こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回も気になる映画がたくさんある中から、『ブルー・マイ・マインド(邦題)』の感想・レビューです
そこまで超有名な作品ではないものの、知る人ぞ知る名作だと思います
いやー、ただのホラー映画だと思ったら、まったく予想外の展開になりましたね
でも結構印象深くて、また見たくなる作品です
こうした隠れ名作を見つけたときって、お宝を見つけた時と同じ感覚がしますね
前作で見た『ガール・イン・ザ・ミラー(邦題)』もなかなかインパクトがあってよかったです
アマプラ、侮ることなかれ・・・
それでは、感想・レビューです!
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『ブルー・マイ・マインド(邦題)』あらすじ
親の転勤に伴い、新しい街へ引っ越してきた少女ミア。転校先の学校でジアンナら不良グループの仲間入りをして、煙草や万引きを覚えるようになる。ある日ミアは奇妙な衝動に駆られ、母が飼っている金魚を口にしてしまう。その数日後、初潮が訪れる。そして自分の足の指が水かきのようにつながり、脇腹にエラができていることに気づいて驚愕。周囲から不気味がられる中、ただ一人、ジアンナだけは理解を示してくれるのだが…。(c) 2017 tellfilm GmbH & Zurcher Hochschule der Kunste ZHdK
Amazon Prime Videoより引用
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『ブルー・マインド(邦題)』感想・レビュー
少女の青春、変わる体と心をホラーで表現した作品?ブルーマインド効果との関係は?
全体的に感想・レビューは、考察に近いものになると思います
この作品の情報をいろいろと見ていくと、”エイジング・ホラー”というワードがいくつか出ていました
これは、少女から大人の心身になる過程で起こる不安や焦りなどをホラー形式で表したものだと思います
物語は初潮が来ることで一変するので、この辺りが大きな分岐点になりそうですね
体が変わることは、今までの自分の体が自分のものではないような感覚になることもあると思います
男性も声変わりをしたり、成長痛で体の節々に痛みを感じたりと、女性も同じ変化を味わうわけです
体だけではなく、心も変化します
生理が来ると妙にイライラしたり、憂鬱になったり、気分が乗らなかったり
周りの子は生理が来ているのに、私だけまだ初潮が来ていないという漠然とした不安もあるでしょう
また、変わりゆく心は、反抗期にも影響がありますし、友人や家族に素直に物事が言えなかったり、裏腹なことを言ってしまったり・・・
そうした思春期の柔らかいところをホラー仕立てで演出したとも考えられますね
自分が別の生物になるくらいの衝撃
それを示した作品なのかもしれませんね
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論点を変えてみると、”ブルーマインド効果”という心理学的用語があるようです
”レッドマインド”の反対から派生した言葉らしいのですが、水がもたらす安心感で”今自分がここにいる”や”自分が安心できる場所にいる”(ニコルズ博士)ということを感じられるそうです
これを直接的に示したのが、この作品という捉え方もできますね
少女は、いじめや不登校で”自分の居場所”を転々としていましたよね
つまり、自分の本当の居場所が分からないということです
それは友人関係でも同じでしたし、家族との関係もなんだかぎくしゃくしていますよね
作中でも、海の中や水の中と思われる描写がいくつもありました
彼女はこの環境の中から飛び出して、自分の本当の居場所を本能的に探していたのかもしれません
一時期は、不良グループに入って居場所を見つけたかもしれませんが、なんだかしっくりきていないですよね
半分半分で、心から「ここが私の安寧の地!」という風には受け取れませんでした
そうした中で、最終的に彼女が見つけたのは、家族とも友人とも一線を画する、全くの別の世界です
この意味からすると、新天地で一歩を踏み出す人や家族や友人などの古巣から別れをげて、新しい人生を歩む人のひとつの覚悟的なものを感じることはできますね
(作中の終わり方は、決して悲しいものではなかったと感じました)
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ミアは結局人魚だったのか?
ここからは、この作品で人魚に関しての感想や考察を個人的な感想を交えてまとめたいと思います
まず、主人公ミアがもともと人魚だったかもしれない説です
これはいくつか根拠と思われるものが作中にありました
それは、作中冒頭の少女が海で遊ぶシーンです
明確な名言はないですが、この少女はミアだと思われます
ミアは転校をしてきた訳ですが、もともとは海のある場所で暮らしていて、人魚になる素質を持って成長してきたと捉えることができます(少し無理やりですが)
そして、母の言ったちょっと変わった一言も、気になりますよね
ミアが衝動的に熱帯魚を食べてしまったとき、母は熱帯魚の名前を言って「どこにいったか分かる?」と聞きました
相当な熱帯魚マニアなのかもしれませんが、ごくごく一般的な感覚だと、魚の見分けてなかなかつけづらいと思います
それを瞬時に判断して、言い分けられるのは、母ももしかしたら人魚の遺伝子を持ち合わせていた証拠なのかもしれません
そしてあの熱帯魚たちは、大切な母の仲間であり、禁忌を犯したミアは最終的に罪をつけて、あの姿になったのかもしれません(人魚たちの生き残り)
逆に、ミアと母が血がながっておらず、養子だった可能性もありますよね
人魚の血を引く子供を引き取ったと考えることもできます
ミアは自分の出生を疑って、妊娠中のエコー写真を探そうとしますよね
過去の資料(フランス語)を見つけますが、これは結局何だったのかは不明です
エコー写真なんて、母が本当の母かを知る手がかりにはなりにくいですし、母も「本当の子供か判断できないわ」といったような発言もしていました(ミアとの口論の中でですが)
この発言から加味すると、ミアはもともと人魚であり、母とは血がつながっていない=人間ではない=人間世界に馴染むのが難しかった、と判断できます
それもあって、最終的にミアは、水を得た魚のように海に潜ったとも考えられるでしょう
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人魚が意味するものとは?
本作は、聖書や宗教とはまた違った世界の話なので、宗教と人魚は切り離して考えたいと思います
一般的な人魚のイメージは、美しい歌声で船員をおびき出して、命を奪うといったものだと思います
また、美しさの象徴でもあり、男たちを惑わす存在としても描かれています
しかし、ミアはそこまで男たちを惑わす人としては描かれていないので、そこは世間一般的にいわれている人魚とは違うのだと思います
個人的に、人魚のイメージは、半身半魚という中途半端な存在、そして境界にいる存在のモチーフだと思います
テーマとして、少女から大人の女性になるその中間の存在としての葛藤を意味しているのだと感じました
少女の心を持ちつつ、大人の体を持つ
最終的にはミアは完全な魚になって、新天地で自分の居場所を見つけられるといいですね
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最後に
以上、『ブルー・マインド(邦題)』の感想・レビューでした!
結構意味深で、あまり多くは解明されていない作品なのですが、逆に自分の思ったように解釈できるので、映画の醍醐味を味わえると思います
ただ、結構後半はグロいですし、血も出ますし、インパクト大のビジュアルが出てきますし、子供には見せられないシーンもあるので、閲覧時はご注意ください!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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