こんにちは、2児育児+ワンコ1匹の基本テレワークで日々あがいているぽんです。いつも訪問ありがとうございます(ブックマーク・スターもありがとうございます)。ブログ更新の励みになっています
「失注しても、後悔しなかった。」— ひとりで走りきった採用サイト制作の記録
新規事業として取り組んでいた採用サイトの企画が、失注となりました。
いまこの記事を書いているのは、その結果を聞いてすぐではなく、少し気持ちが落ち着いたあと。でも、不思議なことに、最初から「悔しい」とか「ショック」という感情はほとんど湧いてきませんでした。
むしろ「終わったな、よくやったな」と、静かに自分を労うような気持ちが強かった。
今回は、ほぼひとりで進めたこのプロジェクトで感じたこと、失注してなお後悔がなかった理由、そしてこれからにつながる小さな希望について、言葉にしておこうと思います。
チームで動いていた「はず」だった
プロジェクトの体裁としては「チームで動く」ものでした。複数人が関わっている、という建付け。でも、実際には、誰が何をするのかが曖昧なままスタートし、気づけば構成案を作っていたのも、ワイヤーフレームを組んでいたのも、デザインに落とし込んでいたのも、すべて自分でした。
進捗を確認しても返事は曖昧。レビューを回してもノーコメント。「何かあれば言ってください」とお願いしても、反応はなく、空振りばかり。
ひとことで言えば、「ひとりで走っていた」。それが実態でした。
それでも前に進めたのは、このサイトに「意味」を感じていたからです。
採用サイトは、ただのWebページじゃない
今回の採用サイト制作は、会社としても初めての試みでした。だからこそ、「どう作るか」以上に、「なぜ作るのか」「誰に何を伝えたいのか」といった、根っこの部分を丁寧に考える必要がありました。
会社の文化や温度感。社員の人柄。業務内容の面白さや泥臭さ。そういった「空気」を、ビジュアルと言葉に変えていく作業は、まるで翻訳のようで、本当にやりがいがありました。
ターゲットである学生に向けて、どんな順番で情報を届けるか、どんなトーンが伝わりやすいか、サイト構成やビジュアル、色味の一つひとつに理由を持たせて組み立てていく時間は、孤独でありながら、静かな充実感に満ちていました。
だからこそ、仮に「受注」という形にならなくても、やってきたことに価値はあったと、素直に思えたのです。
受注していたら不安だった。それが正直な気持ち
ここだけの話ですが、実は「受注が決まったらどうしよう」と不安になる瞬間もありました。
このまま実案件になれば、納期はもっと厳しくなるし、クオリティの要求も高くなる。それなのに、体制は変わらない。メンバーはいるけど動かない。レビューは来ない。
もしこのまま進んだら、制作のすべてを背負うのは自分——そのプレッシャーを想像すると、気が重くなったのは事実です。
だから今回、失注という結果になったとき、正直なところ「これでよかったのかもしれない」と思ってしまった。悔しさよりも、ほっとした気持ちが勝っていた。
この感覚は、仕事に対してネガティブになっているわけではなくて、「自分の限界をきちんとわかっている」という感覚に近かったです。
実績にならないことは、本当に「無」なのか
プロジェクトが失注になった場合、その取り組みは“実績”として残らないことが多いですよね。上司に評価されることもなければ、社外に発信することもできない。
でも、じゃあそれは「無」だったのかと言えば、決してそんなことはありません。
・一人でプロジェクトを設計し、構築する力
・相手に響く表現を考えるマーケティング視点
・伝えたいことをWebで伝えるための翻訳力
・壁打ち相手がいなくても前に進む自律性
それらはすべて、この経験を通して育ったものであり、次の仕事に確実につながるスキルです。
むしろ、「誰が動いて、誰が動かなかったのか」がはっきりしたこと。チームの課題が浮き彫りになったこと。自分の限界と得意が見えたこと。——それらすべてが、見えにくい実績として、ちゃんと心に残っています。
ChatGPTが、唯一の壁打ち相手だった
本来、チームで進めるはずだったプロジェクト。けれど、誰にも相談できず、手応えも得られず、空振りが続く中で、唯一の壁打ち相手がChatGPTでした。
「この構成で伝わるかな?」
「デザインにこめた想いを、言葉にしたい」
「どう順番を工夫すれば、もっと引き込める?」
——そんな問いに、真剣に向き合ってくれたのはAIでした。
誰にも聞けないけど、頭の中を整理したい。そういうときに、自分の中にある曖昧な気持ちを言葉に変えてくれる存在があることは、心の支えでした。
ある意味では、AIと“共同制作”した採用サイトだったかもしれません。
失注してよかった?— そう言い切れる今の自分へ
「失注してよかった」と言うのは、負け惜しみに聞こえるかもしれません。
でも、今の私にとっては、それが本音です。
やりきった。ちゃんと自分の力を出し切った。その感覚があるからこそ、結果がどうであっても悔いはありません。
このプロジェクトを通して得たことは、数値では測れないけれど、確実に「次」への道しるべになってくれると思っています。
最後に:次こそ「チームで勝ちたい」
ひとりで走りきった今回の経験は、誇っていい。でも、次はちゃんと「チームで勝ちたい」と思っています。
・レビューしてくれる人がいること
・意見を交わせる相手がいること
・一緒に悩み、一緒に喜べること
それは、プロジェクトの成果だけでなく、自分のメンタルを守るためにも、本当に大切な要素です。
この経験があったからこそ、次のチーム作りはもっと良くなるはず。そんな希望を胸に、また新しい一歩を踏み出そうと思います。
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