こんにちは、2児育児+ワンコ1匹の基本テレワークで日々あがいているぽんです。いつも訪問ありがとうございます(ブックマーク・スターもありがとうございます)。ブログ更新の励みになっています
さよなら、9年履いたサンダル──思い出とともに手放すということ
昨日の午後、私は動物病院の帰り道で階段を踏み外し、ついにその瞬間が訪れました。
バチンと乾いた音を立てて、右足のサンダルの緒が切れたのです。
そのサンダルは、9年前にドン・キホーテで買ったもの。
季節の変わり目になるたびに思い出し、夏が近づくと自然と手が伸びた、私の“定番”でした。
履き慣れたサンダルを断捨離するというのは、ただのモノの処分以上の意味を持ちます。
それは、私の暮らしと時間の一部をそっと手放すような感覚でした。
ドンキで出会った、相棒のようなサンダル
当時の私は、今よりもずっと身軽で、だけど何かを選ぶときに妙なこだわりがありました。
サンダルひとつ買うのにも、小一時間迷っていた記憶があります。
その日ドンキで出会ったサンダルは、驚くほど足にフィットして、何も考えずにレジに向かったのを覚えています。
価格はたしか、980円ほど。特別高価なものでもなければ、オシャレでもない。
けれど、歩きやすくて、どこにでも履いていけて、足元を支えてくれる存在でした。
それから9年間、そのサンダルは毎年私の夏を一緒に過ごしてくれました。
海へも、スーパーへも、旅行にも。
「どうせすぐダメになるだろう」と思っていたけれど、案外タフで、どんな地面も一緒に踏みしめてきたのです。
階段でのアクシデント──終わりは突然に
昨日、愛犬の通院を終えて帰る途中、病院の前の古い階段を降りるときでした。
リードを引かれて少しバランスを崩し、「あっ」と思った瞬間、右足のサンダルの緒が切れました。
体は無事だったけれど、サンダルはもう履けない状態。
「ここで、終わるんだな」
そう思ったとき、不思議と寂しさよりも感謝が先に来たのです。
誰かに褒められたわけでもない、SNSに載せたこともない、ただの日用品。
だけど、私の夏の日常にいつもそばにいてくれた。
9年もよく頑張ってくれたなぁと、しみじみ思いました。
「もったいない」から抜け出す
私の中にはずっと、「まだ使えるかもしれない」「修理できるかも」「予備として取っておこう」という“もったいない精神”が根強くありました。
でも今回ばかりは、迷いはありませんでした。
壊れたモノを引きずっても、自分の足元は支えられない。
どれだけ愛着があっても、限界を迎えたモノにはちゃんと「ありがとう」と言って見送るべきだと、自然に思えました。
断捨離というのは、ただ部屋を片付けるための行為ではないのですね。
過去の自分と今の自分を見つめる行為でもあり、
今後どうありたいか、どんなものに囲まれて生きていきたいかを問う、静かな儀式のような気がしました。
モノを捨てると、記憶が浮かぶ
サンダルを捨てようとしたとき、たくさんの思い出が蘇ってきました。
暑い日差しの中、汗だくでスーパーまで歩いたこと。
子どもが水たまりに飛び込んで、私の足元まで泥だらけにしたこと。
夏祭りの帰り道、砂利道をこのサンダルで歩いたこと。
記憶というのは、モノと結びついているのですね。
そして、モノを捨てるということは、記憶を消すことではなく、むしろ“保存する”ことなのかもしれません。
もうそれを持っていなくても、それにまつわる思い出は、私の中にしっかりと残っている。
そう思うと、少しだけ心が軽くなります。
“使い切る”という美学
最近の私は、モノを長く使うことを「貧乏性」と感じてしまう場面がありました。
SNSで流れてくる洗練されたミニマリストの暮らしや、常に新しいものを取り入れている人たちを見て、自分が遅れているように感じていたのです。
でも今回のサンダルの件で、“使い切る”ことの美しさを再確認しました。
9年間、壊れるまで履き続けたという事実が、私にとってのちょっとした誇りになりました。
安物でもいい。誰にも見られなくてもいい。
大事なのは、それを自分がどう扱い、どう向き合ったか。
モノとの付き合い方には、その人の人生観が表れるのかもしれません。
終わりは始まりでもある
サンダルをゴミ袋に入れた帰り道、ふと足元を見ると、自分の素足が新鮮に感じられました。
何も履いていないという感覚に、一瞬不安もよぎったけれど、
「次の夏は、新しい一足と過ごすんだな」と思うと、少しだけワクワクしたのです。
断捨離とは別れであると同時に、新しい始まり。
心のどこかで「まだ履けるかも」と思っていた自分にサヨナラを告げて、
ちゃんと“今”の自分に合うものを選んでいく。
そんな生き方を、これからもしていきたいと思いました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
もし今、あなたの足元にも「そろそろ手放すべき相棒」がいるなら、
そのモノに「ありがとう」と言って、前に進んでみてはいかがでしょうか。
それはきっと、あなた自身を少しだけ解放する、やさしい第一歩になると思います。
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