ブログを書く意義があるとすれば、それは今回のテーマはまさにぴったりかもしれない。タイトルにもあるが、買い物依存症の母について、ブログを通じてみんなに悩みを発信すれば、何か変わるかもしれない。
ちなみに、リアルな写真や現状を洗いざらい書き連ねるので、気分が悪くなる方もいらっしゃると思う。そういった場合は、すぐにブラウザバックをしていただきたい。これから書く記事は、全く明るい話はない。ただただどんよりと暗い話が続くだけである。出口はない。(そんな暗い記事なので、せめてもの明るい要素として画像だけは前向きなものにしたい)
「買い物依存症の母」と「ミニマリストの娘」
単刀直入に言うと、母は買い物依存症だ。買い物がストレス発散の手段となっている。
実家に帰るたびに物が増え、すでに両親の寝室は、母の購入品で溢れかえっている。寝室のダブルベッドは服で埋まり、かろうじて人一人が通れるくらいの道もない。昔キャンプで良く使っていた持ち運びの冷蔵庫は物の下敷きになり、発掘ができない。中身のものは賞味期限がとうの昔に過ぎているので潔く諦めることができるが、コンセントが刺さったままの状態で誇りまみれの隅にあることは確実なので、いつ漏電してもおかしくない。それが気がかりだ。
さらに言えば、服やタオルなどの布製品が多いため、湿気がこもりやすく、常にじめじめとしている。無論何年も掃除機をかけていないし、コロコロもしていないので、ダニの温床にもなっているだろう。ここまで書いて自分自身でも具合が悪くなりつつあるが、現実である。寝室の隣の部屋はすでに購入品で溢れかえり、もう部屋にはいることができなくなった。
そして、私の部屋も徐々に侵食され、あとからあとから賞味期限が切れた食べ物が出てくる。挙げ句の果てには、カビだらけの果物や賞味期限が三年以上切れた醤油やタレなどの調味料が止めどなくから出てくる。つまり、物置になっているのだ。
さて、どうしたものか。
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打開策に出る、しかし…
親の健康面もそうだが、物で溢れかえった部屋は防災的にも良くない。親も良い年齢だし、可能であれば快適な場所で暮らしてほしい。それは、私のエゴではなく、少なくとも父の願いでもある。母の願いではないかもしれないが。
そうして3か年計画として、親の部屋を片付ける大作戦を決行した。自分でプロジェクトを作り、マイルストーンを立てて、「親の部屋を片付ける」(厳密には、「親の部屋でお酒を飲む」)目標を立てた。(自分が小さい頃、お風呂から上がるとお父さんが寝室の隣の部屋でブラックニッカのロックを飲んで、その脇でおつまみを拝借するというナイトルーティンだった。その頃に戻りたい。またあの日を思い出したい、というのが具体的な目標だった)
目標を立てた当時は大学生であり、実家から離れては独り暮らしをしていたこともあり、なかなか家に帰れなかった。しかし、それでも帰る度に掃除をしては、掃除機をかけて、物を捨てて、なるべく自分の部屋を含めて計画を進めた。今思えば、これが私のミニマリストの初めだったのかもしれない。
自分が帰ると部屋が片付く。もちろん物を捨てるのでスペースが空く。気持ち良くまた独り暮らし生活に戻る。しかし、また実家に帰るとせっかく作った部屋の空きスペースに物が置かれる。もはやいたちごっこだった。無論、帰省するペースが当時は三ヶ月に一度だったこともあり、圧倒的に母が買い物をする頻度・量ともに上回っているので、いくら私が断捨離をしても物が増える一方だった。さらに言えば、スペースが空いたことで「まだ買える」と思わせてしまったのかもしれない。
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はて、どう対処していけば良いのか…
増えるのは物だけではなく問題も増える。
物が増えることで、他の問題も積みかなってきた。それは複数あるが、並べてみるとこんな感じだ。
- 健康被害(埃、カビ、ダニ)
- 湿気(床や服などにも)
- 歪み(重さで襖が開きにくい)
- スペース(既に寝室は置場所がない)
- お金(買っても捨てるものの方が圧倒的に多い)
- 精神面(物に囲まれることへのストレス)
などなど…
ちなみにこの買い物依存症問題は私だけではなく、兄弟も懸念している。両親の隣の部屋はもともと上の兄弟ものだった。しかし、いつしか物が溢れ部屋には入れなくなったことで、兄弟も母に詰め寄る。その結果大きな喧嘩となり、兄弟は深夜にも関わらず近所の祖母の家に避難した事件があった。この日を境に、ある意味で母の買い物依存症問題は“触れてはいけないもの”となった。
そしてこの日から母が変わったわけでもなく、何事もなかったかのように過ごしている。
長年掃除機もコロコロもかけない部屋にいたらどうなるだろう。想像もつかないが、想像もしたくない。考えるだけで、背筋がざわざわとしてくる。
物をずっと置くことで、ついに私の部屋の床が湿気で黒や白のカビが生えていた。こんなところに小さな子供を寝かせるわけにはいかない。
