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【映画】「MEMENTO(原題)」“思い出せ”超難解・考察深い!必ず2度見たくなる、映画史に残る名作【この違和感に気づけるか?】感想・レビュー

こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます

今回は、「MEMENTM(原題)」の感想・レビュー記事です

どろっどろに甘いB級のラブロマンス映画が大好きな私ですが、たまには考察したりハラハラするサスペンスも見たくなります

そこで、ずっとに気になっていた本作を見ることにしました!

小学生の時からレンタルDVDショップで気になっていて、いつかは見たいと心に止めていました

ジャケットを見るとなんだか怖いですよね?(笑)

当時小学生の私に“タトゥーを刻む”という概念は、なかなか衝撃的でしたが、大人になってようやく見られました!

しかし、まぁ難解と言ったところ!

でも考察も楽しく、見ごたえ抜群です

まだ見ていない方は、今晩の夜のお供にいかがでしょうか?

それでは、どうぞ!

※ネタバレありの感想・レビューです
 (ネタバレしないで感想かくの難しかった…(笑))

「MEMENTO」概要


保険会社の調査員だったレナードは、愛妻が殺されたショックでひどい記憶障害に陥った。それは10分前の記憶を全て忘れてしまうというもの。しかし事件以前の記憶は残っているため、彼の脳裏には妻が犯人に殺されるシーンが刻みこまれていた。レナードは、そのわずかな手がかりを元に憎き犯人探しを開始。ポラロイド写真にメモを残し、全身にメモとなるタトゥーを刻みながら犯人を捜すが…。(c)2000 I REMEMBER PRODUCTIONS,LLC

メメント (映画) - Wikipedia

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「MEMENTO」感想・レビュー

“巻き戻しされていく”不思議な感覚

冒頭から、一気に引き込まれていく手法が巧妙でした

撮ったポラが時間の経過と共に、“撮影されたばかりの状態”に戻っていくのは、アハ体験的でしね

この伏線というか、この演出が、映画全体に関わっていると、まず知らせてくれます

そして、直後男性が亡くなる

この時点で、映画の世界観にどっぷりと浸かりました!

ネタバレになりますが、特に世界線を移動したり、未来に行ったり、過去に行ったりとかはしていないのです

それでも、そうした疑似体験ができる映画です

記憶が10分しか持たないということもあり、10分ずつくらい前に遡っていきます

この手法が結構難解にさせているポイントなんですが、これがこの映画の醍醐味ですよね

「???この話、既視感ある」

と何処かで必ず思うはず 

でも、少しずつ見たことがない情報が展開されるので、飽きることもなく、新鮮味を保持したままで、最後まで見ることができます

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サミーとは一体誰なのか?

物語の節々に登場する“サミー”

主人公の体にも“Remember Sammy Jankis”(サミーを忘れるな)とタトゥーで刻まれていましたね

このサミーの正体は、作中で分かりやすい解説をしてくれているので、この場ではネタバレを避けたいと思います

こうしたサスペンスの類いの作品が大好きなヒトであれば、サミーの正体にすぐに気がついたことでしょうね

この手の類いの映画は、この辺りが本当に面白い

あのシーン(サミーの正体が分かる)は、思わず巻き戻しをして、見ちゃいました(笑)

「おー!やっぱりな(笑)」とね

私も①サミー=主人公自身、②サミー=主人公が作り出した妄想の人物、③サミー=実在する普通の人物、④サミー=テディや他の人物など、色々想像しながら楽しめました

ただ、ここでのモノクロの表現もまた意味があって、物語の重要なキーワードとなっています

個人的には、モノクロシーンの電話線が抜けている(繋がっていない)ことを想像していたのですが、それは外れでしたね(笑)

またラストには、着ていた服の伏線回収もされるので、スッキリですね

詳細は、他の方のブログでしたり、Wikipedi先生が論文張りに説明してくれているので、見てみてくださいね!

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彼(主人公)の行く末は?

個人的な見解ですが、彼(主人公)の行く末は、明るいものではないと思います

記憶が10分しか持たないことで、他人との距離をうまく保つことが難しかったり、毎回初対面になってしまうので、人間関係の形成が難しいのでしょう

それに、彼は“自ら作り上げた物語”の中でしか、安寧を見つけることができなそうだと感じました

どんなに妻を罵倒されても忘れてしまう

どんなに心の中で反芻しても忘れてしまう

忘れることすら忘れてしまった彼には、先に進むのは難しいでしょう

その内若さも失われ、彼の未来は、彼が思い描いたような終わりになる気がします

体に刻むタトゥーも限界があります

人間の肌面積を越えたメモはできません

そうなると、彼は奥さんの復讐をどのようにするのか?

復讐を諦めて、別の道に進むのか?

罪を償って、刑務所に入るのか?

彼の人生は、ある意味で第2のスタートです

テディも作中で言っていたように、「昔のお前と今のお前は違う」といった雰囲気で、彼は10分の記憶の中でのみ、生き続けるのでしょう

その10分間の記憶の中が、せめて幸せに満ちたものであることを祈ります

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最後に

以上、「MEMENTO」の感想・レビューでした!

難解だけれども、しっかりと細部まで作り込まれており、解説も作中でしてくれるので、爽快感はあります

また、映画の醍醐味である「見終わった余韻で解説記事を読む(伏線の答え合わせ)」という楽しさも、倍増させてくれます

全く、人の記憶は当てにならんですね

映画史に残る名作、“忘れずに”見てみてくださいね!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます

お楽しみいただけましたら幸いでございます


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