初めに
目の前に迫った試験や受験、資格試験などのとき、次の1秒後にでも勉強をしなければならないのに、なかなか気分が乗らないときがある。
「5分後にやろう」「少し休憩してからやろう」「一回ゲームしたらやる」となんだかんだ言い訳をして、やらなければいけない勉強を先伸ばしにしてしまう経験は誰でも一度はあるだろう。
そんなときに、少しでも自分罪悪感を減らしつつ、勉強への思い腰を上げるか、について今回はご紹介したい。
少しでもその後ろ向きな気持ちが前向きになれば幸いである。
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勉強のやる気が起きない時は、参考書を〇〇することから始めよう
では、本題に入ろう。
やることは非常に質素で簡単である。誰でもできる。それは、参考書を「触る」だけだ。
「なんだそれ」と思うかもしれないが、これが意外と効果テキメンである。
経験者は十分に想像できるだろうが、勉強への道が遠いとき、参考書すら触っていないのではないだろうか。机の上にそびえ立つ参考書を遠くから眺めては「あとでやろう」「あともう少ししたら」とずるずると勉強を始める時間が延びていく。
それならば、最低限のスタートラインをゴールにしてしまえば良い。すると、不思議なことに気がつくと勉強へのスイッチがそれとなく入るのだ。
参考書を触ることが難しいなら、
- まずは椅子に座ってみる
- ベッドから立ち上がってみる
- 資格試験の名前を言ってみる
- ペンを持ってみる
なんでもいい。勉強するにおいて、あなたが一番できる簡単な始め方をやるだけだ。
この初歩を踏むだけで、面白いように「勉強するか」と気持ちが動いていく。
仕事も同じである。
- 「資料作るのダルいなぁ」「電話かけるの億劫だなぁ」「メール返すの面倒だなぁ」と感じるのであれば、
- 「資料作り」 → とりあえずパソコンに座る、パワポだけ開く、参考資料をかき集める、日付だけ埋める、タイトルだけ仮で考える
- 「電話発信」 → とりあえず携帯電話を持つ、かける番号を眺める、話す内容をイメージする、話す内容を書き留めてみる
- 「メール返信」 → とりあえずデスクに移動、メールを見るだけ、一通だけ返す
などと自分が達成できる一番ハードルが低い目標をゴールとすれば良い。それをクリアすると、体が勉強や仕事の準備を勝手に始めてくれる。そして、いつの間にか勉強を本格的に進めている自分に気がつく。
実は、この一番簡単でハードルが最も低い行動が一番稼働と負担が掛かる。意外とその事実を私たちは認識していない。一番簡単なことが、一番難しいなんて矛盾を感じているのに、気づいていないのだ。この事実を分かっているだけで、勉強への姿勢も多祥なりとも変わってこないだろうか。勉強へのスタートが億劫なのは気持ち的な問題もあるが、はじめの一歩が重いという問題が大きい。
それでも、この最もハードルが低い最も難しい一歩を踏み出せない人は、一度とことん遊び尽くしてから勉強するしかない。ゲームであれば全面クリアまでとことんやりこむ。漫画であれば完結もしくは最新刊まで読み切る。寝たいのであれば寝れなくなるくらいまで寝る。参考書は二の次で良い。とことんやる。飽きるまでやる。そうしてから、参考書を触ってみる。椅子に座ってみる。参考書を開いてみる。一度試してみてほしい。
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走り出しの車も遅い
車を例に挙げてみよう。どんな車であれ、はじめの数秒はエンジンがかかるのに幾分か時間がかかる。重いタイヤは走り出してしまえば、あの初動のゆったりとした動きが嘘のように、軽やかに走っていく。
我々の勉強への走り出しも同じである。始まってしまえば、あとは身を委ねるだけであるが、それまでは何とか上手く重い車体を動かすしかない。それでも、あの車だって初動は「エンジンをいれる」である。私たちと原理は同じなのだ。
最後に
今回は、勉強へのハードルが高いときの、勉強するきっかけとなる第一歩の話をした。かくいう私も目下試験勉強中であり、度々のこの方法を使って凌いでいる。
私の場合はオンラインでの勉強と参考書での勉強がある。オンラインでの勉強の場合は、まず最低限として「画面を開く」「ログインする」ことをゴールとしている。参考書は、「手元に参考書を出す」「まずは参考書を触ってみる」ことから始めている。
勉強へのきっかけを模索しているときに、ぜひ試してみてほしい。
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