はじめに
我が家の番犬クロがついにごはんをまったく口にしなくなった。毎週この悩みになやまされているような気がするが、おそらく今回が最終章である。私自身の備忘録のためではあるが、同様の症状に悩む飼い主さんたちの参考になれば幸いある。
犬がごはんを食べない
またごはんを口にしなくった。それもほぼまる1日。水は飲む。元気そうではある。しかしごはんは食べない。お互いに実家で犬を飼っているが、本格的に買うのはお互い旦那も私も初めての経験である。見る動作が全て病気に見えてしまう。
犬はごはんに非常に貪欲だという。犬の食欲で健康の状態がわかると言われるほど、犬は食欲が旺盛だ。食欲がない犬には何かあると思え、と言われるくらいらしい。「犬食い」という言葉があるように、犬は食べるのが大好きなのだ。それを聞くと余計に、心配になってしまう。
いろいろ工夫をしてネットで情報収集をした。なにやらハンガーストライキというものが犬にはあるらしく、ドッグフードの味に飽きたりすると食べるのを拒否するらしい。また、鮮度が落ちたドッグフードも食べんと。またさらに、犬は人間の食べ物などもっと味の濃いものを好むようになり、ドッグフードを食べ無いと、もっと美味しいものが出てくるのではないかと期待をして、さらに食を拒むようになるのだとか。なんだよ・・・。赤ちゃんの離乳食よりも深刻じゃないか・・・。娘も食べることを拒否することがあったが、それは「今日はごはんじゃなくて、パンがいい」とか「今日は冷たいものじゃなくてあったかいものがいい」「しょっぱいものじゃなくて甘いもの」と比較的食べないものの対照的なものを好んでいたので分かりやすかった。それに眠いと食べ無いし、疲れていても食べ無い。犬よりかは意志を示してくれるので、ありがたかった。しかし、犬は示さない。
私たちは、クロがハンガーストライクをしているものと仮定して、いろいろと試行錯誤をした。
- ごはんを出して30分食べなかったら片付ける → ごはんがずっとあると常にごはんを食べられる状態にあると思ってしまうから
- ふりかけをかける → 味変で食欲を思い出させる
- ドッグフードをチンする → 温かいと匂いが強くなり、食欲も増すのだとか
- ドッグフードをドライヤーで温める → チンするのと同じ策略
- ドッグフードをふやかす → カリカリが嫌ならゆるくして食べやすくする
- お皿を変えてみる → 気分転換になるかなと
- 床にまいてみる → 娘が床に遊んでばらまく
- 手であげてみる → お皿が嫌なのかと思って
- 手作りドッグフードをあげてみる → もやしやキャベツ・さつまいもなどで手作りしてみる
- たくさん運動させる → いつも以上にボール遊びをする
- 散歩の回数を増やしてみる → 1日3回にした
- 散歩の時間を増やしてみる → いつもより長めに歩く
ちなみに、いろいろと試行錯誤をしたが、結果として食べてくれなかった。食べても少しだけ口をつける程度。これはいかんと、思い素人判断ではいけないので、獣医につれていくことにした。
「ただの夏バテですね」「様子みましょう」の言葉だけでもいい。専門家の信頼できる言葉が欲しかった。
ちなみに過去の戦う様子はこちらだ。
我が家の症状
犬の様子
- 元気は元気(ボール遊びはよくする)
- コミュニケーションは毎回取っている
- 散歩は楽しそうに歩く、力強く引っ張る
- 水は飲む
- だるそうにはしていない
- ほどよく絡みにくる
- 下痢はなし
- 吐き気もなし
- お尻の穴をひたすら舐めているときがある
- 排泄・排便は問題なさそう(排便はそもそも食べる量が少ないので、出る量も少ない)
ごはん時の様子
- 出しても食いが悪い
- 匂いを嗅いであとは無視
- 食べても一口だけ食べてあとは放置
- ふりかけを食べても少し舐めるだけ
- 水をよく飲んでいる気がする スポンサードリンク
獣医さんの検診
結果からすると、診てもらって本当に良かった。
