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『あんのこと』まさかの実話…社会の影に生きた少女の壮絶な人生

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映画『あんのこと』は、壮絶な半生を歩んだ少女・香川杏(あん)の実話を基にした作品です。虐待、貧困、売春、薬物といった社会の暗部を真正面から描きながらも、希望の光を見出そうとする彼女の姿が胸を打ちます。本作は、社会の仕組みや支援のあり方について考えさせられる重要な作品です。

今回は、そんな『あんのこと』の感想・レビューをお届けします。


あらすじ:社会に見捨てられた少女の軌跡

本作の主人公は、幼い頃から虐待を受け、家庭の愛を知らずに育った少女・香川杏(河合優実)。母親からの虐待により家を飛び出した彼女は、12歳で売春に手を染め、薬物に依存しながらも生き抜こうとします。

そんな杏を救おうと手を差し伸べたのが、ベテラン刑事・多々羅保(佐藤二朗)。彼は彼女を更生させるために奔走し、温かく見守ります。しかし、新型コロナウイルスの流行により社会は混乱し、杏の生活は再び崩れ始めてしまうのです。

彼女が本当に求めていたものは何だったのか。愛とは何か、人はどこまで変われるのか。本作は、その問いを観る者に投げかけます。


主演・河合優実の圧巻の演技

『あんのこと』の最大の魅力のひとつは、主演・河合優実さんの圧巻の演技です。彼女はこれまでにも『少女は卒業しない』や『愛なのに』などで繊細な感情表現を見せてきましたが、本作ではさらにその演技力を発揮しています。

杏という少女は、強くありたいと願いながらも、社会に翻弄され、絶望に打ちのめされる存在です。その複雑な感情の揺れを、河合優実さんは見事に表現しています。目の動き、声の震え、姿勢の変化──すべてがリアルで、観ている側も彼女の苦しみに共感せずにはいられません。

特に、多々羅刑事との会話シーンでは、少しずつ心を開いていく杏の姿が丁寧に描かれ、涙なしには見られません。河合優実さんの演技がなければ、この作品の説得力は半減していたでしょう。


佐藤二朗の新境地:刑事役の深み

佐藤二朗さんといえば、コメディ作品での独特な存在感が印象的ですが、本作ではシリアスな刑事役を演じています。

多々羅刑事は、これまで多くの事件を見てきたベテラン刑事でありながら、杏という少女を放っておけず、彼女のために尽力します。しかし、彼の努力だけではどうにもならない現実に直面し、葛藤する姿が描かれます。

佐藤二朗さんの演技は非常にリアルで、観る者の心に刺さります。彼の静かな演技が、杏の過酷な人生と対比され、より一層の悲しみを生んでいました。


重くのしかかるテーマ:社会のセーフティネットの脆さ

『あんのこと』が伝えたいのは、ただの個人の悲劇ではなく、社会の問題です。虐待を受けた子供が逃げ出した先に、十分な支援はあるのか。貧困の中で生きる少女に、社会は手を差し伸べられるのか。本作は、それらの問いを観客に突きつけます。

特に、コロナ禍で状況が一変する描写はリアルです。飲食店の閉鎖や仕事の激減により、ただでさえ不安定だった杏の生活は一気に崩壊します。これは、実際に多くの人々が経験した現実であり、映画を通じてその影響の深刻さを再認識させられました。

また、杏のような少女を救うべき施設や制度が機能していない現実も描かれています。「彼女が違う環境に生まれていたら」「もう少し早く適切な支援を受けられていたら」と思わずにはいられません。


観終わった後に残るもの

『あんのこと』を観終えた後、心に残るのは、やりきれない思いと無力感です。しかし、それと同時に、「自分に何ができるのか」と考えさせられる作品でもあります。

映画の中で描かれる現実は厳しく、正直なところ観るのが辛い瞬間も多いです。しかし、だからこそこの作品には価値があります。杏という少女の物語を通して、社会の仕組みや、人が本当に必要としているものについて考えるきっかけを与えてくれるのです。

本作は、単なるフィクションではなく、実際に起こった出来事を基にしている点も重みがあります。映画を観終わった後、彼女のような少女が今もどこかで苦しんでいることを忘れてはいけない、そう感じさせられる作品でした。


まとめ:観るべき作品だが、心の準備は必要

『あんのこと』は、社会の問題に鋭く切り込んだ力作です。主演・河合優実の圧倒的な演技、佐藤二朗の新境地ともいえる刑事役、そして現実に基づいた重厚なストーリーが、観る者の心を強く揺さぶります。

ただし、テーマが非常に重いため、観る際には心の準備が必要です。気軽に楽しめる映画ではありませんが、考えさせられる作品であることは間違いありません。

社会の暗部を見つめ直し、私たちに何ができるのかを問いかける本作。ぜひ、多くの人に観てもらいたい映画です。

 

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