覚障害者スポーツという珍しい題材を扱い、
を描いた青春作品です。
「日本三國」」との共通点
一見すると全く違う作品ですが、実は共通点があります。
①頭脳で勝負する主人公
『日本三國』では三角青輝が知略で戦います。
一方『ブクロキックス』でも、「どう勝つか」という戦術や思考が重視されています。
派手な必殺技ではなく、「理屈で勝つ」という松木先生らしさは、この頃から表れています。
やはり三国志や三国志演義などに影響を受けていたことがここから伺えます。
作画も今の画風を感じるところがありますね。
②リアリティへのこだわり
ブラインドサッカーという競技を丁寧に取材し、読者にも分かりやすく描いています。
『日本三國』でも「歴史」「政治」「軍略」「経済」などを細かく描写していることから、徹底したリサーチを大切にする作家であることが分かります。
なかなか生きていると、ブラインドサッカーに巡り合うことは多くないと思います。”とことん”や”徹底的に”をされる真面目な性格な作家さんなのが伺えます。
③人間ドラマ
どちらの作品にも共通しているのは「強さ」よりも「人間の信念」を描くこと。これが松木先生作品最大の魅力です。
「日本三國」でも魅力的すぎるキャラクターが多く出ています。ほぼ悪に近いあの”平殿器”もみんな嫌いなはずなのに、敵キャラとして人気が高いのはその通りなのでしょう。
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代表作『日本三國』
あらすじ
文明崩壊後、日本は三つの国家へ分裂。主人公・三角青輝は武力ではなく、知識と言葉を武器に日本統一を目指します。
歴史漫画のようでもあり、政治漫画でもあり、大河ドラマでもあり、軍記物でもある異色の作品です。
(いつかN⚪︎Kで実写の大河かとかするのかな、と少しそわそわしていますが、それは大人事情的にも無いでしょう)
なぜここまで人気なのか?
人気の理由は
- 三国志を思わせる戦略戦
- 論理で勝つ主人公
- 政治描写の面白さ
- 圧倒的な伏線
- 魅力的な敵キャラクター
これらが絶妙に組み合わさっているためです。
松木いっか先生の作風
作品数は少ないながらも、かなり特徴があります。
①主人公が「考える人」
力押しではありません。どうすれば勝てるか。どうすれば相手を動かせるか。主人公は常に頭を使っています。
これは「日本三國」の主人公三角青耀に似ています。松本先生もきっと深く考えるかたなのかもしれません。
②専門知識を分かりやすく描く
ブラインドサッカー
↓
戦略
↓
政治
どんなテーマでも初心者にも理解できるよう説明が丁寧です。
ここが私が「日本三國」にハマった理由かもしれません。歴史の授業やいろいろなシーンで三国志や歴史に触れる機会はありましたが、完全にスルーでした。私に兵法の書籍を買わせた「日本三國」の魅力は底知れずです。(いまや仕事では”軍師”になるべく精進しています)
③キャラクターが信念で動く
敵にも味方にも「この人にはこの人の正義がある」という描き方が非常に上手です。
そのため単純な悪役が少なく、読者は誰を応援するか悩んでしまいます。
きっと「日本三國」の三角青耀を応援しない人はいないでしょう。それに、ツネちゃんさんもそうですし、龍門辺境将軍もそうですし、賀来軍師もそうですし、あの天満王だって読者ですら血みどろのラストを心から願っている人はいないのでしょうか。
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今後の新作は?
現在は『日本三國』が連載中のため、新たな漫画連載は発表されていません。一方で『日本三國』は人気が高く、舞台化やアニメ化などメディア展開も進んでおり、今後も松木先生の活躍の場はさらに広がっていくと期待されています。
まずは、「日本三國」の完結。さて、三角青耀は泰平の世をどのように実現するのか?そして我らがツネちゃんさんは無事に生き残るのか?誰が舞台からいなくなり、誰が残るのか。乞うご期待です。
まとめ
松木いっか先生の商業連載作品は現在、
の2作品です。
一見するとスポーツ漫画と戦記漫画で全く異なるジャンルですが、「頭脳戦」「徹底した取材」「人間の信念を描く」という作風は一貫しています。
『日本三國』のファンであれば、原点ともいえる『ブクロキックス』を読むことで、松木先生がどのように現在の作風へと進化していったのかを感じられるでしょう。
今後、新作が発表されれば間違いなく注目を集める漫画家の一人です。まずは2作品を読み比べて、松木いっかワールドの魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。