こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は2006年公開の『エコール(邦題)』の感想・レビューです
この作品は、もう何度か見たことがありますが、どうも癖になってしまっているようです
独特の世界観と、メッセージ性があるのかないのか分からない特有の雰囲気
そこに何かありそうで、もしかしたらないかもしれないという綱渡り的なドキドキする映画です
そして、純粋・無垢過ぎるが故に、随所に醸し出される不気味さや奇妙さは、この作品ならではでしょう
さぁ、一緒に森の中にある少女達だけの世界に飛び込んでみましょう
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『エコール(邦題)』概要
深い森の中、少女たちが寄宿学校に通いながら生活していた。そこでは異性の姿は無く、バレエの発表会のときのみ外部から客がやってくる。
しかし、少女たちは次第に外の世界への憧れを募らせていく。
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『エコール(邦題)』感想・レビュー
美しすぎる純真無垢は、時に不気味に
この作品が、ある種の不気味さを持ってるのは、あまり明確な説明がないからだと思うのです
どうしても大人になると、はっきりとした“答え”をすぐに求めがちな傾向があると感じます
すぐにスマホで検索して、分からないことを手に入れることに慣れてしまった私たちは、この作品の“答え”を欲して最後まで見るもの、登場人物の誰一人として、「こうです」とは言ってくれないんですよね
だからこそ、もやっとした感覚が不気味さをより引き立たせているのだと思います
仮に『ここは少女だけの寄宿学校で、青リボンとして選ばれた者は最も裕福な家庭に引き取られます。ちょっと法律に触れることもしてます。紫リボンで卒業したあとは、寄付金を与えてくれる者達の元へ渡っていきます。そして、寄宿学校から逃げようとした者には、永遠に自由は与えられず、罰を受けます』とか説明があれば、スッキリするでしょう
しかし、そうした答えを求める姿勢こそが、純真無垢から程遠いのだと思います
作中でも、「ここはどこ?」「家族はどこにいるの?」「ここからでたらどうなるの?」という答えに対して、明白な回答って無かったですよね
それでも少女たちは納得をして、言われるがままに、むしろ怖いくらいに従順に生きています
汚れを知らずに、12歳まで生き続けます
そして蝶のように時が来たら、“相手”を探して飛び立ちます
培養に近い育ち方をした者たちでも、外の世界では需要があり、それが吉と出るか凶と出るかは誰も知らない視聴者たちだけの世界になるのでしょう
ラストシーン、ビアンカが初めて会った男の子が良い奴か悪い奴かは不明です
けれども、少なくともひとつ確実に言えるのは、先生が言っていたように「すぐに私たちのことも学校のことも忘れる」というのは、まさにその通りでしょう
でなければ、あんなに噴水ではしゃいだりしませんし、男の子に興味も向けないはずです(ビアンカは元々“男子”というものに興味があったびょうしゃはありましたけどね)
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作品のメタファーを考察
個人的な見解としては、あまり“性”に関しての作品としての落ちにはしたくないなぁと思います
理由として、世の中の汚れを知ってるいる大人の色眼鏡で見ると、全てがマイナスのイメージに向かってしまうからです
ビアンカたち紫リボンの女の子が、実は夜な夜な大人の人の元に行っているかもしれないとか、ラストシーンの吹き出る噴水は男性のそれを示しているかもしれないとか、青リボンの子が選ばれるのはある特定の“お客さま”のための品定めかもしれないとか、棺桶に入れてこられるのは身売りだとか、第二の誕生だとか、考え出したらキリがないです
(あらゆる場面で水の描写が用いられていますが、これもこじつけで、“時間の経過”とか、“性的な象徴”とか、“女性の何か”とかにも捉えられそうですね)
ただ、逆に明確に示唆されていないので、視聴者が自由に解釈できるのがこの作品の魅力だと思います
とことん性的描写にも振り切ることができますし、純粋な少女の成長物語とも理解できますし、ファンタジーに近い空想の世界にも感じることができます
この作品を始めてみたときは高校生だったのですが、そのときは独特の世界観と初めてのこうした雰囲気に圧倒だけされていました
あとは、どこの場面を切り取っても美しいなぁという印象と美しすぎるがゆえのホラーに近い恐怖感を抱いた記憶があります
しかし、そこからまた年月を経るとまた違う感じ方をするのです
今度は大人の目線で
そうした意味で見ると、この作品は感性で感じ方が変わる作品なのだと思います
みなさんは、どのように捉えましたか?
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みんな大好きビアンカのその後は?
作中でも一際存在感を放つビアンカちゃん
その美しい立ち居振舞いと佇まいと美脚と美貌に根強いファンも多いはず
イリスが主人公かと思いきや、自然な流れで最後にはビアンカちゃんにフォーカスが当てられますね
ちなみに、彼女の他の作品を見たいなぁと思い、色々探してみましたが、ヒットがなかったので、最初で最後の作品かもしれないですね(もったいない!)
女優としての才能があるのに~と悔しい思いもあるので、引き続き情報を当たってみようと思います
ビアンカちゃんの醸し出す雰囲気を含めて、ゲームで言えば『ルールオブローズ』や赤ずきんをモチーフにした『The Path』という作品があるのですが、これらにとても似たような雰囲気を感じるので、個人的にはやっぱり『エコール(邦題)』大好きですね
閉鎖空間の中での美だったり、追われているがゆえの美しさだったり、汚れなくいようとするからこその汚れた美しさみたいなのを感じますね(表現が難しい)
『エコール(邦題)』と言えば、同原作で映像化された『ミネハハ 秘密の森の少女たち(邦題)』も生きているうちに見たいですね
こっちは、原作寄りらしくサスペンス色が強いのだとか(気になる~)
Amazon Prime Videoでは取り扱いがないようで、物理の購入になるようです。。(経過観察で対応したら課金してでも見たいな)
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最後に
以上、『エコール(邦題)』の感想・レビューでした!
人生の中でも印象に残る映画です
ジャケットも素敵ですよね~(美脚最高)
血みどろなシーンはないので、ホラーが苦手でも楽しめます
同じ監督が手掛けた『エヴォリューション(邦題)』は逆に男の子ばっかりが出てくる異色のトラウマ映画なので、気になった方はご視聴ください!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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