昔、新聞で「上の部屋の物が多すぎて、床が抜けて下の階に落ちた」という記事を読んだことがある。他人事とは思えなかった。もしも床が抜けたらどうなるだろう?近所の目もある。リフォームなんて、そんな明るい話ではない。家が一軒崩壊しかけているのだ。母は一丁前にプライドも十分だ。しかし、下の階の襖が現に開けにくいのだ。他の要因かもしれないが、それでも歪んだ家は非常に危険だ。
このまま、物が増え続けたはどうなるのだろうかと、ふと考えることがある。玄関で寝起きすることになるのか?トイレでご飯を食べるのか?洗面台で体を洗うのか?まさにその現実が迫っているのだ。
実際、ダブルベッド二つあった部屋で、片方のベッドはもので埋まっているので、肩を寄せ合いながら残されたベッドで寝ている。これが健康的な生活と言えるのだろうか。
母はまだ働いているので、幸いにもお金がある。田舎ということもあり、スマホやカードに疎いのが功を奏して、クレジットカードは持っていないので、現金派だ。リボ払いで潰れるリスクはないが、消費者金融からお金を借りるリスクは拭えない。今まで無駄にしてきた食材や着ない服、使わない鍋などの購入金額を考えると、もうこちらが辛い。
物に、囲まれたくない。精神面での負担は私の方が大きいかもしれない。正直、実家に帰っても気が休まらない。リアルな嫁姑問題、典型的な嫁姑問題もある我が家では、お互いがお互いの愚痴を孫である私が聞き役になる。孟のうちは親身になって聞いて解決策などを提案してみたりもしたが、双方はそれを望んでいるわけではなく「一方的に相手が悪いこと」を伝えたいだけだった。解決策などを全く望んではいない。そう気づいたときから、頷くことしかできなかった。私は母も叔母も好きなので、どちらも悪者にしたくない。それもあって、悪口を聞くのは心に負担が大きい。ただでさえ、普段からワイドショーなど悪いニュースなどマイナスな情報を入れないように努めているのに、実家に来るとそのマイナスな環境にどっぷりと浸かる訳だ。実家に帰ると、体重が減るのはこれがそうなのかもしれない。
話を戻すと物があることが私の精神を圧迫する。なぜかわからないが、私の部屋には段ボールが10個あったり、ガムテープが6個もあったり、トイレットペーパーが、250ロールもあったりする。「YouTuberの部屋かな?」なんて惚けたことも考えたことがあるが、今はそんな余裕がない。物があるだけで震えてくる。私もある意味で病気なのだ。行き過ぎたミニマリストなのかもしれない。
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原因は何か
根本を解決しないと、無理だと気づき参考書を読み漁った時期もあった。各所から関連の参考書をかき集め、日々解決の手段を求めた。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
そこで、よく目にしたのは「ADHD(注意欠陥多動性障害)」だった。注意力散漫。うん。確かにそうかもしれない。良く特徴が当てはまっていた。ADHD(注意欠陥多動性障害)というと、よく子供の症状と思われがちだが、実際は大人でも同じようになる実例もあるようだ。しかし、実の母を病気呼ばわりするのも、娘として辛いところもあり、参考程度に留めている。実際に診断されたわけでもないので。
- ミスが多い、同じミスを繰り返す
- 頭の中やスケジュール・タスクを整理できない、順序だてて行えない
- 締め切りをなかなか守ることができない
- 忘れ物や失くし物が多い
- 仕事や作業に集中できない
- 失言をしてしまう
- 衝動的に動いてしまう(衝動買い、独断で重要事項を決めてしまうなど)
- そわそわしている、体を小刻みに揺らす(貧乏ゆすりなど)
- 気分の変動が激しい(1日のなかで瞬間的に気分が変わる)
- 過度に集中してしまう ※自閉症スペクトラムとADHDが併存している可能性
ストレス発散のため
母はもともと買い物が好きだった。よく年末に福袋を買っていたし、欲しいものは基本的に買ってくれた。その買い物に拍車がかかったのは、私と兄弟が家を完全に離れてからだと思う。今や住民票も移してしまったし、私は別のところに家も建てて完全に親離れをした。その頃から、物が一気に加速度的に増えていった。寂しかったのかもしれない。親として子供を成人させて自立させたので立派なことではあるが、親にとって子供はいつまでも子供だ。寂しいのだ。
家に帰れば姑問題。会社でも人間関係が難しいようだ。(女性が多い職場あるあるの問題をよく聞く)父も変わらずに母を愛してはいるが、物が増えることにストレスを感じているし、母も気分屋なところがあって父に強く当たることもしばしば。そんな環境で、母は買い物に救いの手を求めたのかもしれない。
性格的なもの
祖母もこの買い物依存症のことを認識している。よく言っているのが「母は昔から片付けが苦手だった」と。そう言われると幼い私にも心当たりがあり、母が掃除をしているところをあまり見たことがない。どちらかと言えば父はきれい好きで本棚では本が必ず大きさ順に並べていたし、不必要なものは買わない人だった。掃除の仕方を教わったのも父からだった。母のものを父が片付けていたのを、よく見ていた。
