こんにちは、2児育児+ワンコ1匹の基本テレワークで日々あがいているぽんです。いつも訪問ありがとうございます(ブックマーク・スターもありがとうございます)。ブログ更新の励みになっています
子どもが成長するにつれて、家の中にあるモノたちも少しずつ役目を終えていきます。今日、私が手放したのは、無料でもらった子どもの絵本でした。配布用の小さな冊子で、地域の子育て支援センターでいただいたものでした。
「どうぞご自由にお持ちください」と書かれたかごの中に、いくつか絵本が並んでいたのを覚えています。正直なところ、内容にはあまり期待していませんでした。ただ、「もらえるなら持って帰ってみよう」と、軽い気持ちで手に取った一冊だったのです。
けれども、それが我が家でとても大切な絵本になりました。
無料だった一冊が、まさかの「お気に入り」
その絵本はページ数も少なく、色使いも優しくて、小さな子どもでも手に取りやすいものでした。文章はほんの一言、二言。でも、そのシンプルさが子どもにとって心地よかったのか、寝る前の読書タイムになると、決まってその絵本を持ってくるようになりました。
「またこれ〜?」と私は笑いながらも、毎晩読むうちに、その時間が私にとっても癒しになっていったのです。わんちゃんの絵に手を振ったり、「ばいばーい」と一緒に声を出したり、最後のページで一緒に笑ったり。毎回同じ展開なのに、子どもの反応は少しずつ違っていて、それがとても楽しく、かけがえのない時間でした。
だんだん手に取られなくなっていった絵本
時が経ち、子どもは少しずつ成長していきました。自分でひらがなが読めるようになり、長めのお話がある絵本を選ぶようになってきました。
ある日、ふとその無料絵本を読みたくなって本棚から取り出してみました。すると、「あー、それ、赤ちゃんのときのだよね」と、ちょっと照れくさそうに笑う子ども。その言葉に、少しだけ胸がきゅっとなりました。
もうこの絵本は、子どもの今の興味の中にはないんだなと、改めて実感した瞬間でした。
無料でも、価値があった絵本
私たちはつい、「高かったから捨てられない」「せっかく買ったから使わないともったいない」と思ってしまいます。逆に、「無料でもらったものだから、すぐ手放しても平気」と考えてしまうこともあるかもしれません。
けれど、この絵本は無料でもらったものだったからこそ、気軽に手に取れたし、思いがけない出会いができたのだと思います。そして結果的には、何度も繰り返し読んで、親子の時間を豊かにしてくれた一冊になりました。
金額では測れない価値が、確かにそこにはあったのです。
「ありがとう」と言って手放す
今日、思いきってその絵本を手放すことにしました。何年か前のある日、ふとしたきっかけで手に取った小さな一冊。ボロボロになった角や、めくりにくくなったページに、たくさんの時間が詰まっていました。
最後にもう一度、ページをめくって声に出して読みました。「わんわん、ばいばーい」——それは、私と子どもにとって、あまりにも懐かしい言葉です。
「ありがとう、たくさん読んだね」「おつかれさまでした」。そんな気持ちで、そっと手放しました。
思い出はモノの中には残らないけれど、心の中にある
子どもが成長するというのは、うれしいことでもあり、少しさみしいことでもあります。絵本を読むときに膝に乗ってきたあの体温、小さな指で絵を指差していた姿、そして「もう一回!」とせがんできた声。それらのすべてが、絵本とともに思い出されます。
でも、それらは絵本という“モノ”がなくても、しっかり私の記憶の中に残っています。
そして、たとえ絵本を手放しても、その時間は確かに私たちの間に存在したのだと信じています。
これからも、大切なモノを選んでいきたい
子育てをしていると、ものすごいスピードで日々が過ぎていきます。いつのまにかオムツが外れ、ひとりでお風呂に入れるようになり、お話もすらすらできるようになる。
その変化に追いつけないまま、気づけば部屋の片隅に、使われなくなったモノたちが積み上がっていきます。
だからこそ、これからも「いま、本当に大切なものは何か」を考えながら、ものと向き合っていきたいと思っています。無料だったけれど、大切な思い出をくれた絵本のように。
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