こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます
今回は、「異端の鳥」の感想・レビューです
…いやぁ、これは
こんな映画初めてです
そんなに映画通というわけではなく、人並みに映画を見てきたものですが、こんなに深く心に残ってトラウマになるもの、なかなかないです
強烈なサムネイルに妙に引かれて、2ヶ月くらい経過して、ようやく見る時間ができたので(子どもが結構まとめてお昼寝してくれたので)、見てみたらどうでしょう…
正直、頭から離れず、夜も寝付けなかったので、記事にして思いを吐き出して、楽になりたい気持ちでいっぱいです
眠れなくなったのって、ここ数年でいうと2年前の英検準1級の筆記試験前日とか、きょねんの昇格試験前だったので、それに匹敵するくらいの強烈っぷりってことです
前置きが長くなったのも、トラウマのせいだと思います
更に言えば、この映画の前に見たのが、「キューティーブロンド」だったこともあり、ギャップがあったのは言うまでもないですが
見たら後戻りできませんよ
それでも、勇気があれば、見てみてください
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「異端の鳥(邦題)」概要
第二次大戦下の共産圏のある国。10歳ほどのユダヤ人の少年が片田舎の叔母の家に疎開していた。覚束ないながらもピアノを弾く都会っ子だが、ユダヤ人狩りを恐れた両親が、息子だけを逃がしたのだ。しかし、田舎の人々のユダヤ人差別は過酷で、少年は一言も口を利かなくなった。
異端の鳥 - Wikipedia
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「異端の鳥(邦題)」感想・レビュー
原題は「The Painted Bird」(塗られた鳥)
まず色々言いたいことはありますが、タイトルの意味から映画全体のメッセージをまとめていこうと思います
おそらくですが、私も含めて一番トラウマになった人が多いであろう“鳥を飼う老人”のシーンが、映画タイトルの意味含めメッセージとなっていると思います
「塗られた鳥ってなんぞや?」となると思いますが、物語に出てくる老人がキーです
鳥を売買して生業にしているのですが、楽しみのひとつして(むしろ唯一?)、鳥の羽にペンキを塗って群れに戻していじめられるのを見るという趣味を持っているのです
これは映画全体に言えることですが、差別とか偏見とか思い込みとかを直接的に表しているのだと思います
姿(ペンキで塗られていようがいまいが)は、同じですが、外見だけで「こいつは違う奴だ!」と瞬時に判断して敵と見なしてしまうんです
本作はまさにそうした背景があるのは、まず第一に誰もが気づくメッセージだと思います
そして、まさに主人公の少年がその“塗られた鳥”であり、逆にさまざまな地を旅することによって、“塗られた鳥”を見るという流れになっていると考えます
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日本語でいうと、色眼鏡ともいうんですかね
偏見は、他人から被せられた眼鏡で見える世界なのかもしれませんね
また、登場人物たちそれぞれを見ていくと、どこかかしらひとに言えないものを持っていたりします
それが、法で裁かれるものだったり、経典に背くものだったり、倫理に外れるものだったり
そうしたもので、“塗られている”=罪を背負っているという意味もあるかもしれませんね
ちなみに、邦題の“異端”は、
その世界や時代で正統とする信仰や思想などから、はずれていること。
Definitions from Oxford Languages
とありました
私たちがいまこうして普通に思っていることも、時代や場所が違えば、“異端”になってしまう、そんなちょっとしたアラートにも感じました
何が当たり前で、何が許せるのか
それを問われているようにも感じました
あなたのトラウマシーンはどこですか?
ここで吐かせてください
私のトラウマシーンは、前述した通り、あの鳥のおじさんのところです
まだ、初回に家が家事になってしまった発端(意図せず)は、我慢することができましたし、そのあとの魔術師の弟子になったところは、「少年…がんばっているな…」とサムネにもなったカラスのシーンも耐えられました
追い討ちをかけられるように、スプーンと目玉のところで完全に意気消沈しましたが、畳み掛けるように、鳥小屋の場面で失意です
大人が夜眠れなくなるくらいって、相当かなぁと
あのシーンを思うと、どうも下半身が痛いです…(女だから余計にかな…)
その後も、なかなかに胸が締め付けられたり、えぐられるシーンが多く、映画館で途中退出者が続出したのも納得です
10分に一回は「見るのやめようかなぁ…」と思いました
今年度上期で一番重くてずーんとなったのは、「疑いの中で」でしたが、それ以上でした
見る人は、後悔がないように祈っております
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メッセージと伏線は深める価値あり!
