先日、愛犬が全くごはんを食べなくなった。
結果として、無事に通常時のようにごはんを食べることができるようになったのが
同じように「愛犬がごはんを食べない」事象に遭遇している方がいれば
参考にしてもらいたと思い、この記事を書いている。
結論から読みたい場合は、途中をスキップして最後だけ読んでいただいて構わない。
ちなみに、私は猫派である。
ある日、餌を残すようになった(1日目)
遡ること、月曜日の朝。
いつものようにごはんをお皿に入れて渡した。
しかしこの日はいつもと異なり、娘が餌をあげたがっていたので
「クロちゃんに、どうぞってあげてね」と言ってお皿に餌を入れて手渡した。
娘はこぼさないように慎重に歩きながらクロの元に行く。
クロはいつもように餌をクンクン匂いを嗅いでから食べる。
けれどもいつも「犬食い」の文字のごとくがっついて食べるのだが
今日は少し残した。
「あれ」とは思ったけれども、犬も生き物だし、食べたくない日もあると考えていた。
実際に娘もたくさん食べる日もあれば、そうでない日もあり
大人も食べムラはあるのでそこまで気にしていなかった。
このときは「大人になったんだな」くらいに考えていた。
実は、私の兄弟も犬を飼っていて、その犬は毎回餌を残しているのを知っていた。
次の食事の時までには食べ切って、という風に自分のタイミングで食べる犬だったので
きっとクロもそうなったのだ、くらいに思っていた。
さらに、日曜日、娘と庭で水遊びをしているとき、クロも外に出していた。
暑いと分かっていても、夕方の比較的涼しい時間だったので大丈夫だと思っていたが、
もしかしたら軽度の夏バテかもしれないと軽く考えていた。
しかし、この日昼ごはんも夜ごはんも、少しだけ口をつけては残すことを繰り返した。
昼ごはんは、気がついたら無くなっていて、夜ごはんも夜のうちに無くなっていたので
気分か味覚が変わったのかなーと思っていた。
出しても食いつきが悪くなる(2日目)
翌日はさらに食いつきが悪い。
朝から少しだけ口をつけて、あとは放置。
昨日はぎりぎり餌を食べていたので、なんとか栄養は摂取できているのが不幸中の幸いだと感じた。
これには旦那も心配になり、お互いネットで情報を漁った。
ネットでは
- 病気がち
- 夏バテ
- 味覚が変わった
- わがままになっているだけ
- 本当はお菓子が欲しい
などがヒットした。
まずは病気を疑ったが、何にもまず元気なのだ。
散歩に行くとリードをこれでもかと言うほど引っ張るのだ。
そして他の犬とコミュニケーションを取っている。
ごはんを食べるときだけ、興味がなさそうなのである。
それでも朝ごはん餌を出して、そのまま置いておくと気がつくと少しは減っている。
水は変わらず摂取しているので、ごはんそのものでもなそうだった。
おやつをあげても、食いつきが悪い。
お腹が空いていないのか?
家族会議の結果、金曜日に仕事を休んで動物病院に連れて行くことにした。
それまで、なんとか様子を見て行く方向にした。
(ごめん、愛犬。仕事がなかなか休めなくて)
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最後に1食分をまるまる残すように(3日目)
ついに運命の日。
朝ごはんを、昼ごはんまで丸々残すようになっていた。
でも水分は摂っているし、散歩に行く徳は変わらず元気である。
遊ぶと尻尾を元気に振るし、ごはんを食べない以外は通常だ。
旦那が「変なものを食べて胸焼けとか気持ち悪いのかな」と心配する。
確かにクロはなんでも食べる。
娘のごはんも、娘のおもちゃも全てを口にする。
でも変なものを与えた覚えはないし、散歩でも変なものを食べた感じはない。
この時点で水曜日。
金曜日の動物病院まで残り1日。
なんとかふんばってくれと、願うばかりだった。
心なしか首輪に隙間が空いている気がする。
痩せた?
急に不安が込み上げてくる。
元通りになった(3日目)
もう心配で正直仕事どころではなかった。
惰性でまだ犬の保険に入っていない。もう直ぐ1歳になるけれども。
保険がきかないことよりも、命の方が気がかりだった。
そこで再度ネットに情報を求めにいく。
参考にしたサイトはこちらだ。
つまり、スキンシップが足りないということらしい。
確かに思い返してみると、最近あまりクロと絡めていなかった。
嘘だと思いながらも、藁をもすがる思いでクロと遊び始めた。
するとどうだろう。
30分ほどボール遊びをした矢先である。
水を飲むのかな、と思ったものの向かったのは餌が入っているお皿である。
そしてもの数秒で完食した。
これだ。
と思ったのと同時に、申し訳ないと謝った。
犬にとって大切なのはごはんよりも○○だったということ
結論、犬にも愛情が要る。
スキンシップがなければ、消化機能が下がり、食欲不振になる。
結果、ごはんを食べなくなる。
確かに、味覚が変わったり、単なるわがままだったり、お菓子がほしかったりする場合ももちろんあると思う。
犬も生き物であるし、性格も個体差があるので、ごはんへの食いつきも犬それぞれだ。
それもあるが、やはりいちばんの栄養は愛情、スキンシップなのである。
それ以後、クロは何食わぬ顔でいつもどおりの食欲を戻した。
旦那が言っていた言葉で、心に残ったものがある。
「犬も心の病気になるんだね」と。
娘の育児に追われて、大切な家族の一員である愛犬との時間を忘れてしまっていた。
もしもいま愛犬が食欲不振になっているのであれば、病気や夏バテの可能性も考えて欲しいが
まずは普段の絡む時間がどのくらいか振り返って欲しい。
意外にも、少し遊ぶだけで元通りに戻るかもしれない。
犬も人間のような生き物である。
愛情や他者との関わりが希薄になると、病んでしまう。
言葉はワンワンとしか言えないけれども、求めているものは人間と同じだ。
これからも、気をつけて愛犬と過ごしていきたい。