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【映画】映画史の問題作?生きるために兄妹で罪に手を染める二人、テーマは障害・貧困・兄弟愛でもなく・・・?【岬の兄弟】ネタバレ含む感想・レビュー

こんにちは、ぽんです
いつも訪問ありがとうございます

今回は、映画「岬の兄弟」のレビュー記事になります


なんかこう、衝動的に「この映画見ないといけない」と思う映画に出会う時ってないですか
冒頭の1分くらいで「これは腰を据えて見たい」と思うときがたまにあるのですが、その「たまに」がこの「岬の兄弟」でした


そこまで有名な映画ではないものの、なんかこう、ぐっとくるものがありました

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「岬の兄弟」のあらすじ

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主人公の兄は、妹を探している
港町の小さなこの場所で、妹を懸命に探していた
こんなはずでは、なかったはずなのに、と


兄と妹は段ボールで覆われた旅籠に住んでいる
妹がシャワーを浴びているとき、兄は妹のジャージからお札を見つける
さらに、妹の下着に怪しいシミを見つけた
問い詰めると、妹は売春をしていたようだった


兄は叱咤し、手をあげてしまう
翌日には妹が勝手な行動をしないようにと妹の足に足かせをかけたり、家に南京錠をかけたりするが、馬鹿馬鹿しくなってしまってやめてしまう


貧しい二人は、内職をしながらも懸命に生きてた
足が悪い兄と自閉症の妹
二人が向かう先はどうこなんだろうか


兄は知人を頼ってお金をお願いしながら生きていくしかない
妹の真理子が大切にしてた貯金箱を壊して、その壊れた貯金箱を見て妹が悲しんでいても、目の前にあるお金を眺めるしかなかったのだった


そうして二人は電気を止められるようになり、いつしかゴミを漁りながら食欲を満たそうとする
しかし、ホームレスに食糧を奪われるなど、先は全く明るくなかった


いつしか真理子は内職のティッシュを食べて空腹を満たすようになり、「甘い」と言うのだった
懐中電灯を照らしながら家の中で生活する兄には、もう選択肢がなかった


二人がバスに乗って向かった先は、貨物のトラックが停まる場所だった
そこで大型トラックの運転手に声をかけ、「可愛い子がいるんですがどうでしょう」「1時間で1万円でどうでしょう」と妹を差し出し、「最終的には6千円でどうでしょう」と言うも断られるのだった


兄は自分のしていることが悪いと思っていても、生活のためいに妹を差出さざるを得ないのだった
自閉症の妹は何が起きているのか、分かっていないことを逆手に売春を強要させた


弾みで真理子は客(トラックの運転手)の腕を噛んで、結局お金を返すハメになった

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兄は化粧品を購入し真理子を着飾った
そして足をひきずり、街にくりだし客を探しに行くのだった
しかし兄の思惑は難航し、縄張りを荒らされたとキャッチに暴行を受けた
結果として、妹はそのキャッチに買われて、挙句に兄は妹の行為を無理やり見させられるのだった
そして昔から妹の少し変わった行為があったことを思い出し、妹に「今日みたいなことをまたしたいか」と問うが、妹は「いや」と月が綺麗な日に言うのだった


妹の真理子が売春で稼いだお金で、二人はファストフードをお腹いっぱい食らった
電気がつく部屋で二人仲良く楽しく食べた
家を隠すように覆っていた段ボールを兄は剥いで、明るい光がこの旅籠に注ぐのであった


ある日、兄は1本の電話を受ける
それは妻を亡くしたある高齢男性からの電話だった
二人はティッシュのビラと同じように妹の売春の広告をさりげなく売っていたのだった
兄は妹の一丁裏を出して、男性の元に妹を連れて行くのだった
そして、行為が終わるまで家の外でただ待つのだった


真理子は家で、壊れた貯金箱を繋ぎ合わせ、そこに自分が稼いだお金を入れるのだった


二人はビラを配りに一緒に外に出た
ビラの効果は一定数あるようで、客は足りているようだった
ときには値引きをしても妹の売春に加担する兄、いろんな客と寝ても変わらない妹


ある日、この兄弟のことが心配というので、お金を貸してくれた唯一の友人が家にやってきた
手には兄が作ったビラが
そして、兄が売春をさせていることがバレる
犯罪だと言われても、それでも人間かと言われても、兄は開き直るのだった