この映画で率直にすごいなぁと感銘したのは、「インタースラーヴィク」というものを利用していることです
斬新だなぁと思いましたし、映画の世界観をより強固にするには素敵な手法だと思いました
こうした類いの作品、他にあれば見てみたいですね
なお、本作の言語には舞台となる国や場所を特定されないよう、インタースラーヴィクという人工言語が使われている[10][11][12]。この言語が映画で使用されるのは史上初めてのことである[13][14]。
異端の鳥 - Wikipedia
また、白黒映画って初めて見てみたのですが、これもなかなかいいですね
色がない分、よりモノクロの濃度が画面の美しさを極めているように思えました
また、本作はあらすじにもある通り、戦争とそれに関わる人々のあり方を書いています
差別、偏見、嘘、本音、罪、性癖、いじめ…など数えきれないほどの要素が詰め込まれています
論文かけそうなくらいには、かなり濃すぎな感じです
個人的に伏線も分かりやすいものとそうでないものがありますが、更に深く読み解いていくとより映画の魅力を感じられそうです
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初めの動物が炎で包まれるところは、死ぬと炎のに包まれるという予告だったり、その前に主人公のおばあさんが足を洗うシーンで、足だけがフューチャーされたところは、おばあさんの死因が足?というのを意味しているのかなと
(死因が足って、何かの病気の示唆?)
そのあと、目玉とスプーンのところは、「目」や「視線」があの場所では意味をなすものだったので、目玉をそのままやられたのかなと推測しました
この場で猫がじゃれあっているシーンは、後々には羊と美女の混じり合いの前触れだったりするのかなぁと
さらに冒頭でブリキのおもちゃで遊ぶシーンは、後半のおもちゃを売っている広場との対比(無垢とそうでないもの)の比較だったりすると、奥深いと感じます
最後に鳥が飛ぶシーンは、鳥のおじさんのところとリンクしている思っています
群れからはぐれた一羽の鳥(少年含め、他の人々も)が、向かう先はー?と、最後の結末を視聴者に委ねたのだと思います
個人的にはハッピーエンドだと良いなぁと思うので、群れに戻っても馴染んで幸せを持っていってほしいですね
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少年の行方とラストの考察
最終的に少年はショックのあまり、言葉も失い、名前すら言えなくなりました
そりゃあ、あんなにひどいことをされたり、見てきたり、命をあやめてしまえば、致し方ないと思いますが…
そんな中で、ようやく実の父と出会えるわけですが、そこで反抗的な態度を見せるのです
これが、これまで少年がずっと心のうちに秘めていた葛藤であり鬱憤であり、ストレスだったり、そうした複雑な感情の爆発なんですよね
嬉しいけれど、嬉しいのに、素直に喜べないのは、環境がそうさせてしまったのです
それまでは、つなたくエリーゼのためにを演奏する都会っ子の少年でしたが、最後には軍人から渡された銃を手にしたり、事故を装って穴に人を落としたりする子になってしまいました
ただ、少年がそう思ったのは、「父さんと母さんが僕を疎開させたからだ」と感じたのがきっかけかもしれません
「生きて帰ってきたのなら、一緒にいてもよかったのでは?」と
少年は自分だけがひどい目に遭ってきたのだと早とちりしてしまったのですが、父の腕に刻まれた番号(恐らく収容所での管理番号?)を見て、「自分だけじゃない」と悟ったのかもしれません
それで、今まで名乗らなかった名前を書いたのでしょう
名前がない生活をしていたあの頃は、“本当の自分じゃない”と
本当の自分は、この名前を持っている自分だと
指で窓ガラスに自分の名前を塗って、また世界を切り開いていくのを期待しています
最後のバスのシーンでは、きれいな白いバスで(完全に塗り替えられた象徴?)道も補正された綺麗な一本道で、明るい日差しに照らされていたので、明るい未来を信じて止まないですね
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最後に
以上、異端の鳥の感想・レビューでした!
深すぎるテーマで、再度見返す勇気はありませんが、ここに書き記したことで、すっきりできました
確かに賛否両論はありますが、いろんな人の感想を読んで思慮を深めるのもひとつの楽しみ方であると思います
監督のインタビューもありますので、さらに知見を深めることができます
気になった方は、3日くらい考えてから、後悔なく見てくださいね(汗)
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます
お楽しみいただけましたら幸いでございます
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