今週のお題「感動するほどおいしかったもの」
こんにちは、ぽんです。いつも訪問ありがとうございます(ブックマーク・スターもありがとうございます)。ブログ更新の励みになっています
ときどき、ふと恋しくなる味があります。
それは、鎌倉のとある路地裏で出会った土鍋ごはん。
お店の名前は「カエデナ」。たった一度の訪問でしたが、その味と空気感が今でも心に深く残っています。
思い出すたびに、「ああ、もう一度行きたいな」と、胸の奥が温かくなります。
鎌倉の静かな路地に佇む一軒家カフェ
「カエデナ」は、鎌倉駅から少し歩いた先、小町通りのにぎわいを抜けた静かな住宅街にひっそりと佇んでいます。
大きな看板が出ているわけではなく、注意していないと通り過ぎてしまうほどの控えめな外観。
でも、木の温もりを感じる扉と、店先に並べられた植物たちに誘われるように、自然と足が向かってしまいました。
扉を開けると、そこにはゆったりとした時間が流れていました。
木目の美しいテーブルとイス、やわらかな光が差し込む窓辺、丁寧に選ばれた器やインテリア。
まるで、誰かの大切に暮らしている家におじゃましたような、心がふっとほどける空間でした。
待つ時間さえごちそうになる、土鍋ごはん
「カエデナ」での楽しみは、なんといっても土鍋ごはんです。
季節の食材を使い、注文を受けてから炊き上げるというこだわり。
私はその日、「季節の土鍋ごはん定食」をお願いしました。
お料理が出てくるまでには20分ほどかかるとのことでしたが、不思議とその時間が気になりませんでした。
店内に流れるやさしい音楽、カウンターでていねいに盛り付けられていく料理たち、そしてほんのりと香る出汁の匂い。
何もせず、ただその空間に身をゆだねているだけで、心が少しずつ落ち着いていくのを感じました。
湯気の向こうに広がる、滋味深いおいしさ
やがて、土鍋とともにお盆が運ばれてきました。
湯気がふわっと立ちのぼる土鍋の蓋を開ける瞬間の、あのわくわく感は今でもはっきりと覚えています。
その日は、春野菜の炊き込みごはんでした。
筍、菜の花、ふきなどがごろごろと入っていて、見た目にもとても華やか。
お米はふっくら、もちっとしていて、ほんのりと香る出汁の風味が口いっぱいに広がります。
添えられた副菜も、どれも優しい味わいでした。
きんぴらごぼう、ひじきの煮物、だし巻き卵。素材の味を大切にした、手作りのぬくもりが伝わってくる小鉢たちです。
そして、最後にいただいた味噌汁の深い味わいに、思わず目を閉じてしまいました。
忙しい日常にこそ思い出す、あの味と空気
「カエデナ」の土鍋ごはんは、単なる食事ではありませんでした。
それは、自分の心と向き合うような、静かで大切な時間でした。
日々の忙しさに追われて、ついつい「手早く済ませる食事」に慣れてしまっている今、
「カエデナ」で過ごしたあのひとときを思い出すたびに、
食べるという行為が、こんなにも豊かで愛おしいものだったのだと気づかされます。
また、あの場所で
「また行きたいな」と思うお店はたくさんありますが、「絶対にまた行こう」と心に決めている場所は、そう多くありません。
「カエデナ」は、まさにそのひとつです。
次に訪れるときは、どんな土鍋ごはんに出会えるのでしょうか。
きっとその季節にぴったりの素材が、やさしく炊き上げられているはずです。
あの日と同じ窓際の席が空いていたらうれしいな、なんて小さな願いも浮かびます。
鎌倉を訪れる予定のある方には、ぜひ一度立ち寄ってみていただきたいお店です。
そして、私もまた近いうちに、あの土鍋ごはんに会いに行こうと思います。
季節が巡っても、変わらないやさしさが、きっとそこにあるはずです。
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