診断結果はこのようになった。
- 季節の変わり目による環境の変化で食欲が落ちた可能性がある
- 触診をしたけれども、特に胃腸炎の症状はない
- 胃腸炎の症状(下痢、吐き気、食欲不振)のうち、吐き気があればすぐに連れてきて欲しい
- 念のため胃の薬を処方するので1週間分(毎食)飲んで様子を見て欲しい
- もしも薬を飲んでも改善しない場合は連れてきて欲しい
とのことだった。ひとまず薬を処方されたので様子を見ればいいことがわかった。しかし大変なのはここからだった。
「お尻を舐める件ですが、膿が溜まっているかもしれませんね」
「膿・・・」
これもグーグル先生に聞いた時にヒットした聴きなれないワードである。どうやら犬には(人間のことはよく知らないが)胆汁がお尻に溜まってしまうらしい。これが溜まると結構厄介みたいで、早速見ましょうということになった。
「あー・・・結構溜まってますね・・・」
先生がクロの肛門に指を入れて、絞ってくれたようだった。
見せてくれたのだが、ティッシュに泥水のような茶色い液体がべったりとついていた。
「相当痛かったと思いますよ」と言われてしまった。
肛門のうは、マーキングをする際に使う臓器らしい。室内犬のクロはこの肛門のうが要らないのだが、手術して取るにもかなり難しいようで、対処療法としては「①犬が自分で絞る(排便をするときや吠えたりするときなど)」「②人間が犬の代わりに絞ってあげる」しかないらしい。犬によっても犬種によっても自分で絞れたり絞れなかったりするケースがあるらしく、クロは自分で絞れないタイプのようだった。先生からは「定期的に絞りにくるか、絞ってあげてください」とお願いされた。ひとまずほっと胸を撫で下ろした。原因が分かれば、対策を打てる。これほど心強いものはない。
しかし、診察はまだ終わらなかった。
「クロちゃん、もしかしたらアレルギー体質かもしれませんね」と。
先生曰く、芝犬はアレルギーを持ちやすい犬なのだそうだ。そしてクロはすでにアレルギー反応がやや出ており、口の下あたりや足の内腿が少し赤くなっているらしい。顔の周りをしきりに掻いたり、手足をよく舐めるようであればアレルギー反応が出ている証拠なので注意して見て欲しいと言われた。クロ、いままで気がつかなかくてごめん。
いまのところは様子見で問題ないとことだったので、食欲不振と肛門のうの件と併せて様子見での帰宅となった。
診察中、クロはしきりに泣いていた。飼い主として、無知で申し訳ないと感じた。クロ、ごめんよ。
その後の様子
家について、すぐに薬をあげた。朝の残りがあったので混ぜてあげると(ふりかけも一緒に)すぐにぺろりした。たくさん泣いたから疲れてお腹が減ったのだろう。注意深く様子を見ていきたい。
この日は疲れたのか、いつもより多めに寝ていた気がするが、だるそうとか具合が悪そうとかはなさそうだった。
少しずつではあるが、ご飯を食べることを思い出しているようだった。完全には一日二日で戻らないにせよ、確実に回を重ねるごとに食べる量は増えているので、このまま様子を見届けたい。
思えば、肛門が痛いのであれば、排便をするのも痛いはずだ。ごはんを食べると排便になるのは確実なので、排便を減らすためにもごはんを拒否していたのではないかと推測する。
最後に
以上、タイトルにもあるように、最終章としたい。もしも愛犬に同様の症状がでた際には、素人判断ではなく獣医からしっかりとした判断を仰いでほしい。その方が愛犬も飼い主も幸せな結末を迎えられるはずである。今回は食欲以外にも肛門のうやアレルギーといった件も聞くことができた。衝撃的ではあったが、大事には至らなかったので本当に良かった。素人が勝手にハンガーストライクと判断していたら、今頃どんな結末になっていたか想像すると恐ろしい。みなさんも、素敵なドッグライフを送っていただきたい。
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