今週のお題「好きなお茶」
今週のお題が「好きなお茶」ということで、私の好みをつらつらと語ろうかと思う。
もともとカフェインには強くないので、コーヒーよりも紅茶派であり、紅茶もできればストレートではなくミルクかレモンを入れたい。出産と育児を経て、よりノンカフェインになった私の体が喜ぶものは、「ミルクだぶだぶ砂糖じゃばじゃばの紅茶」である。ティムホートンズ風に言うと「ダブルダブル」である。
「ティム・ホートンズ(Tim Hortons)」というドーナツ&コーヒーチェーンをご存知だろうか。カナダを本拠地にアメリカなどにも進出している大手外食チェーンである。もともとはカナダのアイスホッケー選手が始めたカフェがいまでま全カナダに進出している。マクドナルドよりも店舗数が多いと聞いたことがある。カナダ人の血はティム・ホートンズで作られていると言っても過言ではないと思っているし、ホームステイ先のマザーも同じようなことを言っていた。
大学生時代にカナダに留学していたころ、このカナダの大手コーヒー&ドーナツチェーンの「ティム・ホートンズ」にほぼ毎日足しげく通っていた。当時は独身ということもあり(まだ大学2年生だし)、お金は自由に使うことができた。37連勤やトリプルワーク、朝9時からケーキ屋、そて夜0時までウイスキーショットバーでバイト、朝は1限から出席という今では考えられない(考えたくもない)忙殺的なスケジュールをこなしてバイト代を貯めては海外に飛んでいた。初めて行った海外がカナダだった。バイト代が一瞬で水のように消えるのは胃が締められる想いだったが、金額以上のものを私にくれたのは確かだ。
ホームステイ先のマザーが毎日車で学校に送ってくれるので、ティム・ほホートンズにはぼぼ寄ってくれた。初めて行ったときドライブスルーだったが「オススメは?」と聞くと「"Double Double!(ダブルダブルよ!)」と即答だったので私もそれを注文することに。(今思うと毎日カフェでドリンクを頼むなんて結構富裕層だ。いまはコンビニにも行かないし、家で値下がりした粉コーヒーを薄めて飲んでいるくらいだ)
「なんと甘い。なんとハイカロリー。それでいてなんという背徳感」
留学中、飲食には歯止めをかけずに暴飲暴食を繰り返していたら、1か月で五キロも増えた。カナダ恐るべし。何を食べても舌に合うから、きっと私は前世カナダ人だったのだろう。
そういえば、カップの淵に”くじ”がついていて、当たるといいことがあったらしい。毎回飲み終わったあとに、そのくじをめくるのも楽しかったことを思い出した。
「"Double Double」の真の正体を知ったのは帰国後のことだった。カナダがとても恋しくて、ティムホートンズのホームページを眺めていたのだ。
そこで、絶句した。
なんと「"Double Double」は、「通常よりも二倍の砂糖とミルクが入ったコーヒー」であったのだ。どうりで泥のように甘いわけである。つまりはカロリーも倍である。どうりで、体重が増えた分けだ。こうして、わたしはどろどろに甘い飲み物を知ってしまった。
今思い出したけれども、カナダにワーキングホリデーした友人にティム・ホートンズのカップを買ってきてもらって今でも愛用してる。
ちなみに、ティム・ホートンズは日本未上陸である。近年だとスターバックスやブルーボトルコーヒーなど多くの筆頭が飲食業界に旋風を巻き起こし、ティム・ホートンズも例外なくこの煽りを受けて、経営は思わしくないだろうが、なんとか持ち堪えてほしいところである。
最近はもっぱら在宅勤務であるので、外に買い物も行かずに、家にある紅茶やコーヒーを飲んで仕事中は過ごしている。コーヒーはカフェインが強すぎると感じるので、結構ウィーク(薄く)にして飲んでいる。
会議が立て続けに入ったときや資料作成に忙殺されたとき、新しい企画を考えて体から糖分がすっからかんになったとき、これでもかというくらいに砂糖を入れて、薄めに伸ばしたコーヒーにミルクをタップリと入れて飲んでいる。これがあるからがんばれる。というときも多い。ティム・ホートンズの「Double Double」が私の血液を作ってくれている。
コロナが終わったらカナダに行きたい。あの多国籍が入り混じったカオスな感覚というかどこか日本に似た優しい感覚が恋しい。カナダがいまの私のスタート地点であるのは間違いない。
今週のお題からだいぶ逸れている気がするが、ティム・ホートンズで楽しい学生生活を思い出した。学生時代、本当に楽しかった。もっと勉強しておけばよかったと思うが、一応成績優秀者ではあった。3年の夏には卒論を完成させていたので、4年は自由に生きていた。バイト終わりに居酒屋でオールをして、朝帰りにラーメンや牛丼を食べて、サークルの合宿では盛り上がり、幾度となくお酒でリバースをして、クラブでDJなんかやったり、街の祭りで太鼓なんか叩いたりして、パチンコやスロットを開店待ちで打ちに行ったり、就活で悩んだ時にプロボーラーになろうとしてベストスコア200を出したり、恋愛もしたり失恋もしたりして。親に1円も頼らずバイト代だけで4回も海外旅行や留学ができた。オーストラリアのグレートバリアリーフが見たくて単身でスキューバダイビングのライセンスを現地でも取得した。夜の星は息を飲むほど美しかった。本当に楽しかった。悔いはない。
いまの大学生は何をして楽しでいるのだろうか。「かわいそう」とは思わない。いいえ。思ってはいけない。彼らは今こうしている間でも必死に戻らない青春時代を過ごしているのだ。過ぎてしまえばただの思い出なるが、決していい思い出にはならないだろう。それでも必死に今を生きている。あるはずだった未来を奪われ、怒りをぶつける先もないままだが、必死に活路を見出している。学生たち、君たちの生きる姿勢は美しい。
行くはずだった修学旅行。汗水垂らして待ち望んだ部活の大会。人生の思い出を作るはずだった数々の行事やイベントが、遠いどこかへ行ってしまた。辛いのは学生だけではない。大人も同じだ。会社員はイベントが少ないので、学生よりは打撃がないかと思われるが、仕事以外のプライベートでも十分に打撃は受けている。実際、私も子供が生まれてから一度も肉親に会わせてあげられていない。ワクチンも打ちたくても打てない。30回電話をしてようやく病院につながったと思ったら、ワクチンの在庫がないので当分打てる見通しはないし予約も受け付けられない、と。
若者たちはエネルギーに溢れている。(若くない人がエネルギーに溢れていないということではない。)ただ、目の前の我が子を見ていると、生きるエネルギーが凄まじい。1秒たりとて黙っていない。生きることに必死だ。いま過ぎゆく時間を充実させようと、全力疾走で生きている。若者たちのこの溢れんばかりのエネルギーを抑えて、外出自粛を強いるのはかなり難しいことだと思う。1歳すぎの子供でさえ、外を欲して玄関にかけよるくらいだ。学生たちであれば尚更外に出たいだろう。自分で歩ける足があるのだから。
それでも、学生たちにはできる範囲で思う存分楽しんでほしい。バイトに恋愛に学業に、キラキラした時間をできるかぎり過ごして行ってほしい。私ができることは、願うことしかないが、それでも学生たちの青春が1秒でも光り輝くことを祈っている。
懐かしいティム・ホートンズのDouble Doubleから、学生たちに想いを寄せて。
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