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どこか別の場所
高校生と思われる男の子が「面白いものを見つけた」と言って出したのは、あのピンクのビラだった
高校生たちはある子をいじめており、その子をネタにして電話をさせたのだ
少年たちはあとでお金を奪い取ろうをしてたが、兄は自分の脱糞を利用して反撃をして少年たちを必死で撒いた


優しく妹の隠部に軟膏を塗る兄と妹の姿
「しばらくお仕事お休みだ」と言う兄に「やだ」と楽しそうに話す妹


しかし変化はこの兄弟に確実に迫っていた
なんと真理子は妊娠12週になっていたのだ
妊娠検査薬で陽性となり病院に行き、正式に判断された
手術代が「7〜8万円」と言われ、二人は急いで診察室から出たのだった


兄は友人のところに向かい、真理子を1時間だけ見てもらうようにお願いした
そして兄が向かったのは、真理子がお気に入りの客のところだった
兄は何を思ったのか「真理子と結婚してくれないかと思って」と言うが、相手は「なんで」と「好きじゃない」断る


兄の友人から「真理子ちゃんが逃げた」と電話を受けるも、なんと幸いにして真理子はすぐそこにいた
家に連れて帰ろうとする兄だが真理子は必死に抵抗をして、まるで子供のように地面に寝転がり、駄々をこねる


海で時間を過ごしていると、兄の昔の会社の同僚がやってきて「仕事で辞めた奴がいるから戻ってきてくれないか」と誘いを受けるも、真理子は平然とお客さんに取る態度で「する?」と同僚にmと割りついたのがきっかけで兄の心の糸も切れるのだった

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道を歩く兄
するとひきづっていた右足に違和感を覚える
なんと、足が完治したのだ
兄は楽しそうに全力で走り、子供に混じって遊具で心の底から遊ぶ
いままで我慢してきたのが一気に発散されるように両足と体全身を使って動く
しかし、これがすぐに夢だと気がつき、現実では足が思うように動かないことを確認するのだった


夢から目覚めた兄は、コンクリートの塊を真理子の頭上に掲げ、命を奪おうするも、真理子のお腹に視線がいき、その動作を辞めた
その代わりにダンボールにあてつけのように拳を振るった
その姿を見て、眠りから目覚めた真理子は兄を優しく介抱した


そして場面は変わって、病室
「見えないね」と先生は手術具を持って言った
それに反応したのか、真理子の足がピクリと動いた


真理子がいなくなった
どこを探しても見当たらない
ようやく見つけたのは海の岸壁の上だった


そして兄の携帯電話が鳴る
すると意味深な顔で振り返る真理子


ここで映画は幕を閉じる

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感想

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この映画のテーマを考えたときに、「兄弟愛」「貧困」「格差社会」「障害・病気」「人間の弱さ」なんだろうと考えました


結論、私はないのかなと感じました


理由としては、このメインの登場人物である兄と妹が、特に何かを私たちにメッセージとして語りかけているわけではないと考えたからです

映画からは表面的な情報で、

  • お金がない二人取り残された兄弟
  • 仕事を失って売春をせざるを得ない二人
  • なんとか生きていくために罪にも手を出す

世の中には、こうした人々がいる
日本のどこにでも起こりうる、起こっている情景を映画というフィルターを通して、見せてくれているのだとは思います

また、障害を持ちながらも必死に生きる二人の兄妹の姿からは、ぐっとくるものを感じる人もいると思います
実際に私もこの映画を見て感じることはいろいろありました


愚直ですが、こうして普通に生活できる喜びだったり有り難さだったり尊さだったり
でもそんなこと、この映画にはないと思っています


ただそこに、二人の兄妹がいた
ただそれだけだと思います


リアルな描写で描かれる二人が織りなす物語は、決して映画ではなくもしかしたら実話を基にしているとも感じられるような話でした


生きるために罪に手を出しても、そこまでしても生きたい理由が映画からは読み取れませんでしたが、映画を感じてこうして振り返る時間は私は好きです


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この映画の魅力を挙げるとすれば、なんと言っても妹役の女優さんの演技力でしょう
正直、自閉症と言うものがなんなのか、その言葉と雑多なイメージしかありませんでしたが、彼女のリアルすぎるくらいの演技が、自閉症がなんなのかを教えてくれました

