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現役バンドマンにも響く!アニメ『ロックは淑女のたしなみでして』が奏でるリアルな“音”

 

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現役バンドマンにも響く!アニメ『ロックは淑女のたしなみでして』が奏でるリアルな“音”


2025年春、新たな音楽アニメとして注目を集めている作品『ロックは淑女のたしなみでして』。そのタイトルだけを見て、「お嬢様学校×ロックバンド?」「お上品なガールズバンドものかな?」と思われる方も多いかもしれません。しかし実際に視聴してみると、この作品には“音楽”に真正面から向き合った熱量と、バンド活動の“リアル”が詰まっていました。

本記事では、現役でバンド活動を続けている筆者が、この作品に強く心を動かされた理由を綴ってまいります。


ロックと品格の共存?──主人公・ユイが抱えるジレンマ

主人公の春風ユイは、礼儀と品格を重んじる名門・清栄女子学園に通う生徒です。成績も優秀で、周囲の期待を一身に背負う“優等生”タイプ。そんな彼女が、ふとしたきっかけで「現代音楽研究会」、通称“音研”に入部するところから物語が始まります。

そこにいたのは、元ロックバンドのベーシストでありながら、現在は教師として学園に戻ってきた氷室先生。彼女の放った「ロックは育ちの良い女がやるからこそカッコいいのよ」という台詞が、ユイの価値観を大きく揺さぶるのです。

ロックは反骨の象徴、型破りな生き様、というイメージが強くありますが、この作品ではその見方に一石を投じています。品のある女性がロックを奏でる。そのギャップが美しさや迫力になる。これは実際、現実の音楽シーンにも通じる視点だと感じます。


弾けないもどかしさと、音が鳴ったときの感動

アニメの中で印象的なのが、ユイが初めてギターに触れるシーンです。ピックの角度がうまくいかず、コードも押さえられず、音がまともに鳴らない――まさに、楽器を始めたばかりの人が必ず経験する苦闘の瞬間です。

アニメとは思えないほどリアルに描写される指の痛み、チューニングの難しさ、コードFの壁。これは、楽器経験者であれば「あるある!」とうなずかずにはいられないシーンです。細部の描写には、実際のプレイヤーが制作に関わっているのだろうと想像させるほどの説得力がありました。

そして、初めて“音”が鳴り、仲間と合わせることができたときの感動。それは、まるで初ライブを終えたときのような達成感があり、観ているこちらにも手に汗握るような気持ちが伝わってきました。


音楽に向き合う4人の少女たちのドラマ

音研に集うメンバーも個性的です。ドラマーの琴音は、幼少期からクラシックピアノを学んできた“完璧主義”のお嬢様。正確無比なリズムを刻む反面、自由なノリに弱く、即興に対しては苦手意識を持っています。

ボーカルのマリアは、過去に大きなステージで歌った経験を持つ本格派の歌い手。しかし、その舞台で声が出なくなってしまったトラウマから、人前で歌うことに強い恐怖を感じています。

そしてベース担当の楓は、バンド経験者である氷室先生の影響を最も強く受けている人物。彼女は“音”で自分を表現したいと願う反面、周囲に合わせすぎてしまい、自分を押し殺してしまう一面も持っています。

そんな彼女たちがぶつかり合い、ときに励まし合いながら音を重ねていく姿は、青春そのもの。ですが同時に、「音楽とは他者との対話であり、妥協でもあり、衝突でもある」という現実的な側面も描かれていて、バンド活動経験者としては非常に共感できました。


解散の危機と“続けること”の意味

本作の第9話「さよならのコード」では、メンバー間の衝突が激化し、バンドは一時解散状態に追い込まれます。音楽性の違いや練習量への不満、すれ違う想い。現実のバンドでもよくあることです。

主人公ユイが「また、ひとりに戻るのかな……」とつぶやく場面では、思わず胸が締めつけられました。それは、音楽を“誰かと一緒にやる”ことの尊さを、まさに彼女が実感した瞬間だったのです。

続けることは簡単ではありません。何度もすれ違い、心が折れそうになる。でも、それでも一緒に音を鳴らしたい。だから、また集まって演奏する。その一歩一歩が、音楽の真実だと私は思います。


現役バンドマンとして、この作品をおすすめしたい理由

私は10年以上、バンド活動を続けてきました。小さなライブハウスでお客さんが数人しかいない日もあれば、仲間と朝まで音楽について語り合った夜もありました。音楽を続けることは、夢や情熱だけでは成り立たない現実との戦いでもあります。

『ロックは淑女のたしなみでして』は、そうした音楽の“美しさ”と“苦しさ”の両面を、可憐なキャラクターたちの成長を通して描いてくれる作品です。ただの青春アニメではありません。技術、表現、関係性、理想と現実――音楽をやるうえで直面するすべての問いに、このアニメは丁寧に向き合っています。

楽器経験がある方にはもちろん、かつてバンドをやっていた方、音楽に救われたことのある方、あるいは何かを“続けている”すべての人に観ていただきたいと思いました。


まとめ:ロックは、たしなみであり、生き様です

タイトルに込められた「ロックは淑女のたしなみ」という言葉。その真意は、物語を通じてじわじわと浮かび上がってきます。

ロックは単なる反抗ではなく、意志の表明であり、美学の体現です。礼儀や教養を身につけた女性が、それでもなお内なる衝動に従ってギターを鳴らす。そこにこそ、凛としたカッコよさがあります。

このアニメは、ロックを“上品さと矛盾しないもの”として提示し、その上で、音楽を奏でる人間の内面を鮮やかに描いてくれました。

『ロックは淑女のたしなみでして』は、すべての音楽を愛する人へ贈る、深くてまっすぐな作品です。ぜひ一度、その“音”に耳を傾けてみてください。


 

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