こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は、2000年のチェコ・イギリス合作のホラー・ファンタジーである『オテサーネク 妄想の子供(邦題)』の感想・レビューです
この作品、実話結構印象深いというか、予想の斜め上を行く展開で、もっと評価されても良いと思いますし、もっと有名になっていてもおかしくない作品だと思うんですよね
ただ、原題だと結構難しいところもあるので、表現などは注意が必要になるとは思いますが、「チェコの民話を知れて良かった」なんて安直な感想を言わせない癖強な作品となっています
実はしっかりとしたホラー映画なんです
グロくはないですが、異変と異色に耐えられる方は、ぜひご覧ください!
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『オテサーネク 妄想の子供(邦題)』あらすじ
不妊に悩むホラーク夫妻は、アパートの隣人シュタードレル氏の勧めで購入した別荘にやって来る。夫のカレルは別荘の庭で赤ん坊のような形をした切り株を見つけると、ノイローゼの妻ボジェナをなぐさめるために切り株を赤ん坊の形に整えてプレゼントする。ところが、ボジェナはその切り株を息子と思い込んで溺愛し、自分が産んだと見せかけるために妊娠したように振る舞うようになる。
カレルは何度も切り株を処分しようとするものの、結局は妻の望みを聞いてやってしまう。そして8か月が過ぎたところで、ボジェナが出産したふりをすると、「オティーク」と名付けられた切り株は自らの意思で動き出し、恐ろしい食欲であらゆるものを食べるようになる。
見る見る成長したオティークが、飼い猫だけなく、訪ねて来た郵便配達人や福祉事務所の女性まで食べてしまうと、この事態に、ホラーク夫妻はオティークを地下室に閉じ込めることにする。ところが、「オテサーネク(食人木)」の民話を読み、かねてからオティークの存在に気付いていたシュタードレル夫妻の娘アルジュビェトカが、実の弟のようにオティークの面倒を見るようになると、オティークもアルジュビェトカの言うことを聞くようになる。しかし、しばらくして食料を用意できなくなったアルジュビェトカは、アパートの住人を「エサ」として選ぶようになり、遂にはホラーク夫妻もオティークに食べられてしまう。
立て続けに人が消えて行くことを不審に思ったアパートの管理人は、オティークの存在に気付くと、泣いて止めるアルジュビェトカを押しのけて、民話で怪物オテサーネクを倒したキャベツ栽培の農婦のように鍬を持って地下室に下りて行く。
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『オテサーネク 妄想の子供(邦題)』感想・レビュー
チェコの民話がモチーフ…怖すぎない?!
ペースとなっているのが、チェコの民話だそうです
そこから着想を得て、“現代版オテサーネク”という風に映画となったわけです
しかし、怖い!
初めは不妊症で悩む奥さんが、ノイローゼになっていく様子がリアルすぎて恐怖というか不気味さを感じていました
確かに藁をもすがる思いで産婦人科に通っているわけで、幻想でも“子供が水揚げされる”様子だったり、道行く人が全員子連れに見えたり、カラーバス効果(特定のものが選ばれて視界などに入ってくること)何かと不憫な状況に同情してしまいます
だが、そこで終わらないのが、この作品
見始めと、見ている途中と、見終わったあとの印象が全く違うちょっと(いや、かなり)異色の作品です
あまりグロ描写はないものの、だからこその怖さもあり、子供が見る恐怖ってこんな感じなのかなぁとも思いました
にしても、途中から挿入されるオテサーネク(オティーク)の映像が忘れられない映像です
小さい頃に見るとトラウマになると思います
大人にとっては子供に対するいい脅し文句になりますよね
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不妊症だけに留まらず、モヤモヤ…
モヤモヤ感じは、きっと不妊治療に悩む奥さんの違和感が結構リアルだからだと思うんですよね
それに、よかれと思って起こした旦那さんの行動が結果的に悲劇を生んだので、ハッピーエンドとは言えない展開にモヤモヤするのでしょう
しかし、この作品のモヤモヤ感をさらに盛り上げてくれるのが、言わずもがなアルジュビェトカです
アルジュビェトカの行動がどうしようもなく衝動的で、子供っぽくて、理路整然としていないので、さらに心の蟠りを増やしていってくれるのでしょう
このこじらせキャラは、死霊館シリーズにもいましたね
似た様なものを感じてしまいました
自分の私利私欲を満たすのは良いですが、周りへの被害を考えながら行動をしたいものだと教訓的に思った次第です
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ラストは視聴者が決めるのだ!
肝心なオチを見せてくれない焦らしプレイをする本作です
ラストは視聴者に委ねます、というよくある常套句です
民話をベースにする&アルジュビェトカの最後の台詞を参考にすると、最終的にはキャベツ畑のお婆さんが鍬でオテサーネク(オティーク)を退治して、ママとパパとジュラーベクが生還するというオチになるのでしょうか
飼い猫の黒ネコちゃんと郵便配達員と自動相談所の方は、残念ながら骨が出てきていますし、生還ルートは無いでしょう
尊い犠牲だったわけです
しかし、これには条件があって、オテサーネク(オティーク)が犠牲者たちを丸飲みにしているのが前提であって、キャベツ畑のお婆さんがうまく鍬を使わないといけないという縛りつきです
物語をもっとホラーにするのであれば、もっと暗いシーンを増やしたりと工夫がされますが、逆にこのオチが怖さを助長させているのだと感じました
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最後に
以上、『オテサーネク 妄想の子供(邦題)』の感想・レビューでした
思うところはいろいろありますが、個人的には結構な名作に出会えた嬉しさはあります
日本にはないチェコらしい食事風景も楽しめるので、とても見ていて異文化体験ができました
ちょっと風変わりで刺激的な作品を求めている方には、向いていると思います
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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