そう思うと、母が今こうして物と向き合えないのは致し方ない気もする。人の特徴はよっぽどのことがないと変えられないし、別に片付けが苦手なことを悪く言うつもりもない。現に私の旦那も片付けが苦手だし、掃除は基本的に私がやっている。その代わり旦那には別のことで本領を発揮してもらっている。適材適所があるし、私も欠点がある人間なのでそこは個性として捉えたい。
そう思っても、「じゃあどうする?」の答えがでない。
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孫が生まれたことも拍車に
子供にはいろいろなおもちゃや絵本でたくさんの刺激を受けて育ってほしい。それはどの親もそうだし、我が家も等しく感じている。しかし、何でもかんでも与えたいわけではない。壊れるまで遊んで、年齢にあったものや本人が欲しいと言ったもの、夫婦で選んだものを与えたい。しかし、今それがなかなか出来ていない。自分で書いていて悲しくなってくるが、子供におもちゃを買ったのは多分一回か二回。服を買ったもそれくらい。すべて母が先回りで買ってしまっていた。新生児の頃にすでに70サイズの服を渡され、一歳の頃に二歳児用のおもちゃを送られ、冬には来年の夏に着る洋服と水着とおもちゃを渡された。私たち夫婦が「子供を思って買い物する」余地はゼロだ。
ありがたい。本心はそうだ。お金を使うこともなかったし、各シーズンで着るものには困らなかったし、遊ぶおもちゃも無限だ。しかし、たまには「自分の子供におもちゃを買い与える喜び」も感じてみたい。最早定期便と化して、毎月二回母から宅急便が来るので、私たち夫婦が子供のために買い物をするのは、遠い未来の話なのかもしれない。
母は愛でる対象を探しているのかもしれない。確かに孫はかわいいし、初孫ということもあり、ほんとうに良くしてくれている。それもあって、まだ一歳だが3歳児向けのメルちゃんの人形やバービー人形、パズル、おもちゃ、本当にたくさんのものをくれた。家には手付かずのおもちゃが増えていく。
つまり、出口はどこに?
ここまでくると、もう専門家に相談した方がいいのだろうか。知っている方、教えていただきたい。
Yahoo!知恵袋を見て同じように悩む方を見て安心したが、それは解決にはならない。一度強気に「炒らない。買わないで。買いすぎだよ」と伝えても、宅急便で無条件に送りつけられると拒否できないし、多分こちらの意図が伝わっていない。逆に「どんどん買って!」と作戦変更をしたが、逆効果で潤滑剤にしかならなかった。
「整理収納アドバイザー」になれば、解決できるかもしれないと思い、臨月の時に資格を取りに行ったことがあった。先生に相談をしても、先生はあくまでも「整理のプロ」であり、「母の買い物依存症をアドバイスをする人」ではないことを認識させられた。
母の心の隙間を埋めようと、毎月手紙を書いたり電話をしたり、母の日や誕生日に(失せ物ではあるが)プレゼントを送ったりもした。時間があれば母の話し相手になって、悩みを聞いたりもした。しかし、効果はなかった。
改善を求めているのは、私だけ?
ここ何年かこうした問題と向き合ってきて、実は現状を変えたいのは私だけなのではないかと思うようになってきた。もしかしたら、母にとって現状は最高に素敵な環境であり、子供たちが自立してようやく自由にお金が使えるようになり、今を満喫しているのかもしれない。
少し前に「ごみ屋敷を片付ける」企画のテレビ番組があった。その番組を見て母は大笑いしていたし、「なんでこんなに集めたかね」「捨てられないんだね」と言っていたが、私は「あなたのことですよ」と本当は言いたかった。隣の芝は青く見えるではないけれども、自分のことではないのだろう。相手の方がひどいので、まだ大丈夫と思っているのかもしれない。うーん。
そう思ってしまうと、母の自由を阻害する私の計画は断念せざるを得ない。しかし、自分の部屋から腐ったカビだらけのカニかまが出てきたら、やっぱり「そうなのか?」と思ってしまうし、布団の脇に積んでいる今にも倒れそうな(何回か倒れた)トイレットペーパーの山を見ると「うーん」と思考が止まってしまう。
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どうすればいいのか?
最後に
有識者の方、助けてほしい。この状況は客観的に見てどうなのか?騒いでいるのは私だけなのか?行き過ぎたミニマリストになっているのか?片付けが美学と自分のエゴを押し付けているだけなのか?考えれば考えるほど分からない。いまはただ、終活に向けて自分のものを整理しているだけだが、どうするのがベストなのだろうか?聞いてみても返答がないし、本人はそう思っていないのかもしれない。
答えがない記事は、読んでいても書いていてもスッキリしない。しかし、今回は許してほしい。どうか、答えが見つかりますように。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。お目汚し、大変失礼しました。
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