まさに女優、あっぱれです

よく女優さんは、映画意外にも日常生活からその役になりきると聞いたことがあります
魂が降りてくるなんて表現をされた方もいらっしゃいましたが、役が無事に抜けるのか心配になるくらいですね

和田光沙 - Wikipedia


この映画の分岐といえば、大きなポイントは「兄が家の段ボールを剥ぐシーン」だと思います
このシーンには結構意味があって、それまで妹を隠すように生きてきた兄が、妹を初めて世界に見せた=認めさせたシーンだと感じました
それまで真理子は兄のスネをかじるように生きていたと思いますが、きちんとある意味で文字通り自分の体で稼いだお金で飯を食う
このことがどんなに兄にとって尊いことなのか、ということが表されていたのではないかと推測します


ここから一気に画面も明るくなり色鮮やかになり、真理子や兄も表情も豊かになっていったと思います
売春をしているとき、高校生の男子に握手を求められたときの兄の表情や、お気に入りのお客さんんと時間を過ごした後の真理子の嬉しそうな様子が顕著だったと感じています


また、この映画をさらに面白いと感じさせるのは「足」の描写です
兄は右足をひきづっていたり、真理子も足かせをされていたり、真理子のお気に入りのお客さんは「母の体から出たくないときに足を必死で動かした」なんて言っていますし、産婦人科で手術したときのアップの足の描写は意味があるものと思っています


足かせという言葉から、連想するのは「罪」だと思います
兄は妹を昔から好きではあるけれども重荷に感じていたと思いますし、それが兄にとっての罪だと
妹は何を思っているか分かりませんが、病院で足がピクリと動いたのは、お腹の中にいた子が「まだお母さんのお腹の中にいたい」と動いたときの反動だったのかもしれません(お気に入りのお客さんの言葉を借りると)

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さらに兄が見た夢も象徴的で、完全に解放されたシーンです
これは2つ意味があると思っていて、兄も真理子のように子供に戻って自由に遊びたかった幼少期を表している点と、真理子から解放されて自由になった自分を表しているのだと感じました


1点目の表現は、ある意味で兄も真理子同様に自閉症のように自分の思うがままに生きているようにも見えます
もしも自分も真理子のようだったら、こんなに苦労はしないはずだと感じたこともあるでしょう
いつも妹を気遣う優しい兄でも、人間ですから疲れることだってあります
母と別れて、手間のかかる妹と暮らしていくのは並大抵のことではなかったはず
それも幼少期から妹の症状を兄は見ているわけですから、思いっきり遊びたくても遊べず、我慢していたものが一気に溢れ出たのかなと思っています

2点目は、真理子から解放された自分についてですが、直前のシーンで会社の同僚から「会社に戻ってきてくれ」と打診されますが、本当は内心嬉しいはずなのに素直に戻るとは言いませんでした

結果、つなぎを着たシーンがあるので会社に戻ったと想定されますが、もとを正せば

  • 会社から首にならなければ罪に手を出さなくても良かった

  • 真理子がいなければ首にはならなかった

  • 自分ひとりだともっといい人生だった

と思うのは、こんな追い詰められた状態であれば、至極当然のような気もします
それもあって、真理子の命を奪うようなことを考えたのだと思います


しかし兄は妹の命を奪えませんでしたね
それはこれ以上罪を重ねることができないという罪悪感よりも、「手間がかかっても妹は妹」という愛だったのだと思います


真理子が妊娠したときも、お客さんへ「結婚してくれないか」と言ったのは、ある意味純粋な兄の思考を示したものだと感じました
「子供ができたから、結婚」って言い方はあれですが、小学生のような思考だと思います
”大人”であれば、「お金を欲しい」とか「責任を取ってほしい」とかですが、それよりも何よりもまずは「子供を産む」前提でいた兄の心意気に驚かされました


しかし兄の中でこの選択肢が消えて、仕事が見つかったからこそ、もう一度二人でがんばろうと決心できたのではないでしょうか

産婦人科の隣に保育園があるのは結構意図的で残酷な表現だなと個人的には感じました


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最後に語っておきたいのは、やはりラストシーンでしょう
このシーンが示す意味は?というのが誰でも気になるはずです


ただ公式に「こうだ」とはないので、よくある「視聴者にお任せ!」というパターンだと思うので、見た人の好きな解釈でいいと思います

まず、誰からの着信かということですが、何パターンか考えられますね
そこからラストシーンの意味とその後の二人の運命がわかるはずです

考察1:会社の同僚

「やっぱり仕事なくなったわ」「前のやつに戻ってきてもらうことにした」
という電話かもしれないですね


仕事中にお酒を飲むのはアレですが、口喧嘩で首を切るような会社です
鶴の一声でなんとでもなりそうな会社だと思うので、「やっぱりなしで」というのも考えられます


そうなると兄は仕事を失うので、昔のように二人で罪を犯すのでしょうか
それとも完全に足を洗って、真っ当に生きるように頭を使うのでしょうか

考察2:真理子のお気に入りのお客さん

「真理ちゃんお願いできますか」「やっぱり結婚します」
真理子がお気に入りにしていたお客さんの一人からの電話ということも考えられます

楽しく鳥を飛ぶ姿を二人で眺めていたり、何度か真理子を呼び出していたり、「真理ちゃん」なんて愛称で呼んでいるので、そこそこの間柄なのが分かると思います

作中でも楽しそうに話す二人の他愛のない感じもあったので、お互いに心を許しているのは確かでしょう

少し時間が経って「やっぱり結婚したい」と気が変わったのかもしれませんし、性欲を満たしたくて電話で呼んだのかもしれません

考察3:初めてのお客さんからの電話

「1時間1万円って聞いたんですけど」
と、ピンクのビラを見た人からの電話という可能性もあります

あのビラは結構な枚数ばらまいていたので、あとからそのビラに気づいて電話をかけてきたということも考えられます

その場合、断るのでしょうか
それともまた真理子を差し出すのでしょうか

考察4:警察からの電話

「オタクの妹さんにちょっとお話伺ってもいいですか」
という警察からの電話かもしれません

ビラも相当配っていたこともあり、電話番号もそのままであれば、警察からの電話だとしてもおかしくはないでしょう
それかお客さんの一人が兄のしていることをリークして、警察がかけたとも考えられます

妹を買ったキャッチの兄ちゃんたちが面白半分でリークした可能性もなきにしもあらずですね

その場合は、やはり出頭するのでしょうか
それでもばっくれるのでしょうか

考察5:水道会社・電気会社からの電話

「また電気止まりますよ」「水道止まりますよ」
滞納している会社からの電話かもしれません

ただ、こんな考察していて、自分が面白くないのでやめます(笑)

考察6:病院からの電話

「先日の手術代の件なのですが・・・」
と治療費の請求かもしれません

まだこの兄妹はお金に余裕がなさそうなので、治療費を稼ぐためにまた罪を犯すという本末転倒な展開にもなりかねませんね

考察7:誰でもない人

これは無理やりな考察ですが、二人に新たな物語をスタートさせる人物からの電話という推測もできます

私が思うに、真理子の自閉症が突然完治したら、それはそれで面白い展開だなと思っています
あの意味深な振り向きは「お兄ちゃん、私病気治ったよ」というものかもしれませんし、考察2と3のようにお客さんからの電話なら「おしごとする」と言った表情にも読み取れます

電話=おしごとと真理子が認識しているのであれば、もっと喜んだ表情をしてもいいような気がします(手術の前は結構乗り気に見えるので)

しかし、あのシリアスな表情

「お兄ちゃん、いままで私に何させてきたの」というように私は読み取りました


さらにトンデモ考察ですが、「お腹にいた赤ちゃんが真理子の自我として現れた」と解釈するもエンターテイメントとして面白い気がします

産婦人科医は「いなくなった」と言いました
これが「手術をしていなくなった」のか「実は手術する前からいなかった」のかはまでは読み取れません

赤ちゃんが「お母さんのお腹から出たくない」と真理子と一体化して、「また同じような過ちを犯させない」と赤ちゃんの人格が真理子を守るために、あんなに真剣な表情だったのかなーと

捉え方は人それぞれだと思うので、みなさんのレビュー読ませていただこうと思います




ふと見た映画ですが、こんなにもどっぷりと書いてしまいました


いまで7000文字超えています(ひえ〜)

R指定の映画なので、苦手な人もいると思いますが、面白い映画なので良かったら見てみてください

考察など参考になれば幸いです